ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

自民党総裁選 候補者たちの政策信条(その3)

2024-09-08 11:30:05 | 日記
自民党総裁選 政策検証」というタイトルで始まった朝日新聞のシリーズは、自民党総裁選の候補者たちがテーマごとのイシューに関して、どういう政策信条を持っているかを検証しようとする興味深い企画である。
第3回の水曜日は、「金利と株価、問われる両立」がテーマだった。
第4回の木曜日は、「『デフレ脱却』宣言はいつ」がテーマだった。

だが、この第3回と第4回の記事を、私はあえてスルーしなければならない。
「金利と株価、問われる両立」にせよ、「『デフレ脱却』宣言はいつ」にせよ、ここではこれらのテーマについて「自民党総裁選の候補者たちがどういう政策信条を持っているか」の検証が全くなされていないからだ。
代わりに、これらのテーマがどういう意味を持っているのか、また、岸田政権がこれらのテーマにどう関わってきたのか、その解説が延々と続く。
しかも朝日新聞の経済担当記者が書いたとおぼしきその解説の内容が、(経済音痴の)私にはちんぷんかんぷんなのだ。

第5回のテーマは「GX旗印に、進む原発回帰」だったが、この回も同じく、このテーマについて「自民党総裁選の候補者たちがどういう政策信条を持っているか」の検証が全くなされていない。代わりに、このテーマがどういう意味を持っているか、岸田政権がこのテーマにどう関わってきたか、それについての解説がだらだらと続く。
しかもこの解説は、(原発問題に多少とも関心を持ってきた)私からすれば、「何を今さら」感が強すぎて、読むに堪えない。本ブログでわざわざ紹介する気にもなれない。

朝日新聞の首脳陣もさすがにこのシリーズの不毛さに気づいたのか、おととい9月6日(金)から、総裁選の候補者に直接インタビューする新シリーズを登場させた。初回は石破茂元幹事長がインタビューの相手だった。だがこの記事も、いささか陳腐の感を免れない。
「(石破氏は)総裁選の1回目投票で決着がつかず、1位、2位の候補による決選投票になった場合は、各国会議員が独自に判断する『自主投票』で対応すべきだとの考えを示した」なんて、当たり前の話だろう。
従来はこういう場合、派閥による合従連衡が行われてきたというが、いつまでもそんなことをやっていたら、自民党は国民から見放されるに決まっている。

「自民党総裁選 政策検証」シリーズの失敗(不完全燃焼)といい、新シリーズインタビュー記事の陳腐さといい、この不手際は朝日新聞の切り込み方に問題があるのか、それとも自民党のあり方そのものに問題があるからなのだろうか。


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