退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

快晴・乾燥・淡白

2007-07-31 23:54:26 | Weblog
快晴。室内にいるのがもったいなし。

山田風太郎「奇想小説集」を読む。

「陰茎人」「蝋人」「満員島」「自動射精器」「ハカリン」
「万太郎の耳」「紋次郎の職業」「万人坑」「黄色い下宿人」

まだ前半の5編しか読んでないが
夢野久作をカラッとさせた感じでやや「批判精神」が勝っている印象。

医学的用語と聖書文語訳とユーモアが
テーマになっている「性」から湿気を取り除いている。

やっぱり淡白なのがいいらしい。
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休日前夜

2007-07-29 01:02:28 | Weblog
晴れ。一日中クーラーがよく効く室内。

疲れて帰宅後何気なくテレビをつけると
韓国対日本のアジアカップ戦。

さらに疲れたのでシャワーを浴びると
ビールがうまい。

今宵は眠くなったら寝よう。

そう思いつつ飲む酒がさらにうまい。
ありがたいことだ。
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季節労働

2007-07-27 00:25:25 | Weblog
晴れ。午前中にスコール。

朝7時半に起きて夜10時過ぎに帰宅。

世間では至極当たり前の生活を
「季節労働」としてこなす毎日。

都市部の気候は亜熱帯になりつつあるというのに
人々の心は「南国気分」どころではないらしい。

さて。

遊びをせんとや生まれけむ。
戯れせんとや生まれけむ、と先人は言ったのだが。
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疲労回復剤

2007-07-25 00:04:51 | Weblog
晴れ。一日中室内。

山田風太郎「妖異金瓶梅」を読む。

八人の妻と妾を持つ稀代の色好み西門慶。

その悪友応伯爵が太鼓持ちな探偵に扮し、
第五夫人潘金蓮の残虐だが魅力的な犯罪を暴いていくお話。

まだ途中なので何とも言えないけれど
悪女が何をしでかし、どうなっていくかが見もの。

「捕物帳」みたいな形式で
性にまつわる様々な味付けもたっぷり。

忍法帖以外の山田風太郎に
しばらくハマってみるかと思案中。
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非寛容

2007-07-20 23:49:48 | Weblog
曇り。夜になって雨。

ニコラス・レイ「暗黒への転落」を観る。

スラム上がりの弁護士ハンフリー・ボガートが
スラム街の青年を救おうとする。

弁護士は、無実の罪で投獄されて死んだ青年の父親を
多忙のせいで見殺しにしたという負い目がなくもない。

彼は何度か救いの手をさしのべ、青年には恋人もできる。
けれども世間の冷たい風ゆえ更正できない青年。

その青年が警官殺しの犯人として逮捕される。
無実を信じて弁論を繰り広げる弁護士だったが、というお話。

ボギーの見事な最終弁論は見る価値あり。
余韻のあるラストシーンもなかなか。

香山リカ「なぜ日本人は劣化したか」を読む。

活字・モラル・若者の生きる力・社会が劣化していて
とりあえず「劣化」という病識をもつことが大切だと著者は言う。

「他人の気持ちを想像する力」や
「弱い立場の人や少数者に対して寛容な心を持つ力」は
「劣化」させてはいけないのだと。

たしかに著者の言う通りに感じられる部分も少なくない。

がしかし。

「劣化」した人々や社会に対しても
「非寛容」は必要であるところが難しい。

現実を明らかにする作業も大切だし
「なぜ劣化したのか」を明らかにするのも大切だ。

そしてさらには「いいもの」をいかにモデル化して
人々に真似させるかも大切である。

「寛容」でありつつ
それぞれがそれぞれ「いいモデル」になるしかないだろう。

心ある者は「己の道」を進むべし。
いつの日か誰かが「この道」を知ることもあると信じて。
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宗教的

2007-07-18 01:13:31 | Weblog
一日ショボショボ雨。蒸し暑し。

論理も科学も突き詰めると限界が見える。
どうにもわからない「世界」が顔を見せる。

ただしいろんなものでそれを確かめずに
安易に論理や科学を超えたがるのは危険でもある。

宗教的にならざるをえない部分はあっても
そのことがただちに実在の「宗教」を信じることにはつながらない。

不条理や偶然があるのだとしても
問題なのはその「意味付け」。

とりあえず「偶然」で耐えられるうちは
そうしておくのがいいだろう。
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甘々

2007-07-17 03:36:33 | Weblog
深夜に雷雨、昼間はくもり。

東浩紀「文学環境論集L」を読む。

ちまちました文章が多いので
すっ飛ばしながら読む。

論理的な文章以外に魅力なし。
この程度のものを売っていいのかと思う。

もっとマジメにやれ。
と、享楽したい読者は思ったのであった。
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子はかすがい

2007-07-15 00:48:36 | Weblog
雨。台風が近づく模様。

キャロル・リード「落ちた偶像」を観る。

ロンドン駐在大使の息子は執事が大のお気に入りだが
口うるさい執事の夫人が大嫌い。

一方執事はそんな彼をダシに
若い恋人をなんとか自分の元に留めようとする。

恋人の存在を知った夫人は嫉妬に狂い
寝室を覗こうとして階下に落ちて死ぬ。

殺人犯だと疑われる執事を
自分なりに必死に助けようとする彼だったが、というお話。

大人のようで子ども、子どものようで大人。
子どもに好かれる人物とは、そういうものなのだろう。
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大人と子ども

2007-07-14 01:04:02 | Weblog
終日雨。冷えた湿気多し。

Gyaoで深作欣二「魔界転生」を観る。

天草四郎時貞は沢田研二、
柳生十兵衛には先頃引退表明をした千葉真一。

柳生但馬守に若山富三郎、刀鍛治村正に丹波哲郎、
宮本武蔵に緒形拳、槍の宝蔵院胤舜に室田日出男。

伊賀の霧丸に真田広之、松平伊豆守に成田三樹夫、
将軍家綱に松橋登、柳生左門に大場順。

細川ガラシャに佳那晃子、矢島の局に久保菜穂子、
おつうに神崎愛、声に白石加代子。

錦之助の息子島英津夫に成瀬正、
内田朝雄、鈴木瑞穂、浜村純、犬塚弘、三谷昇、中島葵。

ストリッパー美加まどかの名前もあり
「斬られ役」で有名な福本清三も出ている。

さっき日本代表がUAEに3-1で勝ったけれども
後半は幼稚園児のサッカーぶりで見ていられなかった。

それに比べてこの豪華なキャストたるや。
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「能力」

2007-07-13 01:12:53 | Weblog
一日中降ったり止んだり。涼し。

たとえば仕事ができないことを
必ず何かのせいにする人がいるとしよう。

端的に言ってしまえばそれは「能力不足」のせいである。

だがそれでも「仕方ないな」と許されるタイプと
「何度言ったらわかるんだ」と怒鳴られるタイプに分かれる。

ふたつのタイプを分けるのが「愛嬌」だとするなら
今は「愛嬌」のあるタイプが少なくなったのかもしれない。

もちろん「仕事」は出来なければならない。

ただし「次にどんな言い訳をするんだろう」と
ひそかに期待させるほどの言い訳が出来るとしたら。

人が生きていくための「能力」はひとつだけではない。
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