離陸の瞬間
綱渡りのような乗り継ぎ劇だったが、肝心の荷物の方は、機体同士が近いため、25分の乗り継ぎ時間内に上手く運ばれたようである。2017年7月の予約時には乗り継ぎ時間は4時間もあったが、2017年12月4日に、乗り継ぎ時間が25分に短縮されたフライトスケジュールへの変更を知らせるメールが届いた。だけど、タロムはよくまあ、こんな無茶苦茶な乗り継ぎ便を設定するものだと感心したが、荷物が積み込まれている以上、荷物を預けた客が到着するまで、航空会社は飛行機の出発を遅らせるのが常であり、筆者は全く動じる事はなかった。RO295便は12時30分にブカレストのヘンリ・コアンダ空港を離陸した。
離陸時の動画
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RO232便は11時51分に、ブカレストのヘンリ・コアンダ空港に着陸した。降機した乗客全員がバスに乗り込んだ後、発車したバスは12時02分に到着ロビー前に着いた。階段を登ったところにSecurity checkがあり、ここを通過後に、パスポートコントロールがあるが、そこには長蛇の列が出来ていた。ソフイア行きの乗り継ぎ便の出発時刻は12時20分である。この列に並んでいたのでは完全に飛行機に乗り遅れる!!焦った筆者は入国審査官に向かって「I am a transit perssenger and I do not have much time because of short time connection flight.」と叫んだ。すると審査官は手招きをして、長蛇の列の脇をすり抜けて審査の窓口へ来るよう促した。筆者は、素早くパスポートにスタンプを押してもらい、20番ゲートへと急いだ。そして途中で空港職員を捕まえ、ゲートまでの先導を依頼した。そして12時13分にようやくゲート前に到着したら誰もいない。すると、待ち構えていた空港職員から「ゲートが20から26に変更になったので他の乗客達は全員既に機内へ移動している。急いでバスに乗って飛行機まで移動して欲しい」と告げられた。バスに飛び乗ると、乗客は筆者だけだった。更に空港職員から「座席が1Cから2Aに変更された」と告げられた。飛行機の搭乗口には12時15分頃に着いた。そして、ソフイア行きのRO295便は、筆者の到着を待ちわびたかのように、定刻より2分早い12時18分にプッシュバックを開始し、滑走路へと向かった。
ヘンリ・コアンダ空港に着陸
到着ロビー前にバスが到着
20番ゲートを目指した
20番ゲートを出発するバス
ソフイア行きのRO295便のプッシュバック開始
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ハンガリーとルーマニア及びブルガリアの間には1時間の時差がある。RO232便のブカレストまでの飛行時間は1時間40分であり、ブカレスト到着時刻はハンガリー時間で10時55分になるが、ブカレスト時間では11時55分となる。従って筆者は、水平飛行に移った所で時計の針を1時間進めておいた。9時38分に機内食が出た。朝食を食べていなかったので、ピーナッツ以外は全てを平らげたように記憶している。
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搭乗ゲートには8時26分に到着した。こんなマイナーな路線に日本人ビジネスマンらしき人々が数人いた。彼らは全員ブカレストで降りた。8時46分にゲートが開き、沖停めした飛行機へと向かうバスに乗車した。8時59分に全員の乗車が終了し、バスは発車した。そして9時5分に機体の傍に到着した。タロム航空RO232便は、双発のプロペラ機で、機体後部から搭乗する構造になっていた。ビジネスクラスは筆者を含めて二人だけで、筆者は2A席に着席した。ところが、この座席はリクライニングが故障しており、座ると後方へ少しだけ傾いてしまう。そこで2K席が空いていたので、そちらへ移動する事にした。
B9ゲートに到着
搭乗開始
バスに乗車した
バスが出発
飛行機に到着
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パスポートコントロールを抜けた所に、両替所があったので、そこで再び、「ブルガリアの紙幣はあるかね?」と尋ねたら、店員は首を横に振った。
ゲートB9がタロムのブカレスト行きのゲートである事を確認後、3階にあるラウンジへと向かった。8時06分にラウンジに入り、タロムのビジネスクラスの搭乗券を見せたら、受付の日本人女性から「この搭乗券では当ラウンジはご利用できません」と言われた。そこですかさず、Priority passを見せたら、ようやく入室許可が下りた。8時25分にはラウンジを出なければならなかったので、オレンジジュースなどを飲んでいる暇はなかった。トイレを済ませ、所持品にぬかりがないかを確認し、5分ほどソファーに座って休憩した後、筆者はラウンジを出てゲートB9へと向かった。
階段を登るとラウンジに至る
ラウンジ方向
この方向に
プラチナラウンジがあった
一応軽食もあった
ブダペスト・ブカレス間と、ブカレスト・ソフイア間の二枚の搭乗券
タクシーは既に待機していたので、チェックアウト後すぐにタクシーに乗り込んだ。タクシーの出発は午前6時19分で、同45分にブダペスト空港に到着し、料金は5000円だった。タクシー料金の相場は日本と同じである。チェックイン開始の7時15分まで30分ほどあったので、両替所に行き、余ったハンガリーフォリントをブルガリアの通過であるレヴァに替えてもらおうとしたら、係りの女は、小首を傾げ、体を斜めにしながら「レヴァって、ブルガリアのお金の事?ブルガリアの紙幣は置いていないのよ」とつれない返事を返した。レヴァは余程流通していない紙幣らしいのでブルガリアへ旅行する人は注意した方がいい。チェックイン時に荷物に付けられたタグを見たら「OTP(ブカレスト空港のコード名)」となっていたので、筆者は「My final destination is sofia, not OTP」と係員に訂正を促した。ぼさっとしていると、荷物はブカレスト止まりになりかねない。ロストバゲージを防ぐためにも、荷物のタグが目的地になっているかどうかの確認を怠ってはならない。
搭乗ゲートはB9で座席は2Aに指定されていた。次いで保安検査場に向かい、Fast truckを通過しようとしたら係員に呼び止められたため、筆者はビジネスクラスの搭乗券を係員に見せた。ところが「タロムはFast truckサービスには参加していないので一般の人のレーンに並んで下さい」と指示された。そのためSecurity checkの終了まで24分もかかってしまった。ルーマニアもブルガリアも非シェンゲン国なので、出入国の都度、パスポートコントロールを受ける必要がある。ブカレストの空港ではトランジットの客でもいちいちSecurity checkとパスポートコントロールを受けねばならなかった。そのため、乗り継ぎ時間が25分しかないブカレストのヘンリコアンダ空港では、その作業に時間を食われ、危うく乗り継ぎ便に乗り遅れそうになった。
到着の時点ではまだチェックインカウンターはオープンしていなかった
7時20分になってようやくチェックインカウンターの番号が表示された
Security checkを抜けた所で撮影
パスポートコントロールを通過した所で撮影
エスカレーターを降りた所にB9ゲートがあった
2018年5月30日は、ブダペストからブルガリアの首都ソフイアへと移動した。ブダペストからソフイアへの直行便がないため、タロム航空を利用してルーマニアの首都ブカレスト経由でソフイアへ向かった。ブダペストからブカレストまでは、ブダペスト発9時15分のRO232便を利用した。空港までは約30分かかるので、午前6時半にホテルを出る事にし、前日にフロントでタクシーの手配をお願いしておいた。6時15分にチェックアウトをし、宿泊代金及び飲食代金として総額407,614円を支払った。1泊辺り約13万だから、スイートルーム利用としては日本よりは安かった。
出発前の寝室チェック
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居間のチェック
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202号に宿泊
お隣の201号室
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出発
空港に到着
6時45分に到着
本日も昨夕同様、午後4時03分にロビーへ行き、ピアノの生演奏を聞きながらジントニックの二本立てを楽しんだ。演奏者は黒人のお兄さんだった。夕食がチーズ、胡桃、葡萄、ドライフルーツだけだと確実に翌朝は腹が減る。
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ジントニック
ワインは安物の赤ワインだ
午前11時、筆者は、アリアホテルの真向いにある、中華料理屋に入った。昨日から海鮮ラーメンを食べようと決めていたので、筆者は迷わずこれを注文した。お代は772円と格安だった。筆者がラーメンを食べ終わる頃に、奥の方にある中華総菜の陳列ケースの中に、焼きそば、炒飯、酢豚などが並んでいたので、好きな物を好きなだけ注文出来るシステムなのかもしれないと思った。待つ事7分ほどで待望のラーメンが運ばれて来た。ハンガリーの中華料理屋である、味の方はどうかなあ~と思ったが、スープは脂くどくないあっさりとした塩味で意外にも美味かった。麺の量もほどよくて、ほぼ完食してしまった。ラーメンの事をヌードルスープと言うそうだが、確かにこのお店のラーメンのスープの味は美味しかった。
お店の入り口
店内の様子
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