ジグザグ山歩き

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滑落死:東京・杉並の女性、群馬・妙義山で

2010-05-25 21:48:15 | 山歩き
23日の毎日新聞に、妙義山での事故が掲載された。
「22日午前9時35分ごろ、群馬県下仁田町上小坂の妙義山(標高1104メートル)を登山中の東京都杉並区上高井戸2、中学校非常勤講師、土屋成子さん(64)が岩場で滑落、約80メートル下の岩で全身を強く打ち即死した。
 県警富岡署によると、土屋さんは山頂付近の通称「コブ岩」をロープを使って約5メートル下りる途中、ロープから手が離れたという。登山歴は5~6年で、同日午前8時から仲間5人と入山していた。【塩田彩】」

今年の6月号の「山と渓谷」にも表妙義稜線の縦走路が取り上げられて、遭難事故が急増し、事故対策についての記事がのっていた。「コブ岩」も事故多発地帯である。
私自身もちょうど一週間前に、この事故現場である表妙義のコブ岩といわれるところを歩いている。確かにコブ岩は岩稜上に立ちはだかる大きな岩だった気がし、やせ尾根も切り立っていた。私自身も緊張し、無我夢中で登って、歩いた。紙一重である。実際にこういう事故が起きるとショックである。しかもこの方は、地域の中学の美術の先生である。ご冥福をお祈り致したいと思います。

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2 コメント

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カモシカさん (つばさ)
2010-05-31 09:54:26
コメントありがとうございます。
>危惧するのは 死亡事故があり危険だからと過剰な整備や規制をかけられて 本来のその山の自然、あるがままの姿を変えられてしまうこと。
私もそのように思います。危険がいっぱいなのに、整備されすぎて、誰もが入れるようになるのは事故がやはり多くなるでしょうし、岩場の魅力も少なくなるでしょう。一方で、鎖場を撤去して、登れなくしてこの山の魅力を味わえなくなるのも残念です。いずれにしても妙義山は、難コースであるにもかかわらず、稜線までが近いので、すんなり入りやすくなっているのも問題かもしれません。危険と隣りあわせの状況というのは変わりません。登る人は肝に銘じなければならないでしょう。
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Unknown ( カモシカ)
2010-05-30 23:50:17
>6月号の「山と渓谷」にも表妙義稜線の縦走路が取り上げられて
本屋でチラッと立ち読みしました。整備か クサリ撤去か。
今回の事故にて亡くなられたことは残念なことではありますが、・・・。
誰でも安心して通過できるような整備をしては、妙義の魅力がなくなるし、クサリやロープ一切撤去で登山者の篩いをしてしまうのもどうかと思います。
今の程度でいいのかなと思います。要は、危険箇所は分かりきっているのですから、自分の体力・技術でGOするのか、止めるのか。このコースで5人グループというのも集中力を欠くのでそれも問題だと思います。5倍の力の差が生じているのですから。尾瀬の歩きなら、5人でも10人でも問題ないでしょうが、仲良しグループというだけで向うコースではないのですが。
自分に照らせば、登山歴5年の時には まだ妙義をこなす力はありませんでした。

長々とまとまりのないことを記してすみません。危惧するのは 死亡事故があり危険だからと過剰な整備や規制をかけられて 本来のその山の自然、あるがままの姿を変えられてしまうこと。事故の大半は、山にあるのではなく人の側にあると思うのです。一人ひとりの登山者がもっと賢くなることではないでしょうか?
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