寝たままご飯を食べるの？

ゆうやは今回の入院では、頭を上げてはいけないという絶対安静を医師から言われています。

「寝たままどうやってご飯を食べるの？」
「トイレはどうなるの？」
「お風呂は？」

ゆうやから次々と質問が出ました。
私も、同じことを思っていました。

そうこうしているうちに、ご飯の時間になりました。
食事の時だけ、ベッドを３０度以内なら頭部を上げてもいいと許可が下りました。

ゆうやの身体を横向きにして、さて、始めてみましょうか。
ゆうやがいつも使っているスプーンでご飯をすくって、「はい、あ～ん。」。

ゆうやの口にご飯を入れてみましたが、スプーンが歯にひっかかってしまいます。
ちょっとスプーンが大き過ぎるようです。
一口の量も少なくしたいので、もっと小さなスプーンの方が良さそうです。

そこで、頸椎損傷した時に使用していたシリコンのスプーンで試してみることにしました。
すると、適量をうまく口に入れることができ、スプーンを口から取り出すときも歯にひっかかりませんでした。

お箸とシリコンスプーンを使用すれば、だいたいのものは食べることができそうです。

あとは、水分です。
お味噌汁やスープ、お茶などの水分は、冷めてからストローで飲んでみました。
が、ゲホゲホッとむせて、うまく飲み込めません。

看護士さんに、薬局で水分にトロミをつける粉末を買うことを勧めて頂き、早速購入しました。
ジュースやお茶などをぐるぐるかき混ぜながら粉末を入れて、さらによくかき混ぜると、飲むゼリーの出来上がり～。

ここで注意点があるのですが、粉末を入れてからかき混ぜると、粉末が固まってしまい、だまができてしまいます。
油断せずに、かき混ぜ続けることがポイントです。

トロミをつけると飲み易くなり、随分と水分を摂ることができるようになりました。

当分、寝たままご飯を食べることになるけれど、しっかり食べようね。


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