退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「現実的な対策がないままの『いじめ』と魅力的なキャラクターあるいは税金のお話」について

2019-09-30 01:30:11 | Weblog
晴れ。暑い。

中野信子「ヒトは『いじめ』をやめられない」を読む。

その「脳科学」とやらが「本物」であるかどうかは別にして
「いじめ」を回避するための現実的な対策が採られていないのは事実。

「クラス」という狭い空間に大勢の人数を閉じ込めるのがマズいのは確か。
大学のように「緩い付き合い」を基本にすればいいだけ。

この「当然」がいつまでたっても行われないのは何故なのだろう。
「同調圧力」が強ければそこから弾かれる者が出るだけなのに。

著者の指摘で興味深いのは
「いじめあるいは制裁」に思った以上の「快感」があること。

「脳内麻薬」に支配されやすい若年層を
そうした「環境」から自由にするのが重要だと。

引き続き「佐野洋子 あっちのヨーコ こっちの洋子」を見て読む。

初めて佐野洋子の絵を観る不勉強ぶり。
絵本をひとつも読んでいないんだもの。

そばにいたら案外めんどくさい人かも。
早逝した兄との関係にふむふむ。

彼女のエッセイを読む限り「面白い人」であることは間違いなく。
「濫読ぶり」が自分と似ているなどと思ったり。

まさに「キャラクターの立っている人」。

マル激を観る。

今回は税のお話。
「消費税」という言葉が「事業者が払うべきもの」を「消費者が払うもの」だと思わせ。

「納税」という言葉も大日本帝国憲法下の
「天皇の臣民」が「納めるもの」という意識から生まれた模様。

「主権者」は「払った税金」を自分たちの望む方向に使わせるのが本筋。
「申告制」がないためにそうしたことが忘れられて。

かつて圧倒的に「富裕層への累進課税」が強力だったのは
徴兵を免れたせいや戦争協力者だったせいだというのになるほど。

そのことが忘れ去られた時代に「消費税」は導入され。
富裕層への課税は少なくなる一方で。

新聞記者たちの「税に関する知識のなさ」も影響しているとのこと。
自らが「軽減税率」の恩恵を受けながらその問題点を指摘しない愚も。

かくしていつもの「劣化」話へ。
現状の「ウンコぶり」をどう変えるのか。

わからんなあ。
結局金かよ。

「最低限」を保証した上であとはお好きにとならないものか。
ちなみに現政府は「社会保障」に関して「国民まかせ」であることを知っておこう。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「残念な中国古典の表記と『フェイク』ゆえの『リアル』あるいは『リアル』を再構成している脳」について

2019-09-29 01:39:37 | Weblog
くもり。晴れることもあったか。

中国古典文学大系4「老子 荘子 列子 孫子 呉子」を少しだけ読む。

原文と書き下し文があるものとばかり思っていたら
あにはからんや現代語訳のみ。

これじゃ気分が出ないじゃん。
いちおう読了はするけれど。

例えば「大国を治るは小鮮を烹るが若し」。
「小鮮」は「小魚」のことで「烹る」は「煮る」に同じ。

そういう前段があってこその現代語訳なのに。
老子の言うところの「道」はよくわからない。

ただ「大きい」があるから「小さい」もあり
「聖人」がいるから「悪党」もいるというのにはふむふむ。

それゆえ「無為」に意味があるのだと。
「何も評価しなければ物事は二つに分かれない」という理屈らしい。

言わんとすることはわかるがどうにも「無理筋」のような。
むしろギリシャのソフィストを思わせる内容。

白石晃士「オカルト」(’09)を観る。

なるほど「フェイク・ドキュメンタリー」というのはこういうものかと思った次第。
中原昌也の音楽がいい感じ。

主演の宇野祥平の「リアルさの突出ぶり」よ。
黒沢清が「オカルト感」を出しているのに笑う。

「秋葉原事件」の前に撮られたものだとのこと。
当時の雰囲気がフィルムに刻まれているのに「フェイク」なところがなかなか。

もっとも「フィクション」だからこそ描ける現実があるのは確かで。
この監督の作品をもう少し観なければと思うことしきり。

下手な「作りもの」の恐怖映像より
こちらを観ることをお勧めしたいもの。

あらためて「リアルとは何か」を考えてみよう。
結局はそれぞれの「視点」から見られたものに過ぎず。

繰り返すが脳は網膜に写った映像を再構成していて
われわれはそれを「世界」だと思い込んでいるのだから。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「目に見える範囲での改良=民主主義であることあるいは『世界の流れ』に敏感であるかどうか」について

2019-09-28 02:08:26 | Weblog
晴れときどきくもり。本格的な秋はまだ。

ジョン・デューイ「公衆とその諸問題」を読む。

前半は何だか非常に読みづらく。
どうやら「国家が出来る本質」を論じる無意味さについて。

「トランザクション=互いのやりとり」こそが重要であると。
なるほど「プラグマティズム」らしい考え方ではある。

民主主義の話になってからは俄然わかりやすくなる不思議よ。
「改良すること」こそがその「基本」であると。

つまり。

「民主主義」はこれまでの歴史の中で生まれた「不都合」を
どうにか変えて行くためのシステムであると思ってよさそう。

もっとも従来は「顔の見える範囲」で想定されていたものであり
大規模な都市が生まれた現在は「大共同社会」を作る必要があると言う。

そこで浮き彫りになるのが「コミュニケーションの重要性」なのだが。
現在を思えば「見たいものだけ見る人々」が増えた結果。

「コミュニケーションの不可能性」ばかりが目に付く次第。
ただしそれとは異なる事態も。

「クローズアップ現代+ 16才の少女が訴える 温暖化非常事態」の再放送を観る。

スウェーデンの女子高生グレタ・トゥーンベリの個人的なストライキが
世界を動かしつつあるといった趣きの内容。

「今後10年で未来が決まる」という科学者の声に
どうやら世界各国の企業も反応せざるを得ない模様。

大人たちの「汚れっちまった悲しみ」に
「ピュアでシンプルな意見表明」が影響を与えたということか。

アメリカの「プアホワイト」を味方につけたトランプ現象に似ているのがポイント。
「既成勢力=大人」には何も期待できないのだと思った若者たちを動かして。

何より「気候変動」は「地球全体の問題」であり
世界中の誰もが「利害当事者」であることも大きい。

さて。

こうした「世界の流れ」に最も鈍感なのがわが国の政府のよう。
例えば環境大臣小泉進次郎に何事かが出来るのだろうか。

再生可能エネルギーの積極的な導入にはうってつけの好機。
これで何も出来ないようなら「終わっているはずのわが国」はさらに「終わる」はず。

How dare you!(よくもそんなことが!)

そう言わないためにもそれぞれが出来ることをきちんと。
「最優先課題」に取り組む政治家を選ぶのは当然のことでもあり。

われわれひとりひとりの消費活動が
「投票行動」として世の中を左右することも忘れずに。

未来を奪われることになるかもしれない若者たちには
とりわけ敏感であっていただきたい問題ではある。

金儲けしか頭にない人々には
「儲けさせない」というかたちで「退場させる」のがいいはず。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「地下水のあれこれと『東京喜劇』あるいはその心根」について

2019-09-27 02:07:52 | Weblog
くもり。のような晴れのような。

日本地下水学会/井田徹治「見えない巨大水脈 地下水の科学」を読む。

このブルーバックスには興味深いところもあるものの。
あれこれ話題が多すぎてむしろ散漫な印象に。

学生たちの「興味の取っ掛かり」を提供しようとしたのだろうけれど。
文字通り「地下水」のように「じっくり沁みる内容」がよかったなあ。

「地盤沈下」や「地下水汚染」の現実とともに
「石油に等しいその価値」をあらためて。

「湧水」には何とも心惹かれるのみ。
TVでしか観たことのない柿田川の水を直接見てみたくなったり。

とはいえyoutubeでついついこんなものなど。
透明な水と揺らぐ水草と湧水によって巻き上げられる砂よ。

何とも気持ちがよくなる次第。
もちろんそれは普段「濁流の中」にいるせいだろう。

ファミリーヒストリーの三宅裕司の回の再放送を途中から観る。

その当時の映像を残す意味がここに。
三宅裕司の「キュートな幼児期と愛されぶり」がいかにも素敵。

「踊りの師匠」である母に仕込まれた芸は多彩で。
そうした「基礎体力」を元に「東京喜劇」を立ち上げて。

伊東四朗の「運命」を変えてしまった人であることも忘れずに。
突然歌いだすコント」は何度観ても笑える出来。

いいですな。

こういう笑いを知ってしまうとどうも控え目になっていけません。
気分は江戸っ子で「あたしなんざあ」と思ってしまうので。

こんなものもあったのでよろしく。
ナレーターは吉田照美のはず。

興味のある向きは是非。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「『情熱の在り処』が謎な本と圧倒的に楽しい映画」について

2019-09-26 02:29:22 | Weblog
晴れ。風は涼しく。

北野圭介「新版 ハリウッド100年史講義」を読む。

副題に「夢の工場から夢の王国へ」。
「ハリウッドの歴史」であることに注意。

もちろんさまざまな映画やプロデューサー、監督、俳優たちは登場する。
でもやっぱり「映画史」の方がいいなあ。

この種の「情熱の在り処」がいささか不明。
いちおうこちらもあれこれ知っているけれど。

「お勉強」としての映画本は悉く微妙。
ただの「映画好き」でいいじゃないかと思うので。

園子温「地獄でなぜ悪い」(’13)をようやく観る。

冒頭の「陳腐な青春もの風の映像」がやがて「懐かしいもの」になり
ついには「何とも言えない感動」を生み出す不思議よ。

少女時代の原菜乃華と大人になった二階堂ふみのいずれも素敵。
まだ地味な星野源は主題歌も担当。

長谷川博己の「さわやかな狂気」と堤真一の「ロリコンぶり」がなかなか。
「VERSUS」(’01)の坂口拓がこんなところに。

國村隼はさすがの貫録でそもそもの騒動のきっかけの妻・友近も同じく。
つぐみの「瞬間の魅力」にふむふむ。

成海璃子はメイクのせいか「本人確認」に迷った次第。
ミッキー・カーティス、江波杏子、でんでん、板尾創路、諏訪太郎ら。

監督の夫人神楽坂恵は初顔合わせではないが意識して観たのは初めて。
こういう人だったのねという感じ。

岩井志麻子やNHKの朝ドラで観た土平ドンペイ
あるいは渡辺哲、尾上寛之、石丸謙二郎など。

「血みどろの抗争」は「カタルシスの極み」のような。
観終わった後の爽快感よ。

血がチューブから出た絵の具のように描かれるのがポイント。
「ヒミズ」(’12)と同じように最後は「走る」のね。

監督は今年初めに心筋梗塞で倒れたらしいが
今後も楽しい作品を是非作っていただいきたいもの。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「環境の悪化と若い女子の『正しさ』の行方あるいは『人的環境』の改善」について

2019-09-25 02:26:20 | Weblog
晴れ。暑くはないのについついバスに。

「サンゴとサンゴ礁のはなし」読了。

Q&A形式も手伝ってか非常に読みやすく面白い。
粘液が他の生きものたちの栄養源になるのもいいところ。

サンゴで暮らすさまざまな生きものたちの様子も好ましく。

現状はこんな感じらしい。
3年前にも大規模な白化があった模様。

このところの「異常気象」でようやく「地球温暖化」も身近なものになってきたか。
国連ではスウェーデンの女子高生の訴えもあり。

「私たちは大量絶滅の始まりにいます。

それなのにあなたたちが話しているのはお金のことと
永遠に続く経済成長というおとぎ話。よくもそんなことが!(How dare you!)」

地上波のニュースで流れたのはこの部分。
全文はこちらまで。

彼女の言い分は全く「正しい」が
それで「世界各地のオヤジたち」が動くのかどうか。

「重く受け止める」とか何とか言いつつ適当に誤魔化す予感が濃厚。
とりわけ「原発事故」などなかったかのように振る舞うわが国は余計に。

「under control=制御できている」という嘘の下に
いたずらにオリンピックなどやらかすのだから何ともはや。

「底の抜けた現実」が「祭り」によって隠される仕組み。
オスプレイで事故を起こした機長も特定できない「属国ぶり」もあらためて。

「技能実習生」という名ばかりの「外国人差別と搾取」を平気で行いもし。
われわれはなぜかくも「現実」に対応できないのだろう。

「自らの愚かさ」を真摯に受け止めれば「謙虚」になるしかない。
ただしそこで開き直って「愚か」であり続ける「尊大さ」も持ち合わせていて。

いずれ「愚」ならば「愚直」であればいいものを。
何とも残念なことだと言うよりなく。

さて。

繰り返すがやはり肝心なのは「人を育てるシステム」のはず。
「現在の劣化」を「未来の人材」によってどうにかほどほどに。

とりわけ「普通の人々のレベル」を上げないとどうにも。
「エリート」についても同様に。

分野を問わず「きちんとした仕事が出来る人々」の再生産を。
やはり「職人の倫理」を基本としたいもの。

「貨幣の多寡」に左右されない「豊かさ」を知ってもらうこと。
そして「現場」で鍛えられること。

そうした「環境」を各地にもっと。
「ハブになる人々の活用」が望まれる次第。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「有給休暇の結果」について

2019-09-24 02:21:16 | Weblog
晴れ。やや蒸す。

本川達雄「サンゴとサンゴ礁のはなし」を映画を観る前に少しだけ読む。

「ポリプ」の「ポリ」って「複数」のことだったのね。
「ポリフォニー=多声」や「ポリリズム=いろんなリズム」に同じ。

「樹枝状」「葉状」「塊状」「被覆盤状」「テーブル状」と5種類ある模様。
「褐虫藻」との「相利共生」にもふむふむ。

本書は11年前に出たもので
「地球温暖化」による「サンゴの白化」の現実も。

明日読了予定だが何とも楽しい気分になる内容。
おそらく「現在の状態」は相当に厳しいものなはずだけれど。

ジェームズ・グレイ「アド・アストラ」を観る。

「海王星」まで行っての「父子の物語」。
ひとりの人間を「正気」にするためにそこまで手間をかけるのか。

父親トミー・リー・ジョーンズは火星の所長ルース・ネッガの両親を殺し
息子ブラッド・ピットは宇宙船のクルーを殺し。

何とも「派手な『放蕩息子の帰還』」。
主人公の妻リヴ・タイラーの老け方が微妙。

ドナルド・サザーランドも出ているので
クリント・イーストウッド「スペース・カウボーイ」(’00)を思い出すものの。

「妻との距離」と「父親との距離」が同じだと思えばなかなか。
要は「物理的な距離」と「心理的な距離」は異なるものだということで。

「ヨシダ」という日本人飛行士も登場する。
いまだに「ニセモノ」なのは何故と思うことしきり。

祝日ゆえ観客数はそこそこだったが
エンドロールが始まってしばらくすると席を立つ人が多く。

ジャンカルロ・エスポジート「スーサイド・ライブ」(’17)を観る。

シドニー・ルメット「ネットワーク」(’76)の現代版だと思えばよさそう。
41年たっても「変わらないテレビ界の現実」に笑う。

一度は「改心」した主人公が「元に戻る」姿を覚えておこう。
ただ彼の結末はいかにも「ありきたり」で。

むしろ彼を「英雄」だとする視聴者たちに「罰」を与えないとどうにも。
「民度が低い」ということに尽きるのだとはいえ。

かの国ではトランプが現実になって久しいのだから
この程度の「風刺」では何とも迫力に欠ける次第。

プロフェッショナル 仕事の流儀「外国人労働者に何が?支援の第一人者に密着」を観る。

鳥井一平という人物がアメリカ政府から「ヒーロー賞」をもらっていることを知る。
「バブル経済」を維持するために呼んだ外国人に対する扱いの酷さ。

「正義か悪かで見るだけではわからない」という現実の複雑さも。
「何故そうしたのか」という疑問は誰かによって解かれなければならず。

彼は「人が変わるのを現場で見られるのが醍醐味」だと言う。
「人を変えられる彼の能力」が素敵なだけだったり。

以上が「有給休暇」の内容。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「墓参りと現実の貧困あるいはどうしようもなく『うんこ』な裁判」について

2019-09-23 01:23:51 | Weblog
くもりときどき雨。終日降ったり止んだり。

彼岸の墓参りに出かける。

あれこれしている間のみ雨を免れてありがたい。
コメダでサインドイッチを食べて図書館へ。

雨宮処凛「一億総貧困時代」を読む。

幼い頃から父親に性的虐待を受けた挙句にその子どもを産んだ女性を代表として
介護離職、外国人差別、原発避難、奨学金などによる貧困、

あるいはブラック企業、性産業、生存権の無視、障害者差別など。
「現状報告」にふむふむ。

いわゆる「底が抜けた現実」。

相手を「自分の『道徳』」で量る前に。
「なぜそうなったのか」を知らないとどうにも。

そしてそうした中でも「希望」の見える活動はあるのだということも。

マル激を観る。

今回は東電首脳部に対する裁判の結果について。

津波の危険については92年からすでに指摘されていて
東電は「原発を止める際にかかる費用」を重く見て「先延ばし」を続けてきた事実があり。

「素人」の裁判官が「プロ」の研究者の見解を無視したり。
自分に不都合な内容を記者たちに配る「要旨」から削ったり。

「個人の責任」を追及する「限界」はあるので
「法人」に莫大な罰金刑を負わせる法律を作る必要があることなど。

あまりの酷さに怒る神保哲生と「それが日本なのだ」と言う宮台真司の対照ぶりよ。
山岸俊男による「日本人が最も『公共心のない存在』」であることをあらためて。

「自分が所属する組織の利益しか考えない輩」には
「そんなことをしていると組織が危ないよ」と教える必要がある模様。

その種の「動機付け」がないと「どうにも動かない」力学があるらしい。
同時に「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のも。

映画「コミック雑誌なんかいらない」(’86)の内田裕也の最後の台詞を思い出そう。
曰く「I can't speak fucking Japanese」。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「『縁なき衆生』であることと案外好まれているホラー映画あるいは新しい電力供給のかたち」について

2019-09-22 02:42:53 | Weblog
くもり。涼しい。

山崎将志「残念な人の思考」を古本屋で買って読む。

たまにはビジネス書もいいかと思って。
でもやっぱりビジネスには興味がないからダメね。

「心構え」や「すべきこと」は普通に考えればわかる。
ただそれをしようとは思わないだけ。

まあ「残念な人」だから仕方がないのだろう。
「縁なき衆生は度し難し」ということで。

ヴィクター・サルヴァ「ジーパーズ・クリーパーズ」(’01)を観る。

シリアルキラーであれモンスターであれ
「見えないうちが花」だということをあらためて。

スピルバーグの「激突」(’73)はだからこそ怖く。
冒頭はそれを真似て悪くはないのだけれど。

ちょいと笑いも入り後半はありきたりな展開。
ただ主人公が姉弟というのは案外珍しいかも。

「スティング」(’73)や「プライベート・ベンジャミン」(’80)が懐かしい
アイリーン・ブレナンの「キャット・レディ」よ。

敢えて難を言うなら不死身でどこへでも相当なスピードで移動できる存在が
警察を怖れてか(?)「本拠地」である教会を焼いてしまうのが謎。

「霊能者」の存在もうまく絡んでない感じだし。

本作は案外好まれているようでこんなものも。
悪魔のいけにえ」(’74)の風味もあるので興味のある向きはいかが。

それとは別に。

大型台風による千葉の惨状を見るにつけ「分散型の電力供給」を思うのだが如何。
東電を代表とする「中央集権型」がむしろ電力の回復を遅らせているようで。

あとは災害に備えて各家庭にバッテリーを置いておくことなど。
「一軒だけ」なら何とかなるから。

いつまでも電柱や電線頼みではどうにもならないことも。
今回のように「従来にないパターン」が今後も続くはずだし。

いずれにせよ「新しい電力供給のかたち」が望まれるのは確か。
心ある者はこの課題にチャレンジしていただきたいと思うことしきり。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日清・日露戦争あるいはチェコの現在」について

2019-09-21 02:28:53 | Weblog
晴れ。夜に降られて濡れる。

半藤一利・秦郁彦・原剛・松本健一・戸高一成
「徹底検証 日清・日露戦争」を読む。

「戦史研究」というのはここまでするものなのねといった印象。
もちろん戦艦や武器の能力についての知識があるのは当然。

本書の内容からすると何だか「天佑」ばかり。
リアルな戦争というものはそれほど偶然に左右されるものらしい。

要は「圧倒的なカオス」だと思ってよさそう。
もっとも日露当時のわが国は「諜報」の重要性を十分に理解していて。

現在のような通信機器もないのだから
「現場」について無茶なことが起きるのはむしろ「普通」だと思えばよさそう。

とはいえ結局は「それぞれの人物の影響」が大きいのも確か。
戦争の実態を知らぬままマスコミや人々は盛り上がり「日比谷焼き打ち事件」など。

「脚気の原因」を誤って判断した森鷗外の罪なども。
「軍医」としての彼は「ダメな人」だった模様。

「現場感覚」に優れている英国はいかにも「憲法などない国」。
独逸仕込みの「理論追究」は「現実」を無視することにもなり。

国ごとの「文化」というものをあらためて思った次第。
わが国のそれは残念ながら「成功体験へのこだわり」と「学習能力のなさ」か。

こうした「歴史」を参考に現在を考えたいものではある。
それが可能かどうかはおそらく微妙なはずだけれど。

ペトル・ヤクル「完全なる脱獄」(’10)を観る。

紹介文に「プリズン・ブレイク」が挙げられていて
てっきりそういう内容かとおもったらあにはからんや。

チェコの腐敗した警察権力によって投獄されたカイーネクを描く作品。
何度も脱獄を繰り返しては捕まり。

姉を三人組によって廃人にされた女性弁護士は「復讐」のため彼の弁護に。
ただし結局のところ警察権力に敵わないまま。

恋人の弁護士を殺され自らも肝心な証拠を奪われ。
全体の雰囲気は「旧東ドイツ」。

作品として面白いかどうかは別としていかにも「国柄」が出ている感じ。
「邪魔者」は「監視と脅迫と暴力」で始末するあたりにふむふむ。

これも旧ソ連の影響なのかどうか。
「チェコの現在」について触れてみよう。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする