退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「ようやく読み始めた小説と『賭博師シリーズ』ふたつ」について

2022-03-31 02:19:28 | Weblog
晴れ。汗ばむ陽気。

白井喬二「富士に立つ影Ⅰ 裾野篇」を読む。

本作を知って何年になるのか。
ようやく読み始めることが出来た次第。

出久根達郎の親切な解説の通り。
冒頭は「古風な文章のリズム」に身体が合わず。

もっともそこはそれ「慣れてしまうもの」。
いったんそうなってしまえばこちらのものというわけで。

あとは「物語の展開」に引き込まれるのみ。
熊木伯典の魅力に酔うばかり。

「築城術」による対決ぶりにふむふむ。
シリーズ全十冊の今後が愉しみなだけ。

井田探「黒いダイスが俺を呼ぶ」(’64)を観る。

優れた俳優陣は「物語」を確かなものにしてしまうのだと思うことしきり。
笹森礼子に加えて和田浩治と西尾三枝子の若手より。

佐野浅夫と奈良岡朋子の夫婦、伊藤雄之助の飲んだくれの医者よ。
おまけに「バタヤン」田端義夫も登場という豪華さ。

井上昭文、上月佐知子、玉川伊佐男、弘松三郎、野呂圭介に特別出演の金子信雄も。
相変わらずアキラの歌はいいですな。

山崎徳次郎「ギター抱えたひとり旅」(’64)を観る。

今回のヒロインは松原智恵子。
バレエを踊る設定で牧亜佐美バレエ団と森下洋子が登場したりする。

その父親に芦田伸介、高田敏江と小高雄二は夫婦。
金子信雄、草薙幸二郎、井上昭文は「いつも通り」。

主題歌には「東京シェーン」という歌詞など。
なるほどラストに馬に乗るわけ。

「賭博師シリーズ」はアキラのダイス振りが魅力。
本作では「敵」にもやさしい心遣いなど。
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「『手仕事』の豊かさと『スタートレック ピカード2』あるいは『さすらいの賭博師』について

2022-03-30 03:23:47 | Weblog
くもり。おだやか。

金井美恵子・金井久美子「暮らしの断片」を再読。

本書には自分の生活とは無縁な「豊かさ」が。
何とも細やかな文章と絵もしくはブリコラージュの魅力。

ただし後者の色彩にはあまりな「激しさ」もあり。
シンプルなそれもあるはずだが。

大昔に読んだ「少女レベッカ」の感覚がよみがえる。
レベッカ・ロウィーナ・ランダル。

すでに記憶は定かではないけれど。
あらためて読み直してみる必要がありそう。

「スタートレック ピカード2」の第3話と第4話を観る。

ボーグ・クイーンが物語のポイント。
やはりジュラテイ博士のアリソン・ピルが好ましく。

ピカードが愛情を持っていたラリスが思わぬところで登場し。
今後の展開に期待するのみ。

牛原陽一「さすらいの賭博師」(’64)を観る。

若き日の長内美那子の姿を確認する。
冒頭には松尾嘉代が(笹森礼子はここでも「いつも通り」)。

小池朝雄、山形勲、草薙幸二郎、下條正巳、大滝秀治というキャストの豪華さ。
さすらい」やはり好ましく。

ただし物語の描写は平板。
起伏のないまま淡々とといった趣き。

もっともダイスを振るアキラはカッコいい。
本作でも「ハマ」は「ヤクザの巣窟」。
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「魅力的な本と『まだ貧しさがあった頃』の映画あるいは『純粋』であってもらいたい音楽番組」について

2022-03-29 02:53:05 | Weblog
晴れ。まだ夜は少し冷える。

「作家と酒」を再読。

図書館の予約画面ではタイトルしか見えず。
金井美恵子経由でそれと気付かずにに予約した模様。

もっとも今回はじっくりと付き合えた趣き。
要約なんてケチなことはせず。

本作が実に魅力的な内容であることだけを伝える。
それで十分。

舛田利雄「完全な遊戯」(’58)を観る。

金欲しさの学生グループのたくらみが意外な結末を生み出し。
「いい気なもの」の彼らのうちアキラが「人生」に出会う。

岡田真澄の「どうしようもなさ」が印象に残る。
「インテリ」梅野泰靖も同様に。

芦川いづみの「世間ずれ」した態度を見せる一方の「純情」にふむふむ。
いかにもな「娘ぶり」よ。

たくらみが実行されるまでの案外なサスペンスがなかなか。
「倫理など糞喰らえ」という果ての結果たるや。

まだまだ「貧しさ」があった時代の物語。
「大学生であること」が自動的に「ブルジョワ」であることを忘れずに。

「SONGS 15周年記念」の再放送を観る。

それぞれのアーティストに寄り添った演出が好ましく。
ただし「純粋な音楽番組」のはずがいささか変化して。

大泉洋を迎えたことがよかったのかどうか。
それはそれで悪くないのだけれど。

個人的には「純粋路線」がいい。
「豊かな音楽」だけを楽しみたいので。

アーティストがどういう人物かは正直どうでもいい。
その作品が素敵ならば。

なぜその種のことに興味が行くのかが不明。
そもそも「悪く描かれること」があるとは思えないのだから。
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「思いがけない『市内の自然』と読み落とした作品あるいはウクライナが『正しい』わけではないことと予想通りの出来の映画」について

2022-03-28 02:26:59 | Weblog
快晴。やや風が吹く。

上の妹の要望に従い桜を観ることに。

市内にも水のキレイな場所があることをあらためて。
シロサギやカモあるいは魚の姿も確認する。

何枚か写真も撮ったけれど。
周囲の建物を入れないようにする角度のみ。

弁当持参で来ている人々も。
こういう場所があるのはありがたいこと。

小林信彦「テレビの黄金時代」を読む。

かの作家の作品はあれこれ読んだつもりだったのだけれど。
おそらく本作は「初めて」。

「断簡零墨」に読み落としがあったということで。
印象に残るのは井原高忠と渡辺晋の「対立」。

「驕り」のあった後者に前者が「反抗」した結果。
元々は「バンド仲間」だったりしたのに。

さまざまな人間関係がもたらすものよ。
「観察者」としての著者の著述ぶりは今にして思えば相当に「硬い」。

マル激を観る。

昨日はなぜか観るのを忘れ。
「日常生活」についてはほぼ「条件反射」で暮らしているので。

ちょいと違うパターンを過ごすと「当たり前」が抜け落ちる次第。
「老人力」の更新中ということでよろしく。

「ロシア専門家」の河東哲夫の視点にふむふむ。
ウクライナが「犠牲者」であるだけではないという指摘を忘れずに。

かの国を牛耳っているのは「オリガルヒ=財閥=マフィア」で。
ゼレンスキーの「演技」やメディア絡みの関係者が「現実」を「粉飾」していたり。

わが国の「『最高機関』にいる政治家たち」が「国のために死ぬこと」を持ち上げる姿も。
この「アナクロぶり」たるや。

プーチンが実は追い詰められていてある種の「歴史観」にすがっているのかもしれないこと。
政敵を殺してきた人物が「まともな最期」を迎えられるはずもなく。

「気候変動」という「人類平等の危機」が迫っているのにこの始末。
繰り変えすが若者たちはもっと「怒っていい」。

井田探「銀座の次郎長 天下の一大事」(’63)を観る。

監督のダメさを確認するために観た次第。
前作よりさらに劣化しているのは予想通り。

今回のゲストは畠山みどり。
ビルの屋上での祭りにちょっとだけ出る。

坊屋三郎の姿はむしろ「哀しく」。
市川好郎の若き日の姿がなかなか。

中村是好と桂小金治の「オヤジぶり」も今となっては何だか。
井上昭文の存在がわかりにくく。

武智豊子も初井言栄も「魅力」を発揮しようがないままに。
野呂圭介についても同様に。

「小さな親切運動」とやらがかつてあったことは覚えておこう。
いずれ「インチキ臭い」とはいえ。

「アキラの映画」でも「駄作」はあるということで。
「素材」がいかに素晴らしくても「料理」の仕方で「死ぬ」ことを覚えておこう。
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「肩すかしでありつつ次に期待させる内容あるいは『喜劇』であることに失敗した映画」について

2022-03-27 02:40:01 | Weblog
雨。風も強いのでバスに乗る。

サッカレー「虚栄の市(三)」読了。

思ったほどのクライマックスは来ずじまい。
ベッキーはスタイン侯爵に「正体」を見破られるものの。

これで懲りないのがおそらくはかのヒロイン。
「悪漢小説」の女子版だと思えばいいか。

興味深いのは「社交界の頂点」に立ったはずの彼女が「味気なさ」を感じること。
最終巻ではどうなることやら。

井田探「銀座の次郎長」(’63)を観る。

オリンピック直前の銀座が「ネズミ駆除」に必死だという姿を覚えておこう。
これも「外国に対して恥ずかしい姿を見せたくないから」か。

「喜劇」をしたい監督の意図はわかるがいかにもテンポが緩く。
俳優陣もいささか魅力に欠けて。

もっとも五月みどりの歌手時代を確認出来た次第。
若水ヤエ子や久里千春、松尾嘉代の姿も同様に。

男優陣ではお馴染みの高品格、藤村有弘に加えて本作では由利徹や桂小金治も。
若き日の藤竜也もちょいと。

銀座もヤクザも同じように会議をして。
「無意味なこと」はこの頃から。

「一本槍先生」は殿山泰司より小川虎之助の方が好ましい。
深江章喜、中村是公、小薗蓉子、嵯峨善兵、榎木兵衛、野呂圭介、江角英明など。

ほぼ60年前の銀座の姿も見ることができる。
当時は道路が板張りだったりもした模様。
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「いよいよな趣きの古典小説と江戸風が小気味いい映画」について

2022-03-26 02:13:32 | Weblog
晴れ。おだやか。

サッカレー「虚栄の市(三)」を途中まで読む。

夫ジョージを戦争で失ったアミーリアは息子を生きがいに。
ドビンはまだ彼女の事が忘れられずあれこれと。

老嬢ミス・クロウリーは彼岸へ。
ビット・クロウリーは遺産を受け継いで。

ベッキーは相変わらず社交界をうまく泳ぎ。
スタイン侯爵を始めとする男たちを魅了するのだが。

明日読了予定。
おそらくは「波乱」が待ち受けているはずのなので楽しみ。

斎藤武市「でかんしょ風来坊」(’61)を観る。

近藤宏の千吉が何とも気持ちよく。
喧嘩になりがちなアキラと浅丘ルリ子を取り持つ。

宮城千賀子は久方ぶりで低い声の魅力。
中原早苗は「狂言回し」でズベ公だが時に純情。

北林谷栄と殿山泰司の「過去」が無声映画風に描かれるのがなかなか。
藤村有弘と金子信雄の使われ方がいささかもったいないかも。

森川信にももっと活躍してもらいたかったところ。
とはいえ物語の展開はテンポよく実に快調。

「江戸弁」も小気味いい感じ。
「立て板に水」という言葉を思い出した次第。

ミュージカル風喜劇の快作を是非。
アキラのアクションの何気ない凄さも忘れずに。
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「やはり好ましい生き物の多様性と『満州』がポイントになる任侠映画」について

2022-03-25 02:24:31 | Weblog
晴れ。だったはず。

月刊マリンダイビング編集「海の生き物ウォッチング500」を見て読む。

ウミウシ、エビ、カニ、シャコ、貝、ウニ、ヒトデ、ナマコ、クラゲ。
イシサンゴ、イソギンチャク、トサカ、ヤギ、カンザシゴカイ、ホヤ、カイメンなど。

「海の生き物」を文字通りあれこれ。
その美しさと多様性を味わうのみ。

さまざまな環境の変化にもかかわらず生き延びている事実にふむふむ。
もっとも「絶滅」に追い込まれる種も少なくなく。

われわれ人類も「生き物」ではあるけれど。
繰り返すがあまり「美しくない」のが残念。

鈴木清順「花と怒涛」(’64)を観る。

美術の木村威夫が脚本に絡んでいるのが珍しく。
障子の桟を挿んでアキラの両目が映るカットの細かさよ。

滝沢修と山内明が「大枠」を支えて。
松原智恵子もいいが久保菜穂子の「婀娜っぽさ」がなかなか。

川地民夫は妖しく。
嵯峨善兵の政治家ぶりと玉川伊佐男の刑事ぶりが好ましく。

深江章喜が「単純な悪玉」ではないのがポイント。
高品格のオヤジと野呂圭介がいい味を出していて。

江角英明や三崎千恵子に山本陽子もちょいと。
冒頭のシーンはベルイマン「第七の封印」(’57)を思い出させて。

かの監督にしてはケレン味が少ない作品を知っておこう。
「満州」が出て来るのを忘れずに。
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「映画ポスターのデザインの美しさと『プログラム・ピクチャー』の快作」について

2022-03-24 02:37:35 | Weblog
くもり。仕事帰りにちょいと降られる。

小笠原正勝「映画と演劇 ポスターデザインワークの50年」を見て読む。

あれこれ見たポスターの作者が著者だったのねといった趣き。
四角に区切られた空間と活字にふむふむ。

ゴダール「気狂いピエロ」「勝手にしやがれ」「彼女について知っている二、三の事柄」。
アンゲロプロス「旅芸人の記録」「永遠と一日」。

タルコフスキー「ノスタルジア」「鏡」「ストーカー」。
ヴィスコンティ「山猫」「家族の肖像」。

市川昆「股旅」新藤兼人「絞殺」「裸の十九才」。
鈴木清順「ツィゴイネルワイゼン」高林陽一「本陣殺人事件」東陽一「橋のない川」。

ヴィム・ヴェンダース「ベルリン・天使の詩」「パリ、テキサス」。
ジム・ジャームッシュ「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「デッド・マン」「ゴースト・ドッグ」。

侯孝賢「非情城市」張藝謀「紅夢」。
ジャン・ルノワール「素晴らしき放浪者」「ゲームの規則」。

フェデリコ・フェリーニ「8 1/2」アラン・レネ「去年マリエンバードで」「プロビデンス」。
ベルナルド・ベルトルッチ「1900年」ルイス・ブニュエル「皆殺しの天使」。

サタジット・レイ「遠い雷鳴」マノエル・オリヴェイラ「世界の始まりへの旅」。
東宝東和の20作品だけでも十分にその魅力がわかる内容。

著者による映画ポスターの美しさをあらためて。
その他にもあれこれあるので興味のある向きは是非。

斎藤武市「高原児」(’61)を観る。

ライフル捌きが素敵なアキラにウィンチェスターが加わり。
物語の基本は「西部劇」。

女優陣に浅丘ルリ子、白木マリに小薗蓉子。
男優陣には郷鍈治、二本柳寛、金子信雄、近藤宏、木浦祐三、深江章喜、弘松三郎。

あるいは上野山功一、青木富夫ら。
榎木兵衛が奇声を発して「カンフーもどき」をする「サービス」など。

ノンクレジットで浅丘ルリ子の弟に高橋英樹の姿が。
冒頭とラストの望遠ショットがなかなか。

ここでもアキラは女から去る。
もっとも3年後の再会があるからだけれど。
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「敢えて映画に関する人物たちのカタカナを並べることあるいはほぼ60年前の『航空機映画』」について

2022-03-23 02:51:01 | Weblog
雨のちくもり。わずかに日差しも。

小林信彦「ぼくが選んだ洋画・邦画ベスト200」を再読。

22年前の作品。
著者の観た映画の数々には届かないがようやくあれこれわかるように。

チャップリン、キートン、ルネ・クレール、ルーベン・マムーリアン、
レオ・マッケリー、エルンスト・ルビッチに加えて。

ジュリアン・デュヴィヴィエ、ジャン・ルノワール、アルフレッド・ヒッチコック、
セシル・B・デミル、ハワード・ホークス、フランク・キャプラ、ジョージ・キューカー。

マーヴィン・ルロイ、キャロル・リード、オーソン・ウェルズ、プレストン・スタージェス、
マイケル・カーティス、クロード・オータン・ララ、ジョン・フォード。

ノーマン・Z・マクロード、ロベルト・ロッセリーニ、マーク・ロブスン、
フレッド・ジンネマン、ジョン・ヒューストン、ジョージ・シドニー。

ジョセフ・L・マンキーウィッツ、シドニー・ギリアット、ヴィットリオ・デ・シーカ、
ビリー・ワイルダー、スタンリー・ドネン、マルセル・カルネ、ヴィンセント・ミネリ。

チャールズ・ロートン、ウィリアム・ワイラー、アンリ・ヴェルヌイユ、
スタンリー・キューブリック、フランク・タシュリン、イングマル・ベルイマン。

フェデリコ・フェリーニ、ミケランジェロ・アントニオーニ、ルネ・クレマン、
ロジェ・ヴァディム、オットー・プレミンジャー、J・リー・トンプソン、ルイ・マル。

デヴィッド・リーン、アーサー・ペン、トニー・リチャードソン、サム・ペキンパー、
クリント・イーストウッド、ジョージ・ロイ・ヒル、ロバート・アルトマン。

スティーヴン・スピルバーグ、シドニー・ルメット、フランソワ・トリュフォー、
ポール・マザースキー、マーティン・スコセッシ、ジョナサン・デミ。

そしてクエンティン・タランティーノにウディ・アレン。
米英仏伊瑞の俳優と監督たちよ。

例えばジャン・リュック・ゴダール、アンドレイ・タルコフスキーの名はなく。
クロード・シャブロル、ジャック・ベッケル、ニキータ・ミハルコフも同様に。

もっとも著者が言うようにこの作業はたいへんなことで(年代順になっているのも忘れずに)。
これだけの作品を挙げてくれただけでもありがたいこと。

あらためてまだまだ観たい作品が少なくないことを確認する。
繰り返すが寿命の尽きるまで続くはず。

蔵原惟繕「嵐を突っ切るジェット機」(’61)を観る。

小林旭、笹森礼子、葉山良二が主演。
今回は山内明、吉行和子、江幡高志、三崎千恵子(!)、江角英明らが新たに加わった模様。

「航空機映画」がこんなところに。
当時は「サンダーバーズ」だったのかすでに「ブルーインパルス」だったのか。

郷鍈治、二本柳寛、芦田伸介、高原駿雄、草薙幸二郎、高品格、井上昭文、梅野泰靖ら。
ほぼ60年前の作品だと思えば本作の「航空撮影」は相当なものだったのかも。

ただし物語の展開は微妙。
風雨激しい中で飛行機を守る作業に加わったアキラがみんなから認められる「通過儀礼」あり。
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「『深海』はそのままにあるいは『気持ちのいい』人々」について

2022-03-22 02:34:32 | Weblog
晴れ。夜に少し冷える。

藤倉克則・木村純一「深海 極限の世界」を読む。

久方ぶりのブルーバックス。
深海の生きもののの不思議と地震について。

NHKの番組で前者についてはあれこれ観ているので。
後者の「深海調査」にふむふむ。

何よりこんなに深く掘れるようになっていることに驚く。
もちろん現場では苦労が絶えないことは伺える内容。

「資源」の話も出て来るけれどそれよりは「温暖化」が肝心。
「マイクロプラスチック」についても同様に。

データを取るのは悪くないがいたずらな「開発」はやめた方がよさそう。
「エネルギー」のために「環境」を犠牲にするのはやめないと。

井上梅次「東京の孤独」(’59)を観る。

かの監督らしい青春がここにも。
こんなに「初心なアキラ」が他にいるだろうか。

とはいえ実は物語の中心は大坂志郎だったり。
芦川いづみもいいけれど月丘夢路の「美人ぶり」をあらためて。

安部徹、西村晃、殿山泰司、植村謙二郎、弘松三郎らが脇を支え。
当時の野球実況の志村正順アナウンサーと「何と申しましょうか」の小西得郎の姿も。

宍戸錠の「不敵な新人」も忘れずに。
三島雅夫の「いやらしい球団社長」も同様に。

全体に「清々しい」と思うのみ。
ただしタイトルが内容とはミスマッチに思える次第。
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