ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

謎の自民党

2024-08-18 10:01:36 | 日記
解らないことがある。「謎」と言ってもいいだろう。「小林鷹之」なる自民党議員が、党の若手議員から多数の支持を集め、9月の総裁選への出馬を求められている。それが「なぜか」が解らないのである。

報道は次のように伝えている。

自民党の小林鷹之前経済安全保障担当相(49)=衆院千葉2区=が、9月の自民総裁選への出馬表明を19日にも行う方向で最終調整に入った。複数の関係者が明らかにした。党の『刷新』を求める中堅・若手議員から待望論が強まる中、立候補に必要な推薦人20人を確保する見通しが立った。
(産経新聞8月16日配信)

「小林鷹之」なる政治家を自民党の頭(トップ)にすえることが、なぜ自民党の「刷新」につながるのか、それが私には解らない。
自民党の若手議員からすれば、最大の懸案は次の衆院選に勝ち残ることであり、そのためには(ダークなイメージがこびりついた)党を「刷新」しなければならない。それができるのは古株の長老ではなく、中堅の「小林鷹之」氏であり、この人物なら選挙に向けた「党の顔」として期待できる、ということなのだろう。

だが、惜しむらくはこの人物の圧倒的な知名度の低さである。「小林鷹之」という名前を聞いて、「ああ、あの人か」と思う人は、きわめて稀だろう。「だれ?」というのが、大方の反応に違いない。

そこで、「小林鷹之」なる政治家がいかなる人物か、グーグル先生に訊いてみた。

小林鷹之(こばやし たかゆき、1974年〈昭和49年〉11月29日 - )は、日本の政治家、元外交官および大蔵・財務官僚。自由民主党(自民党)所属の衆議院議員(4期)。第2次岸田内閣で内閣府特命担当大臣 (科学技術政策、宇宙政策、経済安全保障)を、第3次安倍第2次改造内閣で防衛大臣政務官をそれぞれを務めた。」とある。

来歴を見ると、小林鷹之氏は開成中学・高校から東大へ。東大法学部を卒業して大蔵省に入省、とある。ーー要するに彼は典型的なエリートコースを歩いてきた人物であり、なんの変哲もない財務官僚上がりの自民党議員なのである。

こんなくそ面白くない人物がなぜ「新生自民党の顔」になれるのか、なれると期待できるのか、私には皆目わからない。「小林鷹之」なる人物に魅力を感じる若手自民党議員の感性は、多くの国民のそれと大きく異なっている。このことは、次の衆院選の蓋を開けてみれば、はっきりするだろう。
自民党の若手議員は、自分たちの感性が狂っていることに気づかなければならない。
それは、まあ、衆院選の開票結果を待つまでもないことだけど。


コメント
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