猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

思い出長者。

2008年11月11日 04時45分18秒 | ルーツ

私は思い出長者かも。

近頃よく、そう思う。

季節の行事や風物詩を見みかけるたび、
それらについての思い出がしっかり自分にあることに......
今さらながら驚くことが多くて。

 

ゆずジャムに酢と塩、昆布粉を加えて、
塩もみしたキャベツと大根とで和え。
『即席ゆず大根』

 

若き日の父とその仲間と、恒例だった餅つきに、
春には海苔巻き、牡丹餅をたずさえた墓参り。

花見に川遊び、それに山登り。

魚釣り、バーベキュー。

祖父の庭でとれた渋柿を利用した干し柿作りに、
取っ手のついた箱網で、父が炒ってくれたくるみや栗......。

ストーブで炙ったさんまの骨。

 

あっ、そうそう!
先日紹介したピーターラビットマヨネーズ(キューピー)の、
バージョン違いを見つけ、買ってしまいました(笑)

 

母の田舎では、夏に美しいイトトンボを眺め、
すばしっこいカジカの影を、川面に追った。

農道の真ん中では、ぺったんこに潰れたヤマカガシを見つけ、
夏には蛍をネギの葉に閉じ込め。

冬には......

窓の外のつららを折っては、その輝きを飽きずに見つめたものだった。

見上げれば、あまりに多すぎて、ホコリのように見える星たち。

一本だけ生えた漆の木。

薪で焚いたお風呂の匂いに、湿った朝の濃密な空気......

ほんの、短い時間に詰め込んだ。

 

......人は、思い出で出来ている。

 

ところで.....左側の絵。
きっとボタンをしめてあげているんだと思うんだけど.....
正直、「オラオラ~!」と
首をしめているようにしか見えないのは私だけか?(笑)

 

ゴンザに問いかけ、私は驚く。

「ねぇねぇ、干し柿って作ったことある?」

「餅つき、したことある?」

その答えがNOであるたびに。

『私は最後の世代かも』と、
そう思う。

干し柿や餅つき、凧揚げ、羽根つき、
薪のお風呂の最後の世代かもと。

そして、そう思うたび、胸の奥で私は感謝するのだ。

悪いことも多い家だったけど、
同じぐらい、いいこともあったのかもなぁと。

人は思い出で出来ている。

コメント (6)
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