自分で書いたブログ記事は、日々の記録にもなり、備忘録にもなる。私にとっての備忘録ともいうべき「ブログ・ネタで振り返る2021年」を仕上げる中で、ひとつ気づいたことがある。記事の中に時事ネタを入れたほうが、日々の記録にメリハリが付き、振り返ったときに記憶に取り込む縁(よすが)になるのではないか。
きのうの朝日新聞の第1面は、次のような記事だった。
「岸田政権が目玉政策に掲げる『経済安全保障推進法案』の原案が明らかになった。サイバー攻撃への備えや先端技術の流出防止を徹底するため、民間企業や研究者らを対象に『2年以下の懲役』などの罰則が盛り込まれている。
(中略)国民生活や経済に必要な重要物資を安定的に確保するサプライチェーン(供給網)の強化、サイバー攻撃に備えた基幹インフラの事前審査、先端技術の官民協力、特許非公開の4本柱で構成され、それぞれに罰則が盛り込まれた。」
(朝日新聞DIGITAL2月6日配信)
良いことである。特に「国民生活や経済に必要な重要物資を安定的に確保するサプライチェーン(供給網)の強化」は重要だ。たとえば対中国政策。中共政府の(香港や新疆ウイグル自治区などでの)人権侵害に対して、日本政府が正論を貫けず、どっちつかずのアイマイな態度しかとれないのは、経済の安定的運用の面で日本が中国に大きく依存し、国民生活のいわば首根っこを中国に押さえられているからにほかならない。
膨張著しい軍事国家・中国に張り合おうとするなら、軍備面での安全保障以上に、まずもって経済面での安全保障を強化する必要がある。もっぱら軍備面での安全保障に意を注ぎ、アメリカ軍事産業のお得意様となった前任のアベ首相より、キシダ首相のほうがずっと優秀なのではないか。そんな気がする。
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