私は、毎日ゆうやが入院している病院へ通っていますが、夜の面会時間終了後しばらくしてから帰るようにしています。
「じゃあ、お母さんは帰るね。また、明日来るからね。」
そう言って病室を出ます。
ガラガラ荷物を引きずってエスカレーターのボタンを押し、エスカレーターを待っていると「ピンポーン」という音と共にゆうやの病室の扉横のライトが光りました。
ゆうやがナースコールを押したようです。
私は、再び急いで病室に戻りました。
「今、ナースコールを押していたようだけど、どうしたの?」
「え?」
ゆうやは、にたっと笑いました。
「ちょっと力が入っただけなんだ。」
どうも用もないのにナースコールを押したようです。
看護師さんと話をしたかったのかもしれませんが、私はゆうやに「用事がある時だけ押すように。」と言いました。
けれど、毎日毎日、ゆうやは私が帰ったあと、必ずすぐにナースコールを押しているようなのです。
昨日、ゆうやはナースコールを握って言いました。
「これはカスタネットだよ。」
カスタネット~?!
確かに押すと音が鳴るけれど、ナースコールを楽器のように鳴らして遊んではダメですよ。
私は帰るふりをしてゆうやの様子を見ていました。
ゆうやは私が帰ったと思い、ナースコールを押そうとしていました。
「ゆうや!押そうとしているでしょ!」
ゆうやは飛び上がって驚いていました。
何やら慌てて言い訳をしていました。
やれやれ、、、。
いたずらゆうやは、私が帰ったら、またナースコールを押しているに違いありません。
ナースコールはカスタネットではありませんよ~!
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そう言って病室を出ます。
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ゆうやがナースコールを押したようです。
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「え?」
ゆうやは、にたっと笑いました。
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けれど、毎日毎日、ゆうやは私が帰ったあと、必ずすぐにナースコールを押しているようなのです。
昨日、ゆうやはナースコールを握って言いました。
「これはカスタネットだよ。」
カスタネット~?!
確かに押すと音が鳴るけれど、ナースコールを楽器のように鳴らして遊んではダメですよ。
私は帰るふりをしてゆうやの様子を見ていました。
ゆうやは私が帰ったと思い、ナースコールを押そうとしていました。
「ゆうや!押そうとしているでしょ!」
ゆうやは飛び上がって驚いていました。
何やら慌てて言い訳をしていました。
やれやれ、、、。
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