無意識日記
宇多田光 word:i_
 



今朝方資料画像ツイートがまわってきた。昨年のユニバーサル全体のアルバム売上十傑に『Fantome』が含まれているらしい。ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデの名前に混ざってUtada Hikaruの名も。今や企業複合体として肥大化し過ぎて最早どこまでがユニバーサルかわからない位の規模の中で十傑とは素直に凄い。

もっとも、その十傑の中にはBACK NUMBERの名前もあるし、一昨年2015年の十傑にはDREAMS COME TRUEの名前もある。「ドリカム」がローマ字で"dorikamu"になっているのが微笑ましいが、Hikaruが極端に突出している訳でもない。しかし、それでもやはり昨年のユニバーサル(日本)にとって最大のコンテンツだったのは間違いない訳だ。

ますます、なぜSONYに移籍が可能だったのかがわからなくなる。普通、全力で慰留するよね。それとも、表立っていないだけでそれはそれは血生臭い政治的闘争の挙げ句に辿り着いた結論だったのだろうか。それとも、あまりにヒカルが「にべもない」態度だったので慰留するだけ無駄と早い時期に悟れたのだろうか。過ぎた事を蒸し返しても一円の利得もないのだが、「不自然」という印象は残ったままだ。

移籍がどれだけ円満だったかは、今後のバックカタログの取り扱いで決まるだろう。原盤の行方だ。果たして『EXODUS』と『This Is The One』の各曲の原盤は誰の手元に在るのだろうか。『Simple And Clean』と『Sanctuary』は? 次にHikaruの英語曲がリリースされた時、或いは海外でHikaruの活動が話題にのばった時などにまた『Utada The Best』みたいな作品が発売されるかどうかで、移籍の円満さと原盤の行方がわかる。

もしHikaruが過去作品の原盤を手にしていた上で移籍したというのなら、ユニバーサルは踏んだり蹴ったりである。いや勿論『Fantome』でしこたま稼いだのだからそれはウハウハなのだろうが、今後とれる筈だった収益を取り逃がしてしまったのは大きい。とんだ狸の皮算用だが。

前も触れたが、原盤権と自然著作権、出版権はそれぞれにゆるく別々の権利なので、例えば原盤権を持っていなくても同じ曲の新録音バージョンを制作すれば問題ない。そう字面通りにはうまくいかないのが音楽ってもんだが。

取り敢えず、今は次にSONYから出る新曲をひたすら待つだけである。現在でもヒカルが屈指のヒットメイカーである事を裏付ける資料であった。呟いてくれた方どうもありがとう。

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