ゆうやの悩み

ゆうやは今、少々悩んでいます。

近々、ストレッチャー対応福祉タクシーに乗って別の病院へ行くことになっていますが、ゆうやはその件に関してとても悩んでいるのです。
「お母さん、その日は日帰りだよね。」
「お母さん、その日はどこでお泊まりするの？」

一日に何回も私に尋ねてきます。
ゆうやは「どうしよう。どうしよう。」と悩んでいます。

「もしかしたら、お医者さんにお泊まりしていってくださいって言われるかもしれないよ。」
「ああ、ぼくはこっちの病院に戻ってきたいんだけど～。」

あまりにも今の病院での生活が楽しくて、他の病院で入院することなんて考えられない様子です。
障害特性として変化に対応するのが難しいという点がありますから、やはり転院に対して即、対応するのは難しいようです。

昨日の夜、私の妹に話しかけていました。
「ねえ、ねえ、ここで泊まっていかない？」
「え～？でも、寝るところがないよ～。」
「ぼくの隣で寝たら？　ああ、でも狭いよなあ。やっぱり寝られないねえ。」
「そうねえ。」
「お泊まり楽しいんだけどなあ。」

妹に入院生活の楽しさを体験させてあげたいと、ゆうやは思っていたようです。

私は、ゆうやにもうすぐ退院することを伝えました。
転院のことは伝えずに、今、入院している病院とはもうすぐお別れする予定であることだけを話しました。

ゆうやは一応理解していましたが、まさか転院するとは思っていません。
転院はどのように伝えるべきか、私も考え中です。

スムーズにこの変化を乗り越えられるといいなと思っています。


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