この世に存在する、全ての物質は、化学物質です。大部分は、空気中で、酸化され、酸化化合物として、
存在しています。これらの物質は、人体に対しても、各種の作用を、与えます。
なぜなら、人体自体が、化学工場であり、日々活発な、化学活動をしているからです。
「化学物質は、有害であり得る」と言うのが、基本的考えだそうです、有害物質として、認識してた方が
良い様です。
但し、陶芸で扱う、化学物質のリスクは、交通事故のリスクに比べ、はるかに低い、レベルのものです。
6) 各々の、有害物質について、
① 鉛: 鉛は、釉の一部や、身近な金属として、ハンダや蓄電池などに、利用されています。
釉では、融点を下げる為と、発色を良くする為に、古くから、使われて来ました。
但し、現在では、ほとんど、使われなくなりました。特に食器類などに、鉛を含む釉を使う事は、
食品衛生法上で、禁止されています。
(楽焼の釉には、例外的に、認められている様で、フリット化した、白玉として使われます。)
・ 鉛を含む釉が、酢酸(家庭で一般に使われる、いわゆる「お酢」)に触れると、鉛成分が、
食器から、溶け出す為に、使用が制限された物です。
・ 一酸化鉛は、空気中の粉塵が、体の呼吸器や、消化器に入ると、ほとんどは、体外に、
排出されますが、一部は、体内に蓄積されます。
症状: 皮膚や粘膜に、刺激を与えませんし、肺への刺激作用は、少ないです。
従って、吸入や径口摂取による、局所性の中毒は、急性慢性共、起こりませが、
身体全体に、症状が出ます。
・ 急性中毒では、嘔吐、腹痛、ショック等として、現れます。
・ 慢性の鉛中毒は、吸入した鉛の量と期間、及び体質などによって、引き起こされます。
通常数週間から、数ヶ月に至って、発症します。
症状: 疲れ、食欲不振、皮膚蒼白、貧血、便秘等の消化器が系や、神経症状に現れます。
「発ガン性」に関しても、関係がある様に、受け取られています。
② 亜鉛化合物 (酸化亜鉛、亜鉛華として、市販されています。)
酸化亜鉛は、白色、無臭の粉末で、融点は975℃です。白色顔料、塗装、化粧品、電子材料、
フェライトなどにも、使われています。
釉には、「亜鉛華」と言う、酸化亜鉛が、多く使われています。
釉を溶け易くしたり(透明釉に、亜鉛華を、混ぜると、融点が下がります。)、
亜鉛結晶釉を作る時に、使います。
毒性: 酸化亜鉛(亜鉛華)粉末は、吸入により吸い込むと、体に吸収されますが、皮膚から
直接吸収(経皮吸収と言う)される事は、ありません。
症状: 吸収されると、頭痛、発汗などの、急性症状が、出る場合も有ります。
皮膚や粘膜を、刺激する事もあり、長期又は、反復吸入による、肺の障害を、起します。
「発ガン性」に対しては、報告されていません。
その他: 水生生物に、非常に強い毒性を有します。それ故、環境への、放出はなるべく避けて
下さい。
安全対策 : この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしない事。 粉塵を、吸入しない事。
取扱い後は、よく手を洗う事です。
以下次回に続きます。
鉛、亜鉛の毒性
存在しています。これらの物質は、人体に対しても、各種の作用を、与えます。
なぜなら、人体自体が、化学工場であり、日々活発な、化学活動をしているからです。
「化学物質は、有害であり得る」と言うのが、基本的考えだそうです、有害物質として、認識してた方が
良い様です。
但し、陶芸で扱う、化学物質のリスクは、交通事故のリスクに比べ、はるかに低い、レベルのものです。
6) 各々の、有害物質について、
① 鉛: 鉛は、釉の一部や、身近な金属として、ハンダや蓄電池などに、利用されています。
釉では、融点を下げる為と、発色を良くする為に、古くから、使われて来ました。
但し、現在では、ほとんど、使われなくなりました。特に食器類などに、鉛を含む釉を使う事は、
食品衛生法上で、禁止されています。
(楽焼の釉には、例外的に、認められている様で、フリット化した、白玉として使われます。)
・ 鉛を含む釉が、酢酸(家庭で一般に使われる、いわゆる「お酢」)に触れると、鉛成分が、
食器から、溶け出す為に、使用が制限された物です。
・ 一酸化鉛は、空気中の粉塵が、体の呼吸器や、消化器に入ると、ほとんどは、体外に、
排出されますが、一部は、体内に蓄積されます。
症状: 皮膚や粘膜に、刺激を与えませんし、肺への刺激作用は、少ないです。
従って、吸入や径口摂取による、局所性の中毒は、急性慢性共、起こりませが、
身体全体に、症状が出ます。
・ 急性中毒では、嘔吐、腹痛、ショック等として、現れます。
・ 慢性の鉛中毒は、吸入した鉛の量と期間、及び体質などによって、引き起こされます。
通常数週間から、数ヶ月に至って、発症します。
症状: 疲れ、食欲不振、皮膚蒼白、貧血、便秘等の消化器が系や、神経症状に現れます。
「発ガン性」に関しても、関係がある様に、受け取られています。
② 亜鉛化合物 (酸化亜鉛、亜鉛華として、市販されています。)
酸化亜鉛は、白色、無臭の粉末で、融点は975℃です。白色顔料、塗装、化粧品、電子材料、
フェライトなどにも、使われています。
釉には、「亜鉛華」と言う、酸化亜鉛が、多く使われています。
釉を溶け易くしたり(透明釉に、亜鉛華を、混ぜると、融点が下がります。)、
亜鉛結晶釉を作る時に、使います。
毒性: 酸化亜鉛(亜鉛華)粉末は、吸入により吸い込むと、体に吸収されますが、皮膚から
直接吸収(経皮吸収と言う)される事は、ありません。
症状: 吸収されると、頭痛、発汗などの、急性症状が、出る場合も有ります。
皮膚や粘膜を、刺激する事もあり、長期又は、反復吸入による、肺の障害を、起します。
「発ガン性」に対しては、報告されていません。
その他: 水生生物に、非常に強い毒性を有します。それ故、環境への、放出はなるべく避けて
下さい。
安全対策 : この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしない事。 粉塵を、吸入しない事。
取扱い後は、よく手を洗う事です。
以下次回に続きます。
鉛、亜鉛の毒性