貴の備忘録

気の向くまま、興味のあることを書いて置く場所。

インド出張記 その3

2012-05-03 08:38:51 | 雑感
もう既に半月も経ってしまったが、インド出張インプレの最終回を。



この画像はタクシーとして愛用したTOYOTAのINNOVAという6人乗り。インド版イプサムかと思っていたら、IMVプロジェクトという戦略機種らしい。悪路が多いので足長仕様に手を入れたのだと思ったら、いわばハイラックスのミニバン仕様だからフロアが高いのだった。エンジンはディーゼルターボだが、黒煙も吐かないし不快な振動も皆無で日本でも十分通用すると思う。

TOYOTA INNOVA

コレに乗って、デカン高原の荒野をひたすら移動してきたが、そこに住む人とその暮らしに大きなインパクトを受けた。相当貧しいのだとは思うが、そこに餓えの気配はなく、むしろ土管や樽のようなオバチャンが闊歩している。




オッチャンもデブが多いが、ジーちゃんクラスは鶴のように痩せているのが目立ち、多分デブのオッチャンは早死にするのに違いない。太り方にも特徴があって、ロシア人は最初にケツが育って洋梨から樽に進化していくが、インド人は土管から樽に進化していく様だ。



とにかく何をやって生きているのかは判らないが、人だけでなく牛やブタなどの家畜が渾然一体となって、醸し出す雰囲気に圧倒されたと言って良い。



また、インフラ整備も興味深かった。
見渡す限りの荒野にひたすら高圧やら低圧の電柱が立ててあり、電柱が続いた先に家か町や村など何か人の居る所が必ずある。逆に言うとポツンと家があって、そこからひたすら電柱が町や村の変電所まで続いて行く様が見て取れるのだ。



そんな状況なので、個人電話は有線ではなく無線で普及するというのが良く判った。これだけの国土に有線電話網など建設出来る訳もなく、携帯の基地局を建てる方が余程効率的なのだ。トイレの普及率より携帯のソレの方が高いらしいが、当たり前だと思う。



今回は通信機器として仕事用のau E09FとMobile Wifi、個人持ちのXperia acro IS11Sを持っていったが、通話としては問題無いもののインターネットアクセスがかなり厳しかった。接続出来ても昔の有線電話モデム時代の数k~数10kbpsしか出ないようで、メールの送受信を行うのがやっとである。それも夕方以降は混雑してダメ。時差ボケで早朝に目が覚めるが、その時間なら辛うじてネットアクセスも出来る感じであった。

まぁ、ほんの25年ほど前は、安着の連絡すら入れるのが大事だったことを考えれば、携帯がつながるだけで良いのかも知れない。
コメント
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