ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

車がボコッとなるよ

2012-07-06 10:28:31 | 日記
ゆうやは事業所へ毎日通っています。
週に4回事業所から送迎の車を出してくださっています。

朝の仕度を済ませて、お迎えの車が来るのを待ちます。
「あっ、車が来たよ~。」

車が到着すると後ろの扉を開けて、車椅子のまま車内に乗ります。
「行ってらっしゃ~い。」
ゆうやを見送ります。

帰宅したゆうやが、不服そうに言いました。
「お母さん、ちゃんと見ておいてよ~。」
「見ていたよ。」

いつも事業所の職員さんが運転されるのですが、ゆうやを車に乗せてから職員さんが運転席に乗り込むときに、車が少し揺れるそうです。
ゆうやはそれを「車がボコッとなる。」と呼んでいます。

「お母さん、車がボコッとなるところ見ておいてね。」
「ゆうやがそう言っていたから、見ていたよ。ボコッとなっていたね。」

それでもゆうやは満足していません。

「車がボコッとなった時に、ぼくが跳ねるから、それを見ていて欲しいんだよ。」
「あ~、そうだったの。じゃあ、明日ちゃんと見るね。」

翌朝、ゆうやは何度も「見ておいてよ~。」と念押ししていました。
いよいよ運転席に職員さんが乗られました。

ボコッ。
確かに車が揺れました。

ゆうやは~というと、それに合わせてわざと頭を揺らし、肘から先を上下に揺らしていました。
ゆうやはこちらをじっと見て、私達が見ているか確認しています。

見たよ~、と私は笑ってクチパクで言いました。
ゆうやもようやく安心して笑顔になりました。

「行ってらっしゃ~い。」
朝からなんだかほのぼのした気分になりました。


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コメント (2)