帰ってきた

本当はきょうも、娘の下宿の片付けをしようと思っていたのだが、
朝、あまりに雨風がひどくて、怖れをなし、
私は昼前の新幹線で、広島に帰ることにした。
最悪、大雨で列車が運休とか、強風で運転見合わせ、
みたいなことになったりしたら困る、と考えたからだ。

娘とは、朝だけ会ったが、きょうも元気にしていた。
まだ正式な授業は始まっておらず、
新入生はオリエンテーションの毎日なので、
緊張感はあるが、勉強はしなくて良い、という気楽な日々だ。
昨日はサークル勧誘も始まっていて、
娘はなぜか体育会系、それも野球部から複数回、誘われた、
と言っていた。
……例によって男だと思われているのだな(^_^;。
おにゃのこなのに女子サッカー部からは勧誘されなかったようだし。

しかしまあ、何にしても、ようやっと娘のカタがついて、私は安堵した。
育児は、本人が家から出てもなんとかなるところまで育てるのが、
一応の目標だと私はかねがね思っていたので、
まがりなりにも、その段階まで来たことを嬉しく思っている。
勿論、完全に安心するのはまだ早いし、
娘はこれから、いろいろと日常的な失敗はするだろうが、
それは、一人暮らしをする若い子なら、
誰しも通る道なので、大半はどうということはない。
必要な用心はして、あとは小さいことに拘泥せず、
ひとりの時間を楽しみつつ、元気にやってくれればと願っている。

あ、勿論、勉強はしないと承知せんぞ。
大学は学問するために行っておるのだからな(--#)。

ということで、私はしばし静養したい。
入院からこのかた、あまりに非日常的なことが続き過ぎた。
こうしていても、自宅に帰ってきたのが数ヶ月ぶりのような錯覚すらある。
まだ3ミリの石ももう一個残っていると思われるし、
明日から、ちょっと、静かに、のたのたしたい所存だ。