2010年度から佐渡汽船のジェットフォイルの運航時間が5分伸びて65分になった。従って出発時刻は8時、11時などの定時ではなく、7時55分、10時55分という半端な時刻になるので遅刻せぬよう注意が必要だ。何故5分伸びたのか?経営の厳しい佐渡汽船のことだ、カーフェリー同様、燃料節約がジェットフォイルにまで及んだのかと思い、1月上旬に、佐渡汽船の新潟港ターミナルで窓口のおにいちゃんにその理由を尋ねてみた。するとおにいちゃんは「やはり、今の時期、時化ますので時間に余裕を持たせてという事かと思います」と答えかけたが、筆者はこの係員が最後まで言い終わらぬうちに、「でも、今年のジェットフォイルの時刻表を見たら、運航時間は通年で65分になっていますよ」と指摘した。つまり5分の延長は冬季の時化などが原因ではないのだ。すると係員は「やはりそうですねえ~、安全運行という観点からかと思います」と、あくまでも燃料節約が原因ではないことを強調した。しかし筆者は、通年での65分運航には問題があると思っている。時化が続く冬季間の65分運航は止むを得ないにしても、海が凪ぐ夏場は60分運航に戻した方がいいと思う。いずれジェットフォイルを頻繁に利用する乗客から不満の声が上がるだろう。ダイヤというものは柔軟性を持って編成すべきであり、ビジネスマンにとり、5分の遅延は商談にひびく事だってありうるだろうに。是非とも佐渡汽船の再考を促したいと思う。現に冬季でも、海上が穏やかな時の両津新潟間のジェットフォイルの所要時間はせいぜい62-63分程度で運航されているのだから。
筆者はこの係員に、往復のジェットフォイルの席を比較的揺れにくい1階の窓際席に指定するよう依頼した。すると係員は、「行きは窓際を指定できますが、帰りはそのように指定できないので両津港の窓口で変更してもらって下さい」と言った。筆者がすかさず「帰りの便も窓際席を指定してくれた係員もいたんですがねえ~」と言うと、その係員は、能面のような顔つきでタッチパネルを何やら操作した揚句、「ああ、帰りも窓際席指定できましたねえ~」と、しれっとした口調で言った。やればできるじゃないか!ただ面倒くさいだけなのだろう、筆者はそう思った。ところが、よくよく聞いてみると、これは「たまたま」偶然に指定できただけで、帰りの窓際席指定は当日便なら可能だが日にちをまたぐ便では不可能なのだそうだ。そのようなコンピューターシステムになっているのだからいたし方あるまい。
追記:昨日、伊藤様より、「佐渡情報検索サイトSOINON」に関するメッセージを頂きましたので御紹介いたします。以下原文のままです。
「はじめまして。佐渡でweb systemを作成しております、伊藤と申します。島民に便利に活用していただきたく、「佐渡情報検索サイトSOINON」を立ち上げました。まだ、非公開ではありますが、佐渡汽船の運航状況をリアルタイムで携帯にメールでお知らせするシステムも導入すべく準備中でございます。(以下URLは携帯でアクセスしてください。)(
http://soinon.jp/regist.html)
佐渡の翼さんは佐渡をいったりきたりするお忙しい方だとお見受けいたしましたので、ぜひご利用いただきたいと思いましてメッセージを送ります。電話帳としても有効利用いただけます。では、失礼いたしました。
SOINON プロジェクトリーダー
伊藤 善行」
筆者は早速試してみた。携帯電話に、指定されたアドレスを入力すると「SOINON」の会員登録用の画面が現れた。そこには「ご登録頂きますと携帯に佐渡汽船の就航状況がリアルタイムでお届けされます」との文言が。だが、これはまだ試行段階で本格導入にはしばらく時間がかかりそうとのことで3月から正式稼動の予定だそうだ。とは言えこのシステム、多忙な島民諸氏にとっては特に冬季や天候の変わり易い春先、晩秋などには実に重宝する機能になりそうだ。何故なら、佐渡汽船側が就航状況を示すウエブサイトを更新した途端、その情報が瞬時に自身の携帯にメールで届くため、いちいち佐渡汽船のサイトにアクセスして就航状況を確認する手間がはぶけるからだ。携帯で当ブログを閲覧なさっている愛読者様におかれましては是非とも会員登録をして御活用頂きたいと思う。この「SOINON」には佐渡島内での現在の自位置把握のためのGPS機能が搭載され、気になるお店や宿泊施設の地図表示も可能だ。伊藤さんによれば、このサイトは主に佐渡の宿泊施設のフロント担当の方々を利用者ターゲットとして想定し作成した自信作とのことだ。島内で、観光客を様々な見どころへと案内し誘導するいわば水先案内人を務められるのは観光最前線に立つフロント担当の人々だ。こうした人々に、今日明日のイベント、天気予報、佐渡汽船の就航状況などの情報を朝の早い段階で配信できれば、観光客の利便性は恐らく高まるだろう。今後更にこのサイトのコンテンツが充実し、誘客効果につながる事を期待したい。
しかし、そのシステムの開発に御尽力されている伊藤さんには大変申し訳ないのだが、筆者の携帯電話は、「大事な佐渡の女性」を含む一切の人々からのメール受信を拒否する設定にしてある。筆者は携帯依存症ではなく、その正反対の携帯恐怖症で、誰の携帯電話であれその着信音を聞くのを極度に嫌うからだ。従って、残念ながら、このせっかくの「佐渡汽船就航状況リアルタイムメール告知システム」は筆者にとっては無用の長物と化しそうである。だが、このサイトは持ち運べる島内電話帳として役に立ちそうなのでそれに関しては大いに利用させて頂こうと思っている。
蛇足だが、「伊藤善行」さんは、ステーキの美味しいお店として有名な真野の「レストラン&バーこさど」の店長さんである。筆者は、昨年の3月にこのお店と同系列にある「ご縁の宿いとう」に宿泊した事を告白する。金井のスナック「花音」で飲んだ後何軒か梯子酒をしたため、宿への帰館が午後11時頃になった。ところが宿の玄関は既に閉まっており途方に暮れた。一計を案じた筆者は、止む無くこの宿と内部で連結している、幸いにもまだ営業中だった「レストランこさど」に入り、レストランの裏口から宿へ入れてもらうように御願いし、事なきをえた。その際にカウンターの内側でカクテルを作っていた店長さんとお顔を合わせたように記憶している。筆者はその時、トゥモロウランドのブルーのトレンチスプリングコートを身に付けていた。
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