3回目のコロナワクチン接種が近づいている。近所の医院で打ってもらえることになったのだが、その日(2月18日)が近づくにつれ、「どうしようかなあ。やっぱり、やめようかなあ」と逡巡する気持ちが強くなってきた。
理由は簡単だ。毎朝読ませてもらっているブログで、「発熱などの副反応が出た」との報告を目にしたからである。
Aさんの場合は、こんな具合だったという。
「当日は何の症状もでなかったが、就寝してから夜中の2時ごろ腕の痛みで朝まで眠ることができなかった。
さらに翌日からは腕の痛みに加え、悪寒、そして熱が37度、夜になると37.5度、寒気と熱、倦怠感、食欲はない、平熱が35.8度と低いだけにこたえた、そして3日目は37度、それほど下がらない、5日目で36.5度と徐々に下がって腕の痛みと悪寒も軽減して、なんとか楽になってきた。」
Bさんの場合はこんな具合である。
「三回目のワクチン接種後、二日目に37.6度の発熱を見た連れ合いでしたが、解熱剤を一回飲んですぐに治まりました。」
まあ、たったこれだけのことなのである。Bさんの場合などは「発熱はしたが、それ以外は無問題」と要約できるほどである。
にもかかわらず、それだけのことが私の心に大きく響いたのは、今回のワクチンが「高嶺の花」ではなかったからだろう。3回目のワクチンが1、2回目のワクチン同様、やっとの思いでありつけた「高嶺の花」だったら、副反応の報告例が多少あったとしても、私はそれしきのことなど歯牙にも掛けなかっただろう。
それが今回は、拍子抜けする位、いとも簡単に予約が取れてしまった。不評のモデルナ製だったこともある。だが、モデルナかファイザーかということは、私の場合、特に問題ではなかった。1、2回目はファイザーだったから、3回目にモデルナを打てば混合接種ということになるが、混合接種は効きが悪いとか、副反応が強く出るとか、そういうことはなさそうだからである。(現にAさんの場合は、3回ともファイザーだったという)。
要するに、「無い物ねだり」の逆パターンである。なかなか手に入らないものは、無性に欲しくなる。逆に簡単に手に入ったものは、すぐに欲しくなくなってしまう。人の心理とは、実にへんてこなものだ。
岸田政権は今回、3回目のワクチン接種率を上げようと、ワクチンをふんだんに用意した。不人気だった菅政権の轍を踏むまいと考えてのことだろう。
だが、世人の「無い物ねだり」の心理を踏まえるなら、ワクチンの供給量はもっともっと少ないほうが良かったのではないだろうか。
「簡単に手に入ったものは、すぐに欲しくなくなってしまう」という心理が、天邪鬼爺一人に特有のへそ曲がりの心理でなければの話だけどね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます