退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

ちょいと偵察

2009-10-31 02:27:53 | Weblog
晴れ。おだやか。

魚住昭「特捜検察」読了。

後半はリクルート事件とゼネコン汚職のお話。
関係者への聞き込みで詳細がわかった模様。

久方ぶりに近所の居酒屋を偵察。
黙って飲んで海産物系の夕食。

刺身の盛り合わせ・ホタテのバター焼き・生牡蠣に大根と水菜のサラダ。
焼酎を適当に楽しむ。

利き酒1000円で5種類の日本酒が飲めるメニューもあり。
昔少しだけ通った日本酒の店にもそういうのがあった。

そういうわけで今頃目覚める。
さて、もう少し飲もう。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「正義」と「推定無罪」

2009-10-30 01:00:17 | Weblog
晴れ。そういえば今日から4連休。

魚住昭「特捜検察」を途中まで読む。

今のところロッキード事件と戦後のGHQの権力争いのお話。
特捜部誕生の事情も描かれている。

大学在学中に司法試験に合格したエリートたちが
政治家や黒幕たちの汚職の実態を暴くという設定。

97年に出た岩波新書なので
まだまだ検察に対する信頼が国民に十分あった頃だということを感じさせる。

検事が自分の身の上話をして被疑者がオチる挿話もある。
悪事の自覚に後ろ髪を引かれながらやっている相手だから可愛いもの。

そういう「共通の土台」が消えた現在
可視化が望まれる取調べはどうなっているのだろうか。

いまだに「代用監獄」に拘留できる制度は続いている。
20日間閉じ込めて尋問するのだからたとえ無実でも「自白」は取れるのか。

「推定無罪」の原則は
有罪の犯人を多少取り逃しても冤罪を作らないことにあるはずなのだけれど。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

男の屈折と女の正直

2009-10-29 03:05:27 | Weblog
深夜にDVDを観る。

小津安二郎「宗方姉妹」(’50)。

父親・笠智衆が胃がんで長くないと知る姉に田中絹代。
仕事もないまま毎晩酒を飲む姉の夫・山村聡が気に入らない妹に高峰秀子。

姉夫婦と同居している妹は姉の日記を盗み読んで
かつて姉が好きだった上原謙の気持ちを確かめに行く。

仕事のないイライラをぶつける夫を受け止めていた姉だったが
上原謙との仲を疑われて小津作品には珍しく激しいビンタをされる。

ようやく夫と別れる決心をした彼女だったが、というお話。

「お姉さんは古いのよ」と言われて
「流行の新しさ」は古くなるものの「変わらないもの」の新しさはそのままだという姉。

控え目ながら「自分の好きなように生きる」ことを決める田中絹代と
いかにも当世風ながら姉を案じる高峰秀子の「古さ」の対照。

姉妹を比較すると「大人」と「子ども」だけれど
ペロッと舌を出したり父とともにウグイスの鳴きまねをする妹のチャーミングが楽しい。

上原謙を積極的に誘う女に高杉早苗(彼女も実は新しそうで「古い」)、
医学部教授の父親の友人に斎藤達雄、飲み屋のオヤジに藤原釜足、女給に千石規子、

飲み屋の客に河村黎吉、姉の店の女給に坪内美子、箱根の女中に一の宮あつ子、
特攻帰りの若いバーテンに堀雄二ら。

インテリのいやらしさを巧みに演じた山村聡と
彼を嫌う高峰秀子が店で並んで立って酒を飲むシーンもあり。

ふたりがグラスをぶつけて割った壁には
ドン・キホーテの台詞が書かれている。

「I drink upon occasion Sometimes upon no occasion」。
「わたしは理由があって飲む。時に何の理由もなくても飲む」。

主人公の名前が「節子」というのは原節子とのロマンスを思わせなくもなく
監督本人がやがて胃がんで亡くなるのも因縁を感じさせる作品。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

言われてはみたけれど

2009-10-29 00:41:46 | Weblog
晴れ。おだやか。

村田晃嗣「アメリカ外交」を読む。

建国当時から前大統領ブッシュまでの歴史をスケッチしたもの。
国際政治学者・高坂正尭はわかるものの劇作家・山崎正和の引用が意外。

フレデリック・ルイス・アレンの「オンリー・イエスタデイ」をもじって
「おんりい・いえすたでい ’60s」という本を出している縁だろうか。

アメリカを「帝国」という「悪玉」に仕立てるのではなく
どのように共存を図るかが問題というバランスの取れた見方は好ましい。

ひとりの大統領にもいろんな面がある。
ある特徴だけを取り上げて「レッテル」を貼っても仕方がないと。

どういう仕事をしたかをしっかり見た上で判断するのが大切。
言われてみれば当たり前のことだけれど、実行するのは案外難しい。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「賞味期限」について

2009-10-28 00:22:18 | Weblog
快晴。風強し。

田中秀臣「経済論戦の読み方」読了。

マスコミに登場して名前が売れている経済学者や評論家は
ほぼいいかげんだと判断していい模様。

著者はグラフと簡単な式で理論を語り
素人にはやや理解に時間がかかるものの納得できる話をしている。

ある時期にはまともなことを言っていても
状況や時代が変わって発言に疑問を感じ始めることも少なくない。

もちろんそれだけ状況や時代に関する「判断」が難しく
人はついつい自分に都合のいいことを考えてしまうということだろう。

「我田引水」にはつくづく気をつけたいものではある。
おそらく「我田」で収穫できるものの「賞味期限」は常に短いはずだけれど。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

経済の「不経済」について

2009-10-27 00:16:23 | Weblog
雨。一日中そぼ降る。

田中秀臣「経済論戦の読み方」を途中まで読む。

これだけ経済が停滞していながら
一向に政策として採用されないのが「インフレターゲット」。

「リフレーション」とは「景気回復のための通貨膨張政策」のことで
日本ではいつものようにこれが短縮されて「リフレ派」などと使われている。

クルーグマンの言う「流動性の罠」とは
「金利水準が異常に低いときは貨幣と債券がほぼ完全交代となってしまい、
いくら金融緩和を行っても景気刺激にはならないという状況」のことらしい。

「構造改革派」やハイパーインフレを恐れる日銀に挟まれて
「インフレターゲット」は身動きが取れない状態になっていると。

政治はようやく少し新しくなったのだから
経済の関係者も「人心一新」して新たな政策を試してみてはどうか。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

面白い日記たち

2009-10-26 00:11:45 | Weblog
晴れのちくもり。小雨もパラパラ。

昨夜はソウルバーの18周年記念に出かける。
研修をすませた後で出かけたので帰りはタクシーを拾う。

帰宅してそのままダウン。
ジンのボトルを空けたせいか。

今朝は野暮用がある予定が急にキャンセル。
無駄に早起きしたせいでちょいと昼寝する。

鴨下信一「面白すぎる日記たち 逆説的日本語読本」を読む。

岡本綺堂、石川啄木と大塚英子が二度登場する。
前者は几帳面で後者はエロがらみ。

小津安二郎が同じ日記を何冊も書いてシンプルに推敲しているのが興味深い。
「夢日記」や「同日日記」の読み比べというのもなかなか。

「文語体・候文・口語体」の違いの分析もある。
2・26事件の磯部浅一の「憤怒」はなるほど「悪魔」を思わせる。

日記にもいろいろあるもので楽しく読めた。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「フェア」であるということ

2009-10-24 00:29:18 | Weblog
晴れ。空にすじ雲。

「9・11テロの超不都合な真実」読了。
最後の方はさすがに飽きてきた。

日垣隆「秘密とウソと報道」を読む。

「サンダカン八番娼館」を描いた山崎朋子は
取材者の写真とパスポートを盗んでしまう。

「復讐するは我にあり」を書いた佐木隆三は
内部資料である事件報告書を内緒でコピーして書かれた。

「自動車絶望工場」を書いた鎌田慧は
仲間だった季節工を最後まで騙し通した。

いずれの取材も「フェア」ではないと著者は言う。

「外務省機密漏洩事件」の西山太吉元記者も同様だと。
著者は機密を漏洩させた女性の書いた手記を重く見ているようだけれど。

どうせなら西山太吉元記者本人にも取材した上で書いてもらいたいところ。
それこそが「フェア」なはずだが取材できなかったのだろうか。

個人的にはやや行き過ぎな「フェア」だと思われるが
マル激の神保哲生に聞いてみたいところ。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「ドラマ」として陰謀論を楽しむ

2009-10-23 00:22:31 | Weblog
晴れ。空にうろこ雲。

菊川征司「9・11テロの超不都合な真実」を途中まで読む。

「陰謀論」はどのように展開されるのだろうかという興味がキッカケ。
「膨大な時間をインターネットでの調査に費やした」らしい。

その中から「信用できると思われる情報を選別し、要点をわかりやすく
まとめたのが本書」だという。

前半は写真などもたくさん出てきて「合理的な疑問」が並ぶ。
後半になると徐々に「強引な結論」が目立ち始める印象。

ケネディ暗殺の話も出てきて
同様に9・11のテロも「真実」が覆い隠されることになると。

マイケル・ムーアや「ダイ・ハード3」「ミッション・インポッシブル」など
映画が「真実らしさの補強材料」として挙げられている。

「ドラマの脚本」として見るとなかなか面白いかもしれない。
読み終えるのは明日の予定。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

好きだということはこういうことだということ

2009-10-22 00:19:18 | Weblog
快晴。雲ひとつなし。

淀川長治「シネマパラダイスⅠ」を読む。

そういえば先日テレビでながら観た三谷幸喜「マジック・アワー」には
ヒッチコックの「39階段」に出てくる「ミスター・メモリー」が使われていた。

唐突に「ミスター・メモリー」を持ち出したのは他でもない。
淀川長治は映画に関して「異常な記憶の持ち主」だから。

本書ではチャップリンに始まってハロルド・ロイド、アベル・ガンス、
フリッツ・ラング、D・W・グリフィスらの作品について語られる。

その後ジョン・フォード、ハワード・ホークス、ジャン・ルノワール、
ルキノ・ヴィスコンティ、アルフレッド・ヒッチコック、フェデリコ・フェリーニ、

タヴィアーニ兄弟、イングマール・ベルイマン、ウディ・アレン、黒澤明、
スタンリー・キューブリック、フランシス・コッポラ、ベルナルド・ベルトルッチ、

ルネ・クレール、ルイ・マル、フランソワ・トリュフォー、アラン・レネ、
ジャン・リュック・ゴダール、ジャン・ジャック・ベネックス、

フランチェスコ・ロージ、フォルカー・シュレンドルフらの作品について。
さらなるもう一章では「ザッツ・エンターテインメント」を始めとしたミュージカルの魅力も。

そして最後に「懐かしのスーパースター」というオマケまである。

「だって好きなんだもの」。

この淀川長治に対してあなたは胸を張って好きだと言えるものがあるだろうか。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加