叱られた～

昨日、病院へ行くとゆうやは、しょんぼりしていました。

「どうしたの？」
「後で言うよ。」

しばらくして～。
「何があったの？」
「後で言うよ。」

後で言うといいながら、一向に話そうとしません。
私は何があったかを推測して、ゆうやに話かけてみました。

「もしかして、ピンポンピンポンとナースコールを鳴らしすぎて、看護師さんに叱られたの？」
「うん、そうなんだ、、、。」

「用もないのに鳴らしたんでしょ？」
「・・・」

「看護師さんは皆、忙しいんだから用事のある時だけ鳴らすのよ。」
「わかっているよ。」

でも、看護師さんはゆうやを叱るような言い方をされたのでしょうか？
私は、ゆうやの思い込みだと思いました。

しばらくすると、その看護師さんが病室に笑顔で入って来られました。
そして一連の話をすると彼女は笑って言いました。
「怒ってないよ～。」

ゆうやはその言葉を聞いて安心したのか、やっと笑顔になりました。
「良かった～。ボクの勘違いだったよ。落ち込んでごめんなさい。」

その後はご機嫌で過ごす事が出来ました。
夜になって私が病室を出ようとすると、ゆうやはナースコールを持って今にも鳴らそうと待ち構えていました。

「ゆうや、用もないのに鳴らしたらダメよ。」
「わかってるよ～。」

そして病室を出てしばらく様子を見ていると「ピンポーン！」と鳴っているではありませんか。
「ゆうやっ！」

本当に一度叱ってもらわないといけないかも～。


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