転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



いや~、豪華だったわ。
仁左衛門の権太に菊五郎の狐。
堪能しました。夢に見そ~

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仁左衛門の右肩はかなり悪そうだ。
まるで型のように右腕をふところにしまったり、
さりげなく左手で動きを補ったりしていたが、
本来右ですべき動きを左側でしている箇所が多く、
観ていて痛々しかった。
しかし芝居としての不自然さは全くなかった。
限られた動きで演じていた筈なのに、実に鮮やかな権太だった。
新聞発表がなければ、何も気づかなかった人も多かったかもしれない。
やはり、さすがは仁左衛門の舞台力だと思った。

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始発で来ると昼の部開演にちょうど間に合うことがわかった(笑)。

吉右衛門があまりにも素晴らしかった。
吉右衛門が全身で描く『滅びの美学』の見事さに打たれた。
碇知盛の決定版を観せて貰ったという心境だ。
この舞台に出会えて本当に良かった……(涙)。

音羽屋の狐忠信は、そりゃもう大変よろしぅございました♪
菊五郎×藤十郎は、私が今まで観た吉野山のうちでは、
最高齢コンビだったかもしれない(笑)。
しかし色気も華やかさも、そして空気の中に漂うほのかな明るさまで、
私にとって、かつてないほど見応えのある踊りだった。
舞踊のわからない私が、一瞬たりとも気持ちが逸れることなく、
ひとつひとつ楽しませて貰った。

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ああ、夜が明けてきた。

私は既に新幹線に乗っている。
始発で広島を出たのだ。
歌舞伎座の昼の部に間に合うために。

音羽屋のためでなかったら、誰が、こんな(涙)。

これから三泊四日の東京旅行。

行って参ります。

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