前回に続き、歩留まり(ぶどまり)に付いて、お話します。
9) 歩留まりに付いて
③ 轆轤作業に於ける、土の目減り量
) 目減りが、4割、5割となる人もいます。この数字をどの様に、解釈するかが、大切です。
初心者は、意外と目減り量が、少ない場合があります。それは、全体に厚く作り、更に、
削り量が少ない場合です。又、底も「べた底」にすれば、目減量は少なくなります。
・ ある程度、轆轤に慣れた方が、4割、5割と目減りする事は、問題です。
土を有効利用していない事よりも、もう一段、技術の上達が望めながら、その努力を
していない様に、見えるからです。即ち、現状に満足しているように、見えます。
・ 目減り量が、多い理由は、以下の事が、考えられます。
a) 上部に狂いが出て、切り取る量が多い。
b) 土の肉厚を、薄く出来ない為、削り量が増えた。
c) 最初の土の量が多かった。(これが最も重要です。)
d) その他。
④ 「歩留まり」を良くする(目減り量を減らす)方法
) 所定の寸法の作品が、出来る様になったら、土の量を徐々に、減らす事です。
例えば、500gで出来る作品なら、470g、450g、430g、400gと徐々に
土を減らしていきます。
) 450g程度(1割減)でも、500gの土と、同じ寸法の作品を作る事は、さほど困難
では、無いでしょう。
) 430g、400g(2割減)になると、色々問題が、発生してくるかも知れません。
まず、所定の寸法に出来ない。口縁の土が薄すぎて、言う事を聞いてくれない。
拠れが発生した。 思うように形にならない等です。
) この様な現象は、土の量が少なくなった為と言うよりも、轆轤技術が、未熟であるのが、
原因の場合が多いです。
) 即ち、水を多く使い過ぎた。轆轤作業に、時間を掛け過ぎた。腰の部分の肉を、薄く
出来なかった。土を伸ばす際口縁に、凹凸が出来た。口縁の肉が薄すぎて、径を細く出来
ない等です。この事は、自分の欠点を、焙(あぶ)り出してくれいます。
) より厳しい条件で、作陶する事によって、轆轤技術は上達するはずです。
(保険を掛けて、安全な道ばかり、通らない事です。)
但し、最初は、失敗を繰り返すかも知れませんが、練習を重ねる事により、確実に目的を
達成する事が、出来る様になります。
ご自分の限界は、どの位なのかを、知る事も大事です。その技術に、安住する事なく、自分を、
追い込む事も、時には大切になります。(380gでも、可能かもしれません。)
尚、例題では、グラム数で表示しましたが、土取りの量を、徐々に減少させていく方法も
あります。
以下次回に続きます。
9) 歩留まりに付いて
③ 轆轤作業に於ける、土の目減り量
) 目減りが、4割、5割となる人もいます。この数字をどの様に、解釈するかが、大切です。
初心者は、意外と目減り量が、少ない場合があります。それは、全体に厚く作り、更に、
削り量が少ない場合です。又、底も「べた底」にすれば、目減量は少なくなります。
・ ある程度、轆轤に慣れた方が、4割、5割と目減りする事は、問題です。
土を有効利用していない事よりも、もう一段、技術の上達が望めながら、その努力を
していない様に、見えるからです。即ち、現状に満足しているように、見えます。
・ 目減り量が、多い理由は、以下の事が、考えられます。
a) 上部に狂いが出て、切り取る量が多い。
b) 土の肉厚を、薄く出来ない為、削り量が増えた。
c) 最初の土の量が多かった。(これが最も重要です。)
d) その他。
④ 「歩留まり」を良くする(目減り量を減らす)方法
) 所定の寸法の作品が、出来る様になったら、土の量を徐々に、減らす事です。
例えば、500gで出来る作品なら、470g、450g、430g、400gと徐々に
土を減らしていきます。
) 450g程度(1割減)でも、500gの土と、同じ寸法の作品を作る事は、さほど困難
では、無いでしょう。
) 430g、400g(2割減)になると、色々問題が、発生してくるかも知れません。
まず、所定の寸法に出来ない。口縁の土が薄すぎて、言う事を聞いてくれない。
拠れが発生した。 思うように形にならない等です。
) この様な現象は、土の量が少なくなった為と言うよりも、轆轤技術が、未熟であるのが、
原因の場合が多いです。
) 即ち、水を多く使い過ぎた。轆轤作業に、時間を掛け過ぎた。腰の部分の肉を、薄く
出来なかった。土を伸ばす際口縁に、凹凸が出来た。口縁の肉が薄すぎて、径を細く出来
ない等です。この事は、自分の欠点を、焙(あぶ)り出してくれいます。
) より厳しい条件で、作陶する事によって、轆轤技術は上達するはずです。
(保険を掛けて、安全な道ばかり、通らない事です。)
但し、最初は、失敗を繰り返すかも知れませんが、練習を重ねる事により、確実に目的を
達成する事が、出来る様になります。
ご自分の限界は、どの位なのかを、知る事も大事です。その技術に、安住する事なく、自分を、
追い込む事も、時には大切になります。(380gでも、可能かもしれません。)
尚、例題では、グラム数で表示しましたが、土取りの量を、徐々に減少させていく方法も
あります。
以下次回に続きます。