無意識日記
宇多田光 word:i_
 



新曲が発表されたんだけど、感想は追々ということで。

その前に、なぜだか中国の音楽サービス網易雲音楽(ネットイース・クラウド・ミュージック)でのヒカルパイセン直々のコメント音声が流れてきたので(thx to MoonSpirit @AnnYi0827 )、その文字起こしを掲載しておきます。
https://twitter.com/AnnYi0827/status/1756710903947657452


『ネットイース・クラウド・ミュージックをお聴きの皆さん、こんにちは、宇多田ヒカルです。この度、私の最新シングル『何色でもない花』、がリリースとなりました。Yeah!『何色でもない花』っていうのは、簡単に言うと「心の象徴」なんですけど。ま心とか、そういう実体がなさそうなものって本当に、あるのか? そもそも、私たちは存在しているのか?とか、ま最近シミュレーション仮説とかいろいろあって話題になってますけども、まその存在とか真実の不確かさや主観性って凄く面白いなってずっと思ってて。もう人類にとってそれって永遠のテーマなんじゃないかなと。古代の宗教に始まり、そこから哲学とか、学問とか、こんにちの量子力学に至るまで、例えば量子力学で私たちが現実と思ってるものは、観測されて初めて存在するんじゃないかとか言われてるし、そりゃあ何かを信じるのって怖いよなぁとか、勇気の凄く要ることだよなぁと思うし、まその、対象が人でも概念でも、何かホントは信じたいんだけど、何かを信じられない時、っていうのは、本当の問題は、自分が自分を信じられてない、自分を信じれることができてないってことなんじゃないかなと思って、ま相手とか、その対象っていうのはあクマで自分への不信感を映し出す鏡、みたいな。だから、結局は自分を信じられないと、何も信じられないんだなって最近気づきまして。じゃあ、疑うより、一生懸命自分を信じてみる方がいいじゃんっていう、ま、内容の歌です。あと、こんなの初めてなんですけど、8分の6拍子と、4分の4拍子と、また8分の6拍子っていう、なんか謎のタイム・シグネチャーの三部構成になってるんで、なんかそれをみんながどう体感ていうか、どう感じてるのかなとかどう思うのかなって、聴いてくれた人の感想が、楽しみです。では聴いて下さい、『何色でもない花』。』

用語解説
シミュレーション仮説:哲学の思考実験の一つ。「もし宇宙全体が誰かの頭の中の夢だったら」みたいな話。
量子力学:物理学の一部門。「観測問題」というテーマがある。「シュレーディンガーの猫」の寓話が有名。
タイム・シグネチャー:拍子記号のこと。ズンチャッチャ・ドンタンドンタン・ズンチャッチャ、を楽譜に書く時の言葉。



せっかくなので今後の日記での引用の為に歌詞もおいとくわ。


***** *****


『何色でもない花』

ボーカル:宇多田ヒカル
作詞作曲:宇多田ヒカル
Producer:宇多田ヒカル
Producer:A.G.Cook

君がくれたのは
何色でもない花

ああ そんなに遠くない未来
僕らはもうここにいないけど
ずっと

I'm in love with you
In it with you
In it with you
In love with you
In it with you
In it with you

朝日が昇るのは
誰かと約束したから

ああ名高い学者によると
僕らは幻らしいけど
今日も

I'm in love with you
In it with you
In it with you
In love with you
In it with you
In it with you

だけど
自分を信じられなきゃ
何も信じらんない
存在しないに同義
確かめようのない事実しか
真実とは呼ばない

私たちの心の中身は誰にも奪えない
そんなに守らないでも平気

だけど
自分を信じられなきゃ
何も信じらんない

In it with you
In it with you
I'm In love with you
In it with you
In it with you
In love with you
In it with you
In it with you


***** ***** ◾️◾️

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
Unknown (漱金)
2024-02-12 13:17:48
「だけど」がそこに続くと思わなかったよ
 
 
 
never gonna find me ~♪ (i_ murders in the Rue Morgue)
2024-03-03 13:56:19
確かに、叙述トリックというか、二回目に回ってきたときに真の意図が見える構成になってますね。これ尾田栄一郎が多用する手法だけど、ヒカルさんもきっちり身についてますねぇ。
 
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