退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「脳もしくは神経科学の進歩と悪くないB級映画あるいは『事実の無情さ』ゆえの『仕組み』」について

2019-03-27 02:21:57 | Weblog
快晴。やや風が吹く。

井ノ口馨「記憶をあやつる」を読む。

平易な記述なので読みやすくてグッド。
科学の歴史に大いに貢献した学者の仮説が「壁」になることにふむふむ。

それが「さらなる科学の発展」を阻むものになったりもするのを覚えておこう。
どんなに素晴らしい発見をした人物でも「間違える」事実とともに。

「思い出されるほど記憶は不確かになる」のは
記憶の「新たな結合」を可能にするためだというのが興味深いところ。

すでに「記憶を作りかえること」が可能であることも。
まだマウスの段階だけれど「近親関係の性的虐待」に関してはすでに起きていることでもある。

「脳に関する知見のブレイクスルー」はすでに起きているのだろうか。
ちなみに本作は4年足らず前の作品。

改変期のせいで深夜のTVがつまらないのでGyaoへ。
マイク・メンデス「メガ・スパイダー」(’13)を観る。

原題は「BIG ASS SPIDER」で「デカいケツの蜘蛛」。
いかにもな「チープさ」が出ている一方で「物語」はきちんと進むのがいいところ。

「蜘蛛の迫力」は案外本格的。
「80分」という長さで収めているあたりの感覚も悪くない。

「よく出来たB級作品」といった趣きで楽しませてもらった次第。
ラストには有名なメキシコ民謡「ラ・クカラチャ」がかかる。

かの曲のタイトルは「ゴキブリ」。
かつては暴走族が自らを表すために使ったりしたもの。

「夜露死苦」よりは「センス」があるので好ましいけれど。
「キラキラネーム」がすでに「普通」になりつつある現在は誰もが「暴走族」なのかも。

「自ら輝いていない者」が「何事かによって目立つこと」を選ぶのは時代を問わず。
ただし残念ながらそれらは「ニセの輝き」でしかなく。

「恒星」こそが「本物のスター」。
つまりは「自ら輝くもの」でないと。

とはいえ「輝いていないから」こそ「輝き」は求められる。
これも「世の常」。

繰り返せば「事実」はいつも「無情なもの」。
だからこそ「世はいかさま」であることが維持される仕組み。
コメント
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