猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

美しい場所  - カトリック山手教会バザー - 

2008年11月02日 04時54分46秒 | お出かけ

特になんらかの信仰を持つわけでなくとも、
あらゆる宗教施設の、その美しさには目をみはることがある。

 

カトリック山手教会は、関東大震災後。
チェコ人建築家によって設計された、美しい教会。
前身は、横浜居留地にあった、日本初の洋風教会堂『横浜天主堂』。
明治39年、この地に移り、震災で倒壊後、現在の姿に。

国際フェスタ→タイフェスタ→竹灯籠まつりとはしごした翌日、
我々がやってきたのは、この教会のバザー。

『山手』の名のとおり、高台なため、
途中の坂にチャリを乗り捨て、階段を上り、てくてく歩いて。

 

おそらく、かつては厳しい現実の中、
つつましく暮らしていたであろう人々の。

それらは唯一、浮世を忘れられる、魂のよりどころ。
社交場......。

そんな役割をも、担っていたのではないかと。

 

近辺には今も外国人が多く暮らし、この教会にも様々な人々が集まるようで。
欧米人の、バーガー系を売るメンズギルド、またはケーキを売るレディースギルド、
祖国の料理を売る、フィリピンコミュニティーなど、フードも色々。
聖堂地下の食堂ではとりめし、おはぎなんかも売っています。

我々も、まずはハンバーガー&チリドッグから。
ぶっとい腕をしたおじさんたちが豪快に煙と炎をあげて焼いたこのバーガー。
予想してたよりずっと美味くて(笑)驚き!
ジューシーでいい香り、パンもやわらかくって美味しいの~♪
ドン、ドンと無造作に置いてある、ケチャップやらマスタード、
ピクルスを勝手に載せて「いっただきま~す♪」

 

こんなことをいえば、「宗教を冒涜している」とか、
「何もわかってないくせに」と、批難されるのかもしれないが、
昔、病と死が、今よりずっと身近にあったころには、
その美しさが、あらゆる恐怖から自分を守ってくれる、
まさに聖域と思えたに違いない。

そしてその美しさは、いつもあらゆる垣根を越えて、
人の心をうつ。

 

見ていて楽しい、いろどりがいかにもアメリカ~ンなケーキ。
白いのを買って食べてみたけど.....アイシングって、やっぱ激しく甘いね(笑)
いや、「そりゃ甘いよ、ケーキだもん」なのでしょうが。
日本で見かける繊細な形と味のケーキとはまた違う美味しさ。

奥様方が作ったものらしく、基本は焼きっぱなし系のケーキばかりだけど、
(たくさん作るんだもんねぇ。これだけ種類があるだけでもすごい)
中にオレンジやレモンピールを混ぜ込んだり、
アプリコットやブルーベリー、その他色々あって、見ていても楽しい♪

手前がやっぱりアイシングたっぷりのレモンケーキ。
向こう側は、果肉感たっぷりのピーチの入った、
ちょっとモチモチした生地のケーキだけど.....
これ、美味しい!また食べたいな♪

 

国や、信ずるものが違っても、
感じられる何か。

あの圧倒的なパワーは、
善良さをもって、集わずにはいられない人々の力、
そのものなのかもしれない。

 

集う人々の国も様々。
どの国の人も、思い思いに食べ、談笑する。

フィリピンコミュニティーのテントには多くの料理が並ぶ。
ちなみにこのテントは多少日本語が通じましたが、
この教会ではスペイン語のミサもあるようです。

左はゴンザが買ってきたフィリピン版モツ煮込み。
このすごい色の煮汁は、確か豚の血だと言っていたような.....(笑)
ゴンザは食べ物に対し、決して先入観を持たず、なんでも食べます。
(私もけっこうなんでも食うけど、ゴンザにはかなわない)
ちなみにこれ、少し酸味のある味つけなんだけど、
あれ、どんな調味料を使っているのかなぁ。

そう。

それは、あの、三十三観音霊場めぐりの、
あの、お坊さん言葉を連想させる。

『お経を作った人もすごいけれど、
 それを守り続けた信者、檀家の方々もすごい。
 だからなおさらこのお経はありがたいのだ』

......と。

 

こちらはフィリピン風(?)生春巻き。
具を包んでいるのはライスペーパーではなく、
ちょっともちっとした卵焼きみたいな皮で、すごく美味しい!

こちらは春雨を使った焼きそば。
これもまたすごく美味しかった~♪

 

だから.....

信ずる物は違えども、
やっぱり信ずるものは......

もしかすると、同じなのかもしれない。

無神論者のたわごとと、聞き流してもらえるのなら。

コメント
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