ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

虎に翼 原爆裁判の理不尽

2024-08-14 10:43:09 | 日記
♫ あの頃は被爆した人たちが嘆いてた
けさ見た朝ドラの一幕が言っていた
だけども問題はきょうのネタ 何もない
書かなくちゃ君のために書かなくちゃ
君のために書かなくちゃつらいけど
ネタのない朝がきょうは心に滲みる
君のこと以外は考えられなくなる
それはいい事だろ? ♫
(猪飢幼粋「ネタがない」)

きょうのブログ、やっと見つけたネタは、朝ドラ「虎に翼」の中にあった。
三淵嘉子をモデルにしたこのドラマ、いよいよ「原爆裁判」が始まったのである。
原告は広島の被爆者たち。訴訟を担当した弁護士が言う。

「彼らはね、日本政府に対して賠償を請求しているのだ。サンフランシスコ講和条約によって、日本は戦勝国・アメリカに対しては賠償を請求できないからね」

アメリカが落とした原爆なのに、その損害の賠償を(アメリカではなく)日本政府に求めるなんて、おかしな話だ、と憤りを感じたが、塚地武雄が演じるこの弁護士のひと言で一応、納得がいった。アメリカに対して賠償を請求できないのであれば、仕方がない。

でも待てよ、と私はすぐに思い直したのである。サンフランシスコ講和条約によって、たしかに日本政府は戦勝国・アメリカに対する賠償請求権を放棄したのだとしても、しかし広島や長崎に住む一般の住民たちはどうなのだろう。言うまでもなく、彼らは民間人だ。

一般の民間人に罪はない。無辜の民間人を多数、一瞬のうちに地獄に落としたアメリカの残虐行為に対して、当のアメリカが何の責任もとらない、などという非道が赦されていいのだろうか。

きょうの朝ドラ「虎に翼」を見終えて、言いようのない憤懣にとらわれた私は、ネタ探しに苦慮していた自分を忘れ、「よし、きょうはこの憤懣を思い切りブログにぶつけよう」と思ったのだった。


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