ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

怖〜い日本がすぐそこまで

2019-07-19 11:55:29 | 日記
「有志連合」関連の考察が一段落し、次は何について書こうかと思いをめぐらせた。ベッドで横になり、スマホでニュースサイトを覗いていたときである。「これだ!これを取りあげないで、どうするのだ!」
ニュースのほうがそう呟いたのか、私がそう思ったのかは、わからない。そのニュースを目にしたとき、私の心はもう決まっていた。あすのブログでは、これについて書くことにしよう、と。日本がこれほどヤバい状況になっているとは、私は思ってもいなかった。信じられない思いだった。私が目にしたのは、次のニュースである。

「安倍晋三首相が札幌市中央区で15日に参院選応援のため街頭演説した際、『安倍辞めろ』などとヤジを飛ばした男女数人が、演説現場から北海道警に排除された。周囲の支持者とのトラブルはなく、安倍首相の演説が中断されることはなかった。道警警備部は『トラブルを未然防止するためで対応は適正』と説明するが、専門家は『過剰警備と感じる』と話している。」
                   (毎日新聞7月17日)

政権がとうとう国民に牙を剥いたのだ。参院選で苦戦し、それほど余裕をなくしているということなのか。2年ほど前に制定された「共謀罪」という言葉が私の頭をかすめた。明治時代に制定された「予戒令」という言葉も頭に浮かんだ。「予戒令」について、Wikipedia にはこうある。「予戒令は浮浪者や無産者、集会の妨害行為、他人の業務に干渉する者の取締を目的に制定された勅令である。」
この法律は幸い、現在ではすでに廃止されているが、政権は「安倍やめろ」のヤジを排除するため、共謀罪法違反、公務執行妨害、等々、さまざまな法律を繰り出すことだろう。連行されたヤジの主は、基本的人権を保証する「日本国憲法」下ではたぶん起訴されることはないだろうと予想され、それがせめてもの救いである。もし起訴されるようなことがあれば、この国は中国並みの独裁国家に成り下がったと言わなければならない。

怖いのは、ニュースが伝えるこの一件が、決して特殊な例外事例ではないことである。次のようなニュースもある。

「大津市のJR大津京駅前で18日、参院選の自民党公認候補の応援演説をしている安倍晋三首相(自民党総裁)にヤジを飛ばす男性を、警備の警察官らが会場後方で囲んで動けなくする場面があった。15日の札幌市のJR札幌駅前でも、首相演説時にヤジを飛ばした市民が排除されたばかりだ。」
            (朝日新聞DIGITAL7月18日配信)

思い起こされるのは、明治時代の「讒謗律(ざんぼうりつ)」である。これはWikipedia に「事実を挙げる挙げないに関わらず、著作物を通じて他人を毀損することに対する罰を定めたもの」とあるから、廃止されたこの悪法が現代に復活すれば、政権を批判するブログの類はことごとく処罰の対象になり、天邪鬼爺なども何年か、あるいは何ヶ月か、臭い飯を食うことになるだろう。おお怖っ!くわばら、くわばら・・・。
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