おじいちゃんとおばあちゃんが来てくれたよ♪

ゆうやのおじいちゃんの家には犬がいます。

ゆうやは聴覚過敏のため、犬がいつ「ワンッ！」と吠えるかとビクビクしなければならないので、犬が苦手です。
だから、いつもおじいちゃんの家に行くときには、犬のことを気にしています。

昨日は、おじいちゃんとおばあちゃんが、ゆうやの様子を見に病院に来てくれました。
ゆうやは、おじいちゃんとおばあちゃんの姿を見て、とても喜びました。

「僕がどうしてるかな～って来てくれた♪」と、それはそれは嬉しそうにしていました。
調子に乗ってゆうやは「犬は来ていないの？」と尋ねました。

おじいちゃんは笑って言いました。
「犬も来たいと言っていたけれど、今日は留守番しているよ。」
「ふ～ん、犬も来たら良かったのに。」

あらあら、そんなことを言って。
実際に犬を見たら飛んで逃げたいくらいなのにね。

おじいちゃんとおばあちゃんに看護師さんを紹介したい一心で、ゆうやはひたすらナースコールを押そうと試みていました。
でも、それが叶わないと分かると、今度は看護師さんの声や足音を聞いて、それぞれの看護師さんを紹介していました。

「今の声は◯◯さんです。」

ゆうやは看護師さんの足音や声を聞き分けていました。
おじいちゃんもおばあちゃんもそれにはビックリ！

それぐらい熱心に学校の勉強を頑張ったら良かったのに～と、後でゆうやのパパと笑いました。

おじいちゃんとおばあちゃんが帰った後、ゆうやは再び言いました。
「今度は犬も連れてきて欲しいな～。」
「え～？ほんとう？ほんとうに連れてきていいの？」

真剣に尋ねるとゆうやは困った顔をして「それはやっぱり困るなあ～。」と言っていました。

楽しい土曜日のひとときでした。


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