わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸家を目指す 3 (作品の販売2)

2010-11-18 21:43:38 | 陶芸家を目指す
御自分で作った、作品を販売する方法には、自分で販売する方法と、販売を、委託する方法があります。

 1) 自分で販売する方法

  ① 店舗を構えて、販売する方法

   小規模でも良いですから、常に陶器類を展示して、顧客に販売する店を持つ。

   ) 常時販売する場所を設ける場合

     御自分の作品を、常に展示し販売する方法ですが、店番が必要に成ります。

     又、何処に販売所を、構えるかによって、売り上げにも、影響します。

     但し、最初から、この様な方法を、取る事は、無いでしょう。

  ② 定期的、又は臨時に、販売所を、設ける場合

   ) 展示即売会などで、販売する方法で、個展なども、これに含まれます。

     御自分(達)で案内状や、招待状を発送し、常日頃、製作した作品を、見て貰うと供に、

     気に入った作品を、購入して貰う方法です。

   )勿論、個展を開くと成ると、場所代を含めて、多大な費用が掛かります。無名な方が、

     個展を開いても、来場者も少なく、売り上げも、微々たる物だと、伺っています。

    ・ 最初の内は、地元で展示即売会などを、開く方が、実際的です。

      御自分の家などの一室を、利用できれば、場所代も掛かりませんし、宣伝用のポスターや、

      張り紙などを、一定地区に張ったり、看板を立てたりすれば、ある程度の効果があります。

      場合によっては、新聞や広報誌などに、チラシや広告を載せる事も出来ます。

    ・ この様な、展示即売会を、継続して、続けていけば、段々顧客も増えていきます。

   ) ある程度、陶芸家の集まっている所では、陶芸家集団で、展示即売会を、定期的に開催して

     いる所も有ります。陶芸家は、一匹狼的な部分も多いですが、他の陶芸家と、交わる事は、

     お互い影響し合って、何らかの有益効果が、あるかも知れません。

  ③ フリーマーッケト等で、販売する。

    文化勲章を受章した、陶芸界の巨匠「板谷波山」でさえ、初期の頃は、自宅近辺の、東京北区の

    飛鳥山の縁日で、作品を販売していた事があると、本で読んだ事が有ります。

    確かに「フリーマッケット」では、安い値段でしか、売る事は出来ませんが、売る又は、売れる

    と言う事が、どんな事なのかを、実感するだけでも、何らかの勉強や、これからのヒントに成ると

    思います。

  ④ 直接顧客に売り込む方法

    商売気の有る人ならば、直接、飲食店(料理屋、すし屋、蕎麦屋など)に、売り込む方法も

    有ります。これらの飲食店では、和の食器類(各種皿、丼、湯呑など)を使っているはずです。

    この様な所から、まとまった数の、注文が頂けるならば、最高です。

    直接担当者に会う事は、難しいかも知れませんが、何らかの「つて」を見つけて、面会できれば、

    色々話を聞く事が、出来ます。

    ・ 当然ですが、その飲食店には、接触前に、一度は食事に行く、必要があり、どの様な器を

      使用しているかを、把握しておかなければ成りません。

    見本を見せて欲しいとか、サンプルの注文(大きさ、形、色など具体的なほど良い)等があれば、

    ある程度の脈は、あると思って下さい。

    ・ 私もテレビで、旅番組を良く見ますが、旅館などには、素敵な器が使われています。

      量産品の物も多いですが、その旅館が、特別作らせたと思う、器も度々登場します。

    ・ ある著名な陶芸家が、未だ無名な頃、湯呑を500個ほど、注文を受けたそうです。

      その際、その倍の1000個を、轆轤で作り、500個を収めたとの事ですが、その

      1000個を、短時間に、同じ形、同じ寸法で作った事が、大変自信に成ったと、語って

      います。但し轆轤挽きは、1000個でも、実際に焼成したんのは、1割増しの550個

      程度と、予想されます。(必ずロスは出る物で、余分に造ります。)

以下次回に、続きます。

 作品を売る   
    
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