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緑の威力が増し、ツバメが宙に翻る

2024-05-21 16:58:37 | 随想たち
本当ならば、のんびりしていては困る経済状況。
なのに、いまだ週一回勤務のままにいる。
その通勤は、片道1時間ほどかかり、ほぼ田舎道、田園風景の中、車を走らせる。
晴れた日などは、エンジンもよくまわり、少し開けた窓から花の甘い香りを含んだ初夏の空気が流れ込む。
水鏡だった田んぼに緑の苗が植えられ、苗の隙間には空が映り込んでいて、今だけの特別感が切ないくらい凄い。
木々の緑も、やわらかでバリエーションに富んでいたものが、鮮やかさを増して原色味を帯び、既に色の幅が狭くなって夏を先取りだ。
ツバメたちは、晴れた日は高いところを舞うように、雨が近くなると低空を切り裂くように飛び回っている。
通勤路沿いにおける季節の移ろいを、週一回という間隔が感じさせてくれるようだ。



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