ストレッチャー対応福祉タクシー

ゆうやは今、寝たきり生活を送っています。

どこに行くのも寝たままです。
入浴も食事も検査も全てベッドのままかストレッチャーに乗り換えて行います。

ゆうやの病状の悪化に伴い、近々もっと専門性の高い大きな病院で診察を受けることになりました。
今の病院に入院したまま、外出という形で他の病院で診察を受ける予定です。

はて、ゆうやの移動をどうしたものかと思い、病院に相談しました。
最もいいのは、やはり寝たまま移動することです。

病院のスタッフからはストレッチャー対応福祉タクシーを勧められました。
早速、数社のパンフレットを見せて頂きました。
福祉タクシーは３０分２７５０円という料金設定のところが多いのですが、中には通常のタクシーと同じ料金扱いのところもありました。

お昼頃、今、入院している病院へ迎えに来てもらい、高速道路に乗って違う病院へ向かいます。
そして診察を受けてから再び入院している病院へ戻ります。

待ち時間はどうなるのでしょうか。
当然、拘束されているわけですから、３０分２７５０円の計算で料金が必要となるでしょう。

診察や検査で何時間かかるか分からないので、一旦、タクシーに帰ってもらい、再度タクシーを呼んだらいいでしょうか。
でも、ストレッチャー対応福祉タクシーって、すぐに手配できるものなのでしょうか。

あれこれ考えても進まないので、とりあえず電話をして問い合わせてみることにしました。
どの業者もストレーッチャー代金は３０００円でした。

往復お願いしたいことを伝えると、ある業者は往復料金だけでいいと言ってくれました。
診察が何時間かかっても待ち時間は無料にしてくれるとのことでした。

病院の方にそのことを伝えると、その業者はとても信頼できるとのことでした。
このご時世に、こんなに親切な人がいるものだと私はとても嬉しく思いました。

ゆうやは、久しぶりの外出をとても楽しみにしています。
「寝たままだけど、信号見えるかな？」

ストレッチャーでのお出かけが楽しみです。


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