ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

日本と韓国の 4の字固め

2019-11-06 14:14:47 | 日記
最近はテレビでプロレスの中継をすることが少なくなった。その昔、プロレスの中継が盛んだった時期もあるが、その頃、私はプロレスの熱心な観客ではなかった。

だから私は、プロレスの技については詳しくないのだが、たしか「4の字固め」という技があったと記憶している。この技は、一度決まるとなかなか外せなくなる。しかも、技をかけられた側よりも、かけた当人のほうが痛い思いをすると言われている。

こんなことを思い出したのは、韓国と日本の諍いが頭にあったからである。韓国が日本にかけた「4の字固め」の技は、みごとに決まった。決まりすぎて、この技をかけた当の韓国自身にも外せなくなってしまっている。しかも、どちらが痛い思いをしているかといえば、それは、経済的な影響を受けた韓国の側なのである。

聞くところによれば、我が安倍首相と韓国の文在寅大統領が、ASEAN関連の会議が開かれているタイのバンコクで、10分ほど会談を行ったという。このことが(あたかも画期的な出来事であるかのように)日韓のメディアで大きな話題になっているが、私にはそれがよく理解できない。韓国が日本との間に引き起こした係争問題は、両国の首脳が短時間話し合えば、それで解決するような生易しい問題ではないからである。両首脳が短時間会談したぐらいでは、問題解決の緒(いとぐち)にすらならないと言うべきだろう。

日韓問題に関しては、もう一つ話題がある。来日中の韓国・文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が都内の大学で講演し、一つの構想を口にしたという。元徴用工訴訟の問題を解決するため、韓国側で新たな基金を作り、原告側に慰謝料を支払うとする法案を、国会に提出するという構想である。財源は、日韓両国の企業や国民から、自主的な寄付金を募るのだという。

寝言も休み休み言って欲しい。元徴用工に賠償金を支払うのは、あくまでも韓国という「国家」でなければならない。この基本が、ここでは完全にシカトされている。こんなとぼけた提案は、唐変木の寝言以外の何ものでもない。

耳にタコができた感があるが、日本は1965年の日韓請求権協定で、過去の植民地支配に対し、それなりの補償金を韓国政府に支払った。だから元徴用工の人たちは、(日本の企業にではなく)韓国政府に対して、損害賠償を請求すべきであり、韓国政府は、日本からもらった補償金を、この賠償に充(あ)てなければならない。それが基本であり、筋なのである。

え?何だって?日本からせしめた補償金は、もう全部使ってしまって、今はビタ1ウォンも残っていない、だって?
そんなこと、こっちに言われてもねえ・・・。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トランプとパリ協定 | トップ | 韓国国会議長 その迷案のボ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事