ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

2つのネタであれこれ

2024-07-20 12:36:44 | 日記
ネタが決まっているときは良い。言いたいことがはっきりしているから、話のあらすじも、論理の展開も、同時に頭に浮かんでくる。あとはそれをキーボードで打ち込むだけだ。キーボードに向かってから、小一時間もすればできあがる。きのうがそうだった。ブログ書きを続けて良かったと思うのは、そんなときである。

ところが、いつもがそうとは限らない。むしろネタが降ってこず、呻吟することのほうが多い。というより、ほぼ毎日がそんな具合なのである。

そんなときは、新聞を読み、ネット記事を読み、あれにしようか、これにしようかと迷いはじめる。「あれ」にしても「これ」にしても、自分がそれをどう料理したらいいか、何をどんなふうに書いたらいいかがはっきりしないから、あれにしようか、これにしようかと迷うばかりで、なかなかキーボードに向かう気にならない。えい、これにしよう、と決めるまでに半日くらいかかることがある。こんなに苦労しても、だれが褒めてくれるわけでなし、なんて因果な「趣味」に取り憑かれてしまったのかと、自分を呪いたくなる。

きょうはとりあえず2つのネタをキープしてある。その意味では気が楽だが、「よし、こっちで行こう」と決断がつかない。どっちのネタも、どうでもいいような気がしてくる。まあ、社会問題なんて、考えてみれば、しょせんはどうでもいいようなものなのだ。

1つ目のネタは、NHKが「ニュース7」で次のように報じたことである。

原爆が投下された広島と長崎の知事や市長などで作る協議会が、厚生労働省を訪れ、被爆者に寄り添った援護や若い世代への啓発を進めていく必要があるとして、被爆80年の節目に行う記念事業への助成などを要望しました。
広島と長崎の知事や市長、それに議長で作る八者協議会=「広島・長崎原爆被爆者援護対策促進協議会」は、17日、厚生労働省を訪れて、原爆が投下されてから80年となる来年度に向けた要望書を健康・生活衛生局の担当者に手渡しました。

(NHK NEWS WEB 7月17日配信)

このニュースを聞いて、私は憤りを感じたのである。「原爆関連のニュースを伝えるのに、NHKはどうして『アメリカ』の名前を出さないのだ!原爆を投下して、広島や長崎の住民を地獄に落としたのはアメリカだという歴史的事実を、NHKはなぜ報じようとしないのだ!今や同盟国となったかつての敵国、アメさんに『忖度』しているのではないのか!」
私がそんなふうに思ったのは、このところデイサのスキマ時間にずっと

『原爆裁判ーーアメリカの大罪を裁いた三淵嘉子』(山我浩著)

を読んでいて、「アメリカの大罪」を思い知らされたからである。

もっとも、私はこのネタをきょう積極的に使おうという気にはなれなかった。手垢のついた陳腐なネタだと思ったからである。

というのも、私はほぼ毎年、原爆の日が来ると「アメリカの大罪を許すことができるのか!」と叫び続けてきた。今回のネタに向き合う私の姿勢は、その二番煎じのように思えたのである。

もう1つのネタは、アメリカの大統領選に関係している。このところテレビのニュース番組では、バイデン大統領が選挙戦から撤退するのではないか、という話題で持ちきりである。バイデン大統領自身は「絶対、撤退はしない」と息巻いているが、「戦うのは無理だ。歳を考えて、いい加減、諦めろ」という民主党内部からの圧力は強まるばかりだという。

この種のニュースを聞いていつも頭をもたげるのは、「老体のバイデンに取って代わる、フレッシュな若手はいないのだろうか」という疑問である。片や選挙戦で相対する共和党のトランプ前大統領にしても78歳、もういい歳である。アメリカの政界は年寄ばかりが跋扈して、若手政治家の活気が感じられない。これは一体どうしたことなのか。

しかしまあ、これは私には直接関係のないあちらの国のこと。あちらの大国がどうなろうと、私の知ったことではない。
だから私は、2つのネタを前にして、どっちとも決めかねているのだ。やれやれ。

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