上級旅行者とは、目的地に到達するための最短ルートと最少所要時間、そして最安値の旅行費用を見積もれる人の事を指す。だが、これらを同時に満たす事は不可能だし、その上に快適さを求めればそれらは金で買わざるを得ない。旅行ガイド本には掲載されていない、所謂、旅のTIPS(ヒント集のような事)は、現地を頻繁に訪ねた経験から得られる物で、それらを記載した旅行記サイトやブログは掃いて捨てるほどある。だがそれらは全て玉石混交であり、ネットから得たTIPSが役に立つかどうかは個々の旅行者の旅行技量に依存している。人々が、ある土地への旅行を思い立つ動機は、そこが世界遺産に認定されたから、テレビや新聞で盛んに報道されていたから、そこへ旅行した人の話を聞き興味を覚えたからなどであろう。
7月に入ると、当ブログへの訪問者数が増えるのは、夏休みを利用して佐渡旅行を計画する人が増え、「佐渡旅行」をキーワードに検索した結果、当ブログに辿り着くからであろう。 こうした訪問者数の一過性の増加は、9月から10月にかけて潮を引いたように減少に転ずるので、それが検索効果である事は間違いない。当ブログには、佐渡旅行に関する様々なTIPS、佐渡観光の定番見所は勿論の事、快適なお宿、島内の隠れた観光資源、美味しいお店、スナック情報に至るまで、旅の三大要素たる「みる、食べる、遊ぶ」の全てが網羅されている。これだけ佐渡観光に特化したブログは稀有な存在だが、このブログを閲覧する人々は、他のご当地紹介ブログには無い、その醜い一面にも又容易に気付くだろう。佐渡島とは、IT知識を駆使して不正を働く旅館の経営者、ちんぴらまがいの恫喝店主のいる飲食店、自店の料理を酷評されたくらいで記事削除を求め、送信停止処置の手続きを取る店主、職場の愚痴をツイッターでつぶやく観光協会の職員、及び、中傷を生き甲斐とする難治性の佐渡の翼中毒症患者などが跳梁跋扈する島と言う印象を抱き、佐渡旅行を断念する人々も少なからずいよう。いずれも、真面目に佐渡観光振興に取り組む人々の努力や善意を踏みにじる行為なのだが、中傷輩共の馬鹿につける薬はなく、佐渡の翼中毒症患者の有効な治療法は見つかっていないのが現状である以上、彼らが死に絶えるまで待つしかあるまい。
「佐渡は朱鷺が舞うほど自然豊かで美しい島、そしてそこに住む人々は誰もが心優しき人々ばかり」と言うキャッチコピーを鵜呑みにすると、前者は真実だが後者は幻想にしか過ぎない事を思い知るであろう。
画像は、佐渡汽船発行の観光案内パンフレットの2012年度版である。