rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

もったいなくて

2012-05-16 23:11:24 | つぶやき&ぼやき
もったいなくて、子供が成長して着られなくなった服を後生大事にとってある。
乳児期から7歳くらいまでのものは、親類知人に譲ったものの、それ以後は、子供の意志も入ってくるので譲りづらく衣装ケースにねかしたままだ。
年々たまるばかりの子供服に、頭を悩ませていた。
そのような折に、母からの誘いで、近々フリーマーケットに出してみようと、今日は押入れから引っ張り出した。
性別、サイズ、用途などに細かく分け、値段も決めた。
一枚一枚チェックするうちに、その服を着た当時の子供を思い出し、よくここまで無事に成長したものだと感慨に浸る。
しかし、数年前の品々、作りはそこそこよくできているけれど、今風ではない。
もっとも、子供はあっという間に大きくなり、着替えが多少なりとも多いほうがよいので、この服たちもまだ出番があるかもしれない。

物を捨てるのは、簡単だ。
この十数年、デフレで、物の値段が下がり、また、ファストファッションの台頭で流行に乗った商品を安く手に入れられる。
でも、簡単に消費ばかりしていていいものだろうか?
文明文化が、ある一定のレベルに到達した現在、過剰消費から脱却する地点にきていると思わないか?
地上に増えすぎた人類の生存活動は、地球環境を圧迫している。
人は労働資源で財産だから、国力を維持または増強したいがために、まだ増え続けるならば、生物界の逆ピラミッド化が著しく、地球は疲弊する。
意図的に人口調整を行う、もしくは、天変地異などで地球環境が変わり、生態系のシャッフルがなされた場合を除けば、このままの状態が肥大化するはず。
だから、特に先進諸国において、消費一辺倒の経済システムを変えなければならない。
生産と消費のバランスに目を配り、経済に組み込みにくい地球環境回復に力を割り振るようにする。
まずは、”もったいない”から。
修繕して使い続ける、修繕することが経済活動の一員として市民権を得る社会へ。

いやはや、”もったいない”を実践するのはたいへんだ。