退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「相変わらず流れる物語と『肝心なこと』を何も報じない『サラリーマンたち』」について

2019-03-07 02:48:39 | Weblog
くもりのち雨。深夜に止む。

中里介山「大菩薩峠 都新聞版 第七巻」を読む。

トコロテンみたいにツルツル話を飲み込む。
こうなるとほぼ「ラスト」をどうまとめるのかが知りたいだけ。

今回はムクや米友が結構目立っていて
冒頭には道庵先生のハチャメチャな「反発ぶり」など。

甚三郎となった駒井能登守の洋行への動きと
彼を追い詰めたと気に病むお君の妊娠してからの「呆然自失」も。

肝心の机龍之介は血を吐きつつ「無益な殺生」を繰り返し。
正体不明の「黒いもの」と戦ったり。

来週の後半に読了するはずなので今からそれを楽しみ。

さて。

カルロス・ゴーンがようやく保釈になる。
弘中弁護士のおかげのよう。

監視カメラ付きの部屋に住むことなどの意表を突いた条件提示が効を奏したとして
すぐにバレる変装をして拘置所を出たのは謎だけれど。

ただし変装や謎についての情報はすべて「無意味」。
「人質司法の在り様」についてまずは伝えるべきだろう。

「有罪」が決まったわけでもない人間をなぜ「107日」も「監禁」できるのか。
それがもし自分だったらどうなのかという疑問は全く提起されず。

「無謬」どころか検察は村木厚子氏の件では証拠をデッチ上げた過去もあり。
それ以外にも「叩けばホコリの出る身体」。

本件の報道に関してとりわけ意味不明なのは
「匿名の日産社員」が登場してゴーンをディスる内容が出てくること。

そもそもその社員は何を知っているのか。
なぜその「インタビュー」が報じられるのか。

「印象操作」という言葉が使われるようになって久しいけれど
「事実関係のチェック」なしにそうした映像が使われていいはずもなく。

ゴーンという人物が「傲慢あるいは身勝手」であったかどうかは別の話。
「法に触れる行為」があったかどうかだけが問題で。

残念ながらこの程度の「リテラシー」さえ共有されないのだとすれば
わが国の「報道」など「茶番」に等しい。

彼のどういう行為が違法だとされどういう証拠があるのか。
そしてそれは「確かなこと」なのかどうか。

その「当然」については全く触れられないまま。
検察のリークに頼るのみではどうにもならず。

「特オチ」は困るなどというバカげた慣習に縛られるからそういうことになる。
「記者クラブによる記者会見」が週刊誌やフリー記者を排除した「お手盛り」なのも忘れずに。

質問者も質問内容も事前に決まっているのだから何とも。
本来はそこで「厳しい質問をすること」こそジャーナリズムなのに。

繰り返せば。

いたずらに「学歴のあるサラリーマン」は報道に携わるなかれ。
日々の忙しさと「無前提の前提」を疑いもせず「仕事」をするだけだから。

悪いが君らの事情に付き合わされるのはむしろ「迷惑」。
「普通の仕事」をすればいいじゃないか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする