ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

自民党総裁選 候補者たちの政策信条

2024-09-05 09:32:40 | 日記
今週の月曜から、朝日新聞で興味深い企画が始まった。
自民党総裁選 政策検証」というタイトルの企画で、自民党総裁選の候補者たちがテーマごとのイシューに関して、どういう政策信条を持っているかを検証しようというものである。第1回の月曜日は、「選択的夫婦別姓」の問題がテーマだった。内容は以下の通りである。

小林鷹之前経済安全保障担当相
「8月24日のテレビ出演で『不利益や不便を感じる方がいることは認識している』としたうえで、『旧姓の通称使用が制度改正によって拡大している』と述べた。」
ただ朝日は、これをもって小林氏が「選択的夫婦別姓の導入に消極的な考えを示した」としているが、この見解は私には理解できない。初回からミスリードの意図が先に立つようでは、先が思いやられる。

高市早苗経済安保相
「7月23日のネット番組で『安倍総理は夫婦別氏はダメだと言っていた。戸籍のファミリーネーム、家族一体の氏というのは残したい』と強調する。」

石破茂元幹事長
「立候補を表明した8月24日の会見で『姓が選べないことによって、つらい思いをしている、不利益を受けている、そういうことは解消されねばならない』と語った。」

河野太郎デジタル相
「8月26日の記者会見で『(選択的夫婦別姓は)認めた方がいいと思っている』と語った。」

小泉進次郎元環境相
「閣僚時代の2020年に『反対する理由は何もない』と発言」

茂木敏充幹事長
「外相時代の21年に『選択であれば別姓でもよいという方が、若い世代には多いのではないか』と前向きな姿勢を示したことがある。」

*朝日は最後に、「問題は首相に就いてからだ」と補足の一文を付け加えている。だれであれ首相になると、自己の主張を貫こうとしてもさまざまに横槍が入り、従来の主張を曲げざるを得ないことがある。岸田首相もしかり、菅首相もしかり。
特に夫婦別姓問題に関しては、自民党支援団体のうち、日本会議や神道政治連盟などの保守系団体が、選択的夫婦別姓に反対の立場をとり、なかには「夫婦別姓に反対でなければ応援しない」と明言する団体関係者もいるほどである。

上記の候補者たちは、首相になってから保守系支援団体のこうした意向に気を配り、いとも簡単に自己の主張を曲げる人物なのかどうか、大いに気になるところだが、そればかりは判らない。神のみぞ知る、である。「君子豹変す」という諺もあるくらいだ。

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