貴の備忘録

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Dトラのシートにあんこを盛ってみる その2

2016-07-11 08:08:08 | Dトラッカー
まず、シートの表皮を剥がしてあんこを盛る目安を決めた。大体、40mm程盛れば良いようだ。



この段階で高反発ウレタンクッションが柔らかすぎる事が判明し、使用素材から脱落した。チップウレタンでもまだ柔らかい。



後から思えばこれが失敗の原因だったのだが、最初にチップウレタンを大雑把に切り出して、成形することにした。
チップウレタンは様々なウレタンチップを成形した素材なので、加工性が最悪だ。カッターは歯が引っかかって上手く切れず、パン切り包丁なら押しつけながらゆっくり引き切ることでなんとか切れる。



形状を整えるのはサンドペーパーややすりではダメで、おろし金が良かった。ただ、表面はどうしても凹凸が残り、厚みも5mm程度にするのが限界なので元のシートとの継ぎ目に段差が出来た。完全に張り付けてからパン切り包丁で削ぎ切った方がまだマシなようだ。グラインダーを試したが、回転に巻き込まれて千切れるので無理、サンダーでは削れなかった。



20mm厚を重ねて盛って、おろし金成型を繰り返して水平面を出したところ。
この状態では前側の角度がきつくてシート皮が張れなかったので、前側に余ったチップウレタンを盛ってなだらかにしてあんこ盛りは終了とした。



エッジや側面が凸凹でこの段階で失敗は確定的だった。
最初に大雑把に成形してから盛ったのが敗因で、もっと大きめに型どりして張り付けてから、全体に合わせて成形した方が良い結果が出たはず。 加えて20mm厚と10mm厚を上手く使い分ければ良かったはずだ。
発泡ウレタンのシートを被せて段差隠しと雨対策を兼ねたが、ベースが悪すぎて効果は無かった。



シート皮はオリジナルをかたどって切り出した。シート皮には伸びる方向が決まっていて、左右に伸びる方向で切り出す。
最初に前後をタッカーで仮止めし、後端からシートをタッカーで固定していくが、左右方向も片側を仮に決め、反対側を引っ張って固定した後に、もう一度反対側の仮決めを外して張り直す段取りでやっていくと良い感じで張れた。
何度も針を外しながら根気よく張っていくが、猛暑日だったので、シート皮が柔らかくそれほど力をかけずに伸びたのが助かる。



張り上がりは予想通りあんこを盛った部分が凸凹で、ラインも出ていないので素人細工丸出しの仕上がりだった。やり直し決定の瞬間である。



あんこを盛っていない部分は綺麗に張れたので、仕上がりはスポンジ表面の成形次第だ。チップスポンジだけでは無理があり、最表面は加工性が良い材料を張って完全に成形しないと駄目なようだ。



形状的にはほぼイメージ通りで、概ね水平、左右を絞らず直線的に幅広になる座面になった。
座ってみるとケツの接触面積も増えたが、固さははなく元のベースが柔らかいので結構沈み込むのがケツ痛問題にどう響くだろうか?
足つきは、両足つま先で勾配が気になる程悪化したが、車体が軽いのでどうとでもなる感じだ。



試乗がてら大船コーナンへ修正資材の調達に行ったが、高重心になったお陰でヒラヒラ感がアップして中々Goodだった。シート面の沈み込みが大きいものの、前後方向にケツを動かせるのではまり込む感じはない。
これで300kmに耐えられたら合格だろう。
コメント
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