退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「好ましい人物のあれこれと『世論』のいい加減さあるいは『ブラック部活』の現実」について

2019-03-20 02:07:43 | Weblog
晴れ。夕空がピンクに。

松元崇「大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清」を読む。

明治から昭和に至る「歴史」を確認しつつ
高橋是清の「経済政策」をたどる内容。

基本的には「間違っていない」ものの
2・26事件で殺されるに至ったのはどうやら「地方の自力更生」を説きすぎたため。

娘を売らざるを得ない農家の「現実」に対して
「正論」はいかにも「冷たく」映ったのだろう。

元々「正しいことを言いすぎるタイプ」だったのも災いしたか。
ただこの時代には「意見を異にする相手を尊重する気風」がまだ残っていた模様。

本書はいささか「細切れ」すぎるかも。
もう少し「流れ」を押さえた上での記述があると読みやすいのに。

「歴史」は「物語」なので
そのあたりに気を配っていただきたかった次第。

アメリカで「奴隷」になったり「芸者遊び」に夢中になったりした過去を持つ
「ダルマさん」については知っておきたいもの。

自らの「手元不如意=金欠」を理由に「官職」を断る「倫理」が素敵。
要はそこを突かれて自分を曲げる可能性を怖れたため。

その一方で「日露戦争の結果」が実は「敗戦に近いもの」であることも知らず
「日比谷焼き打ち事件」を起こしたりした「大衆」についても。

「世論」が実に「アテにならないもの」であるのは昔から。
その「噴き上がり」を事前にいかに抑えるかが肝要か。

「大衆」をそこまで追い詰めない「政策」はどうしても必要。
それをしない結果がおそらくは「今日の無差別テロの頻発」にもつながるはず。

それとは別に。

知り合いの若い男子から「ブラック部活の実態」を聞く。

春休みは毎日「一日練習」だとのこと。
「県外試合」を禁止されているにもかかわらずそれも行われ。

その場合朝5時に出発して帰りは夜の11時にもなり。
親たちがバスを運転していたりもするらしい。

その「酷さ」にクレームをつけた親のいる学年は参加せずという「謎」も。
いったいどうなっていることやら。

事態はほぼ「カルト宗教」のようで。
「少なくとも『監禁』だな」と言っておく。

いたずらな「長時間労働」に意味を見出す「素地」がここに。
他人より異様に時間をかければ「それなりの結果」が出る当然も考慮せず。

もちろんスポーツに熱中するのは結構。
ただし何事にも「限度」はある。

それだけのエネルギーを注いだ結果として「就職」にまでつながればまだしも。
何の「保証」もないままひたすらそこにだけ関わることの「結果」を考えたいもの。

ちなみに彼がやっているのはバスケット。
最近では「Bリーグ」も出来て盛り上がっているのはわかるけれど。

「プロ」はその見返りとしての「収入」を得られるがそこに至る人は限られていて。
おまけにバスケットは圧倒的に「体格」が物を言う「世界」。

稀にその「条件」を「超える者」が現れるとはいえ「本当に稀なこと」で。
そのあたりを顧問の体育教師はいったいどう考えているのだろう。

やはり「プロを目指す世界」と「運動を楽しむ世界」に分けないとどうにも。
その種のことを早急に行わないと「犠牲者」が出続けることは確か。
コメント
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