佐渡の翼

佐渡の観光名所紹介、佐渡の宿泊施設の宿泊記、佐渡の全飲食店と東京都内高級レストランの食べ歩記、ヨーロッパ及び国内旅行記事

i8ロードスターのPR動画を記事の最後尾に貼り付けました

動画に登場するi8ロードスターと全く同じ車体カラー、ホイール、内装、の右ハンドル車が、8月6日に千葉港へ到着し、通関手続きが完了いたしました。そして、新車整備、車両登録も完了し、9月2日に無事納車されました。従いまして、日本上陸第一号となったi8ロードスターの全貌を、9月6日に当ブログ上で公開いたしました。9月18日には、Keiyo BMW千葉北支店のフェイスブック(https://www.facebook.com/keiyo.bmw.chibakita/)でも紹介されました。このフェイスブックには、スマートキーをリモコン代わりに使用して、i8ロードスターの屋根を開閉する動画も掲載されています。更に、7月6日に発売されたホンダS660のcomplete modelである、ModuloXは、9月23日に無事納車となりました。 2018年9月24日現在

i8ロードスターPR動画

https://twitter.com/i/status/988688999794409472

メインデイッシュのお肉(フレンチレストランクーカーニョ)  投稿者:佐ガット覆面調査員 

2008年08月31日 07時13分18秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記
メインデイッシュのお肉料理は、「パンチェッタを巻いた和牛フイレ肉のロテイ(ロースト)」です。パンチェッタとは、豚の背脂、つまりベーコンのような物です。調査員は、このベーコンをはずした後に、ローストした肉だけを味わってみました。柔らかいが、フイレですから、肉の脂の旨みはさほどありません。その分、パンチェッタを巻いて補うというお料理なのですが、肉の脂の摂取を極力控えたい調査員には、ドンピシャのお料理ではありません。このお料理のレシピを印刷したものを事前に配布してくれました。それによると、お肉の一番上には、フルードセル、その下にはワイン風味のゼラチン。付け合わせは、ほうれん草のピューレ、ルッコネパスタのオーブン焼きにレンズ豆のブレゼを詰めた物だそうです。

お肉料理としては、充分評価に値する一品です。このお料理を食べ終える頃には店内は満席となりました。

クーカーニョスタイルのブイヤベース   投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月30日 06時40分37秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記
調査員は、実は、このホテルのブイヤベースをお目当てにやってきたのです。愛媛の八幡浜から取り寄せた岩礁魚である、「かさご」を使用したブイヤベースです。まずワゴンテーブルが運ばれ、その上には、具を載せた皿とスープの入った鍋が別々に置かれていました。スタッフが、鍋の中のスープ(野菜や海老、魚を2-3日かけてじっくりと煮込んだとか)を簡易コンロで軽く温めてから、皿の中に注ぎ込み、その後にテーブルの上に運んできました。

頭が大きく出っぱっているユーモラスな姿の「かさご」は、笠をかぶっているように見えるので「笠子」の名が付いたと言われています。可食部分が少ないため、「磯のカサゴは口ばかり」と不名誉なことを言われたりもしますが、肉は白身で身が引きしまり、あっさりとした美味なのだそうです(東洋水産のHPから引用)。かさごのお味は確かにこのHPで述べられているとおりでした。

ブイヤベース(bouillabaisse)は、フランスの地中海側の地方の代表的な海鮮スープ料理。 世界三大スープの一つ。もともとはマルセイユの漁師が売れない魚を大鍋で煮たものであったが、後に色々な魚が使われるようになった。 本格的なものでは、脂ののった白身の魚を数種類、ムール貝にハマグリ、オマール海老などにハーブ類(フェンネル、ローズマリー、ディル、それから特にサフラン)をたっぷり加えて煮込む。仕上がると海鮮風味の黄色い濃厚なスープができあがる(ウイキペデイアから引用)。

クーカーニョのブイヤベースには、かさごの他に、ムール貝、車海老、帆立、パンが含まれていました。スープにはトマトとサフランが入っており、ハーブの香りも豊かな、濃厚な味に仕上がっています。それでいて塩味は薄く、ほとんどダシ味だけの風味で成り立っています。グリエールチーズとアイオリソースをお好みで加えて下さいと言われましたが、これらを使用せずに味わってみることに。スープは残らず飲み干せました。非常に美味しかった!

ブイヤベースとは洋風海鮮鍋のような物ですが、佐渡でも、佐渡産の岩礁魚を使用した「ブイヤベース」を作り、「めおと岩ドライブイン」で売り出してみてはいかがでしょうか。

前菜2品(フレンチレストランクーカーニョ)    投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月29日 06時49分11秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記
前菜の一品目は、「エスカルゴ(カタツムリ)のコロッケ(画像2)、パセリとアイユ(ガーリックのこと)のバター」。一番上の泡状の物は、あまり味がよく分かりませんでした。しかしこのコロッケはさざえのような食感で非常に美味しかった。

パンは卵パンを頂くことに。添えられたバターには、岩塩とローズペッパーが入っています。この他に、オリーブのペーストと、ドライトマトと胡椒入りのオリーブオイルをお好みで選ぶことができます(画像3)。

クーカーニョのドレスコードは、キャジュアル過ぎる服装はNG。Tシャツや短パンなどは駄目です。男性は全員ネクタイを着用していました。店内は白を基調にしたシックで上品な雰囲気。BGMなどはなく、実に静かな店内です。ホールスタッフもよく訓練されており、きびきびとサーブしています。

前菜の二品目は、「コチのカルパッチョ仕立て」(画像1)。見た目はスイーツのような感じのするお料理です。コチは夏が旬のお魚。こりこりして美味しい!お魚の下にはズッキーニともやしが敷いてありました。上には、酸味の効いたマンゴー風味のソースとオリーブ油を混ぜたものをかけ、更にマンゴーとアブルーガキャビアが乗せられていました。このキャビアは上物です。前菜のお味は二品共合格でした。


セルリアンタワー東急ホテルのフレンチ   投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月28日 09時18分48秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記
前回、イタリアンレストラン「オリ」が大失敗だった、「セルリアンタワー東急ホテル」です。このホテルの40階に、ミシュランで★が付いた、フレンチレストラン「クーカーニョ」があります。今回は、このレストランのランチを予約してみました。予約時に通常はデイナーコースのみで提供される、「南仏プロバンスコース(1,5000円)」というのをお願いしてみたら、あっさりとOKしてくれました。

6月のとある週末にお邪魔しました。当日はあいにくの雨模様。店内に入ると、恵比寿とベイエリア方面を見渡せる窓際席が用意されていました。飲み物は、ガス有りのミネラルウオーター(ペリエ)を注文しました。

アミューズブーシュは、「赤ピーマンのムースとラタトゥイユ(野菜の煮物)のマカロン」!甘いマカロンとお野菜の組み合わせが新鮮です。確かロオジェでも同じようなアミューズを食べたような記憶が。。。でもこれは旨い!

「花の木」さんの朝食      投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月27日 06時29分33秒 | 佐渡のお宿評価
朝食は7時に用意して頂きました。ご飯はおひつに盛られて出てきました。お味噌汁の中には岩海苔が入っています。どちらも昨年と変わらぬいいお味。

いごねりは早助屋製。からし酢味噌で食べたかったが、生姜醤油が付いていた。これでよろしい。焼き鮭は相変わらず美味しい!サラダや納豆もシンプルだが全て佐渡産。前回宿泊時には卵は目玉焼きだったが、今回はきちんとした板前風の出し巻き卵だ。料亭にも負けない味。海苔は、前回は単なる味付け海苔だったが、今回は海洋深層水を使用したものに変更したとのこと。花の木さんでは、お料理に化学調味料は一切使用していない。お醤油も無添加醤油を使用しているが、料理によっては添加物が含まれた醤油を使うこともあるとのよし。料理によって使い分けているのだという。花の木さんのお料理のヘルシー度は進化し続けている。「旅に出たら地の物を」と希望する人は多いが、その期待に応えられる宿は少ないのが現状。しかし、ここ花の木では、間違いなく純佐渡産の食材を使用した無化調の美味しいお料理に出会える。

一泊2食(夕食は1万円コース)でお酒を2本飲んだのに、お会計はたったの16,800円。えーおかしいなあー、夕食に5,250円コースを選んだとして、一泊2食で12,600円である。どう計算しても19,000円はくだらないはずだが。。。

ま、とにかく、夕食に1万円というお高いコース料理を注文したとしても1泊2食、2万円でお釣りが来るのだから、花の木さんは正に夢のような宿。佐渡一の宿と言っていいでしょうね。こんな具合だから、来る人来る人が肩入れをする。人が人を呼んで、いつ訪ねても満館に近い状態。地元の通が薦めるお宿として、テレビ新潟やNHKのBSテレビでもたびたび放映され紹介された。快適度は、お料理は勿論★★★。前回宿泊時と全く同じ評価結果だった。

参考文献:「自遊人5月号」










「花の木」さんのお部屋      投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月26日 06時34分56秒 | 佐渡のお宿評価
お部屋は10畳間。冷暖房用のエアコンが完備していました。トイレはウオシュレット付きではないものの、清潔です。浴室は真新しく、清掃が行き届いていました。水回りが清潔に保たれているお宿は例外なく繁盛するのだそうです。

お部屋への入り口は引き戸になっており、これに鍵が取り付けられています。部屋の内側から鍵をかけた後に就寝し、翌朝鍵を開けようとしたら、鍵が噛んだ状態になっていて開かなかったのです。止むを得ず、道路に面する側の引き戸を開けて外に出、離れの入り口に到達した後、外から鍵を開けました。離れの各お部屋の鍵は総点検した方がよさそうです。

「花の木」さんでは、予約すれば昼食も提供してくれます。お昼は「花の木」さんで食べ、夕食は「菜の花」さんで食べる。そして宿泊は民宿「清九朗」という組み合わせも面白いのではないでしょうか。

「花の木」さんの敷地の真後ろには「幸福地蔵」があります。更に、歩いて数分の距離の所に新潟県指定の重要文化財である「岩屋洞窟」があります。琴浦のダイビングセンターや「お光・吾作」の里である矢島経島にも近いのでここを起点に小木の観光スポットを訪ね歩くのも楽しいのではないでしょうか。

紅ずわい蟹丸ごと一匹(花の木)     投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月25日 09時02分47秒 | 佐渡のお宿評価
ずわい蟹の漁獲時期は冬場だと思っていましたが、女将さんのお話では、資源保護の観点から、禁漁時期と期間は島内の各地区で異なるものの、赤泊では真冬には蟹を獲らないのだそうです。1月から3月までは休漁し、4月から獲り始め、9月は休漁するものの、10月からは漁を再開するとのこと。従って、このお宿では夏でも新鮮なずわい蟹が味わえます。茹で上がったずわい蟹を丸ごと一匹、これは宿泊客全員に出されました。

おじさん集団は、「うまい蟹を食べる時は皆な無口になるんだよなあー」と言いつつ大声でしゃべりながら蟹をむしゃぶっています。誰かが、「おい、記念に料理の写真を撮っておけよ」と言い出したのでデジカメ持参のおじさんが写真を撮り始めました。

本日、獲れたばかりのずわい蟹、この時期、島内の他の宿泊施設でよく出される冷凍蟹とは味わいが全く違うのは当然です。最後のお食事は、ご飯(これがびっくりするほど美味しかった)、あらめの入ったお味噌汁、漬物、笹団子。もうお腹一杯になりました。夕食後お部屋に戻ると、布団が敷かれてあり、エアコンがほどよく効いていました。周囲は畑と田んぼだけ。蛙の鳴き声を遠くに聞きながら宿根木の夜が静かに更けていった。

野菜の旨煮とめばるの煮付け(花の木)    投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月24日 07時40分00秒 | 佐渡のお宿評価
次なるお料理はあごだしを効かせた野菜の炊き合わせ。大根、牛蒡、人参、いんげん、干し椎茸、鶏肉、手作りこんにゃく、筍、里芋。それぞれの素材の持ち味が生かされていて、美味い!高級ホテルの和食レストランのレベルに達している。それにしてもあごだしがよく効いています!

本日のお魚の煮付けはめばる。27名の団体さんのお食事と同時進行で進んでいますから、少し冷えた煮魚が出されるかと思いきや、調理したての暖かい煮付けがご登場!さすがです。他の宿泊施設のように、魚の切り身を煮付けたものではなく、お魚丸ごと一匹を煮付けてあります。甘からく煮つけためばるはとても美味しい!見事に骨だけにして食べつくしました。

2品とも、文句のつけようのない美味しさでした。ふと考えてみたら、ここまで、はずれと思える料理が全く出てこない。首を傾げるようなお料理が出てこないのだ!この料理人の腕の確かさに舌を巻いてしまった。

鮑のステーキ(花の木)    投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月23日 06時23分38秒 | 佐渡のお宿評価
1万円コースとなると、やはり鮑が登場するのはお約束みたいなもの。鮮度のよい鮑をバター風味でステーキにしてある。柔らかくて美味しい鮑!一切れの身の分厚いこと。西麻布の高級料亭「分けとくやま」のような薄っぺらな鮑じゃありません。そしてこの鮑の肝の和え物がまた出色のできばえ。胡麻風味の味わいで、この肝をアスパラに塗りつけて食べるとさながらアスパラの胡麻和え鮑の肝ソース風味の趣になります。勿論鮑本体にも付けながら、旬の口福(こうふく)を存分に堪能いたしました。「ちょぼや」さんの鮑と筍のバター炒めも美味しかったが、ついその味を思いだしてしまった。

この鮑のステーキのお味のレベルは、高級料亭のそれの遥かに上を行っていましたが、魚晴さんの鮑のステーキにはいま一歩及びません。今のところやはり佐渡一の鮑のステーキは魚晴さんだろうなあー。

鯛と甘海老のお造り(花の木)    投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月22日 07時46分08秒 | 佐渡のお宿評価
鯛も甘海老も旬を過ぎてはいるが、良いお魚は旬とは関係なく揚がるもの。本日のお造りの主役はこの二つである。鮮度のよい鯛は、生臭くなく、むしろ甘みを感ずるほどである。澄んだ目を見ればその鮮度が分かろうと言う物。その身は分厚く噛むと弾力があり、ひと噛みごとに鯛の旨みが口の中に広がっていく。甘エビも美味しく、どれも東京ではなかなか出会うことのない、はじけんばかりの鮮度である。山葵も勿論本山葵。ちなみにこのお造りは宿泊客全員に供されていた。お料理を盛り付けた素敵な器は、いずれも陶芸家のご主人の作品である。

鯛のお刺身を食べつくした後に、その下を見たら、つまの大根の細工切りが隠れていた(画像2)。こんな細かな所にも料理人のもてなしの真髄を感じ取るのである。もてなしとは、「女将の心入れなり」を目一杯に実践なさっている。

母屋の窓には大きな窓ガラスが取り付けられています。ここから中庭の庭園がよく見渡せます。夜にはライトアップもされ、闇夜に浮かび上がる木々を眺めながらの夕食はなかなかにおつなものでした。

今朝の東京はまるで秋のような涼しさ!佐渡ではお盆を過ぎると一気に秋がやって来ると言いますが、そろそろ秋の気配でしょうか?


ひらめのカルパッチョ風仕立て(花の木)   投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月21日 07時01分56秒 | 佐渡のお宿評価
今の時期、白身の魚の旬はかれいだが、今朝ひらめの良い物が揚がったのでこれを使って調理しましたとのこと。大根、トマト、レタス、玉葱、アボガドなどのお野菜の上に薄く切ったひらめを乗せ、その上に生搾りの椿油をかけてある。日本では海鮮類の刺身の上に酸味の効いたソースとオリ-ブオイルをかけた料理をカルパッチョと称している。本来は生の牛ヒレ肉の薄切りにマスタードとマヨネーズを混ぜた物を網目状にかけた料理のことをカルパッチョと言うのだが。

オリーブオイルの代わりに椿油を使用し、ソースの代わりにお塩をお好みで付けて食べる料理なので、あえてカルパッチョ風と表現してみた。洋風仕立てのお料理だ。塩は、佐渡の海洋深層水から作った塩と藻塩の2種類が付いていました。

椿油は体内から余分なコレステロールを排出する作用があり、高脂血症の予防になるのだという。女将さんは、敷地を囲む椿の木から身体に良い椿油を搾るために、個人として県内初の油脂製造免許を取得したほどの努力家だ(一部自遊人から引用)。

八寸(花の木)      投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月20日 09時58分05秒 | 佐渡のお宿評価
調査員は、事前に、お料理を一度にどかどかと出すのではなく一品一品順番に出して下さいとお願いしておいた。そのお陰で、お料理が実にいいタイミングでテンポよく運ばれてくる。八寸は、茄子のしぎ焼き柚子味噌かけ、まいかの一夜干し、さざえの壷焼きバター風味である。お野菜は全て自家栽培のものを使用している。茄子、烏賊、さざえ、どれも佐渡の定番食材だが文句なく美味しい!

今夜のお客さんは、小さな子供を連れたご家族が二組と7名のおじさん集団、そして調査員の合計27名。このお宿の定員は32名である。調査員以外のテーブルには、蟹だお刺身だと、一挙にお料理が運ばれている。団体さん相手の旅館料理というものはどうしてもこうなってしまうのは止むをえない。このように、たとえ一品づつ順番に出さなくても、暖かい料理が冷めないような工夫がしてあればよいのだが、そういう気配りをする旅館は少ない。しかし、ここ花の木さんでは、団体客相手でも、暖かい料理はできたてを運んでくれるし、冷たい物は冷たいままで出されるからうれしい。このようなサービスはある意味当たり前なのだが、佐渡においては、それが新鮮に映る。島内の他の宿泊施設がこのような配慮に欠くサービスを展開しながら、それに対する反省のかけらも示さないと言うことの裏返しなのであろう。

団体客で満館状態の大型ホテルや旅館で、今回のようなコース仕立ての一品出しという我儘を希望すれば、対応しかねるので、他のお客さんのペースに合わせて下さいと言われるのがおちであろう。調査員が佐渡の宿泊施設で夕食を食べない理由の一つはそれなのである。もう一つの理由は、佐渡の宿泊施設にありがちな画一的な旅館料理のメニューに辟易していることだ。判で押したような3品の先付け、冷凍物や養殖物を平然と盛り付けたお造り、固形燃料を使用した島外産食材を混入した一人鍋、冷えた焼き魚、冷えた天麩羅、鮑の踊り焼き、冷凍蟹の食べ放題、そして最後は柿のシャーベット。料理の創作性などは微塵も感じられない文字通りの金太郎飴状態の横行と、お料理の一挙出しが佐渡のほとんどの宿泊施設の現状だからだ。

多くの宿泊施設が、こうした事に対する観光客からの評判がすこぶる悪いと言う事に気づくどころか、アンケート調査をしてみると、彼ら自身の大半が彼らの提供する料理や料理の提供方法に問題はないと思っていると言うのだから恐れ入る。島内の多くの宿泊施設が、佐渡観光がバブリーだった頃の悪習を、観光客数が半減した現在に於いても、一向に改めようとはせず、旧態依然を繰り返している。宿泊施設側の意識と観光客の満足度との間のギャップはあまりにも大きい!それが佐渡観光を駄目にしている元凶の一つだというのに。

前菜三品(花の木)     投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月19日 06時42分41秒 | 佐渡のお宿評価
お飲み物は、北雪の大吟醸を注文しました。前菜の一品目(画像2)は、くこの実、玉葱、ホウレン草、きくらげのナムル仕立てです。花の木流の和え物です。本格的な薬膳の一品であり、身体に優しいだけでなく、その味付けのよさは天下一品。

二品目は「本にがりの木綿豆腐」(画像1)。佐渡豆腐はお醤油を付けずにそのまま食べると甘い味がします。これが本物のお豆腐の味。

三品目は「真烏賊のお造り」(画像3)。細く切った佐渡の烏賊の刺身はいつ食べても美味しい。

花の木の女将「渡辺明子」さんの生まれ育ちは名古屋とのこと。20歳の時、お父様の病気治療を目的とした転地療養で佐渡に移り住んだのだという。女将さんの長女は既に嫁ぎ、孫までいるという(自遊人から引用)。とてもそんな年齢には見えない、美人女将兼料理人である。この女将さん、特に日本料理屋で修業したと言うわけでもなさそうだが、ちょっと料理上手で料理自慢の奥さんを磨き上げて料理人に仕立て上げたという風ではなく、「ちょぼや」や「菜の花」の板さんに匹敵するほどの料理の腕前の持ち主なのである。

「花の木」さんの夕食1万円コース    投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年08月18日 06時57分26秒 | 佐渡のお宿評価
昨年の10月に初めて宿泊した宿根木のお宿「花の木」さんを再訪してみました(2007年10月12日の記事参照)。このお宿、夕食は3,675円コースと5,250円コースの2種類から選べるが、たとえ5,250円コースを選んだとしても一泊2食で1万円そこそこの安さ!雑誌の「自遊人」から、快適度、食事の質量共に素晴らしく、正に夢のような宿と絶賛された。確かに絶賛に値する宿であり、調査員も、佐渡で一番のお薦めの宿として太鼓判を押すほど肩入れをしている宿である。

3ヶ月前に予約し、夏のとある週末に訪ねてみました。事前にお電話で、夕食は佐渡産の旬の高級食材を使用した1万円のコースでとお願いしたら、あっさりとOKしてくれました。

今回のお部屋は、前回と同じく5部屋ある離れの一室。北側の角部屋が用意されていました。食事処の古民家の母屋にも2部屋あり、全部で7室のこじんまりとしたお宿です。前回訪問時には洗面台に石鹸がなかったのですが、今回はばっちり液体石鹸が用意されていました。

訪問時は、空室は1室のみのほぼ満館状態でした。女将さんの他に地元のおばちゃんとお手伝いの若い女性が二人ほどいました。


寄贈された七浦海岸の民家   投稿者:東京ハナコライフ

2008年08月17日 08時35分47秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット
ホテルめおとから長手岬方面に向かって10分ほど歩くと右手に、岩と岩の割れ目に家の軒先が食い込むような形で海岸沿いに建つ家についての記事を以前このブログに投稿しました。どうやら老夫婦が住んでいた民家のようです。塀の部分に、橘地区在住の「岩崎」さんというご夫妻が昭和50年にこの家を寄贈したと記載されていました。寄贈先は不明です。

家には鍵はかかっていなかったので、誰でも自由に中に入れます。中に入ってみたら、家の内部は、囲炉裏を囲む部屋、その隣が居間、一番奥は祠のようになっていました。祠には、お参りする人もいるらしく、お賽銭箱が備え付けてありました。家というものは人が住まないと年々荒れていくものですが、30年近く空き家だった割には内部はよく清掃されていました。この家の寄贈先は佐渡市かもしれません。市の担当者あるいは地元の人達が定期的にこの家を訪れて内部を清掃しているのではないでしょうか?

30年前の佐渡の片田舎の民家ですから貴重な文化財と言うよりも、昔の七浦海岸の民家とはこういうものだったということを観光客に知ってもらうための遺産のように思いました。


i8ロードスター動画1

i8ロードスター動画2

i8ロードスター動画その3

ブログの記事内容について

「佐渡の翼」の記事内容は、調査スタッフ個人の、お店や宿泊施設に対する感想や意見を記述したものです。これらは、すべての読者が感じる内容とは必ずしも一致しません。「佐渡の翼」に掲載された記事を参照した後、読者ご自身の判断で行動した結果、生じた損害・損失について、当ブログは一切責任を負いかねますのでご注意下さい。更に、お店の外観写真やメニューはあくまでも取材時点でのものであり、最新情報とは必ずしも合致しておりません、重ねてご注意下さい。佐渡島内の焼肉屋と焼き鳥屋は調査の対象外です。これらのお店に関する情報をお求めの方は「佐渡なび」(http://www.sadonavi.net/)にアクセスしてお調べ下さい。なお、当ブログで紹介後に営業を休止したり廃業した飲食店は、宿根木の日本料理の名店「菜の花」(2013年4月に東京上野桜木で再オープン。電話番号:03-3827-3511)、小木の新保屋食堂」、佐和田の居酒屋「侍」、佐和田の中華料理「潤采」と「洛陽」、佐和田のラーメン大学「かねふく」、佐和田のラーメン店「燕人」、佐和田の喫茶店「トムキャット」、佐和田のイタリアン「バール・フェリチータ」、佐和田の「石川食堂」、佐和田のラーメン屋「げんき家」、佐和田のキャバクラ「パレス」、八幡のスナック「メンソーレ」(カラオケ、ココルに変身)、二見のラーメン屋「二見食堂」、真野の「寿司正」(後継は洋風のお店になる模様)、相川の「りき寿司」、相川ののら犬カフェ、金井の蟹料理専門店「かにっこ」、金井の食堂「ランチ@さとにわ」(佐和田へ移転)、金井のスナック「花音」(スナックyy'78に変身)とスナック「リバーサイド」(居酒屋兼食堂:クッチーナに変身)、畑野の食堂「菜花村」、両津の喫茶&レストラン「アン」、両津のファーストフードの店「マックス」、両津の「彩花停」(海結に変身)です。なお、紹介後に閉館したホテルは小木の「ニュー喜八屋」、佐和田の「シルバービレッジ」(改装され、ホテル浦島東館として再スタート)、相川のホテル「さどや」、えにしの宿「新ふじ」、相川やまきホテル。廃業した旅館は、小木の「ごんざや旅館」と相川の「中山旅館」です。 2018年8月10日現在の情報に基づいています。

佐渡の翼管理人

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