最近、気になり始めたことがある。「gooブログ」から届いたお知らせ
メール「ささやんさんの1年前の記事」を開いたら、ちょうど1年前の
9月19日、私は次のように書いていた。
北朝鮮の外相は、米国の戦略爆撃機(B-1B)による「挑発」に対抗し
て、「新たな攻撃を開始する用意がある」と言明した。このことに言及
し、コリア・レポート編集長・辺真一氏は、予想される北朝鮮の「新たな
攻撃」として、以下の3つをあげている。
(1)米軍機の迎撃を想定した地対空ミサイルの試験発射
(2)米本土を標的にした長距離弾道ミサイル「KN-08」の発射実験
(3)6度目の核実験
この3つの可能性のうち、(1)は米の爆撃機による攻撃への「迎撃」を意図
したものであり、米による攻撃が行われたあとで、初めて発動可能になる
攻撃形態である。
戦闘の火ぶたを切る「挑発」としては、(2)の可能性が最も大きいが、これ
は空手の「寸止め」に当たるもので、核弾頭は搭載せずに空砲を撃って、
「俺たちはその気になれば、いつでもおまえらを皆殺しにすることができ
るんだぞ!」と威嚇するものである。
これに(3)の核実験が合わされば、(2)の威嚇はさらに強烈なインパクトを持
つものになるだろう。
この(2)と(3)の合体戦略は、挑発としては非常に効果的であり、その強烈す
ぎる効果に、米国は迅速な対応を示さざるを得ないだろう。
そこで、米が戦闘機を投入して北朝鮮に攻撃を仕掛ければ、北朝鮮はこれ
に対していよいよ(1)の迎撃を開始することになり、ここに本格的な戦闘の
火ぶたが切って落とされることになる。
以上が1年前に私が書いた記事であるが、元ネタになる辺真一氏の予測記
事は、ネットでググってみても見当たらなかった。私の記事がどこまで正
確な紹介になっているか、そのあたりはおぼつかないが、これはあまり問
題ではない。この大ざっぱな紹介記事を読むかぎり、辺氏の予測は的確だ
と思われ、問題なのはこのことなのだ。北朝鮮をめぐる事態は、まさに
(1)から(2)へと進み、米朝関係は(1)の直前にまで達している。
そう私は感じたのである。
その後の実際の動きはどうだったか。辺氏の予測通り、北朝鮮は今年7月、
ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を行い、これに成功した。
また、9月には、6度目になる核実験を実施し、これは規模が大きかった
ことから、水爆の実験だったと言われている。
こうした推移を受けて、米国は軍事的圧力を強め、今にも攻撃を仕掛けそ
うな勢いである。開戦は目前の情勢だが、北朝鮮の迎撃体制がどうなって
いるのか、ググって調べてみた。ネット情報によれば、北朝鮮は今年3月、
地対空ミサイルの射撃訓練を公開したという。「寄らば撃つぞ!」の構え
なのだ。
さて、今後の展開はどうなるのか。私が気掛かりなのは、そのことであ
る。内だけを向いて、選挙なんかに現(うつつ)を抜かしている場合なの
だろうか。さんざん北のミサイル危機を煽り立ててきたのは、何処のどな
ただったのかな。
もっとも、米朝戦争の「追い風」が吹いている今こそ、安倍自民党にとっ
て勝負の好機であることは、その通りなのだが。
メール「ささやんさんの1年前の記事」を開いたら、ちょうど1年前の
9月19日、私は次のように書いていた。
北朝鮮の外相は、米国の戦略爆撃機(B-1B)による「挑発」に対抗し
て、「新たな攻撃を開始する用意がある」と言明した。このことに言及
し、コリア・レポート編集長・辺真一氏は、予想される北朝鮮の「新たな
攻撃」として、以下の3つをあげている。
(1)米軍機の迎撃を想定した地対空ミサイルの試験発射
(2)米本土を標的にした長距離弾道ミサイル「KN-08」の発射実験
(3)6度目の核実験
この3つの可能性のうち、(1)は米の爆撃機による攻撃への「迎撃」を意図
したものであり、米による攻撃が行われたあとで、初めて発動可能になる
攻撃形態である。
戦闘の火ぶたを切る「挑発」としては、(2)の可能性が最も大きいが、これ
は空手の「寸止め」に当たるもので、核弾頭は搭載せずに空砲を撃って、
「俺たちはその気になれば、いつでもおまえらを皆殺しにすることができ
るんだぞ!」と威嚇するものである。
これに(3)の核実験が合わされば、(2)の威嚇はさらに強烈なインパクトを持
つものになるだろう。
この(2)と(3)の合体戦略は、挑発としては非常に効果的であり、その強烈す
ぎる効果に、米国は迅速な対応を示さざるを得ないだろう。
そこで、米が戦闘機を投入して北朝鮮に攻撃を仕掛ければ、北朝鮮はこれ
に対していよいよ(1)の迎撃を開始することになり、ここに本格的な戦闘の
火ぶたが切って落とされることになる。
以上が1年前に私が書いた記事であるが、元ネタになる辺真一氏の予測記
事は、ネットでググってみても見当たらなかった。私の記事がどこまで正
確な紹介になっているか、そのあたりはおぼつかないが、これはあまり問
題ではない。この大ざっぱな紹介記事を読むかぎり、辺氏の予測は的確だ
と思われ、問題なのはこのことなのだ。北朝鮮をめぐる事態は、まさに
(1)から(2)へと進み、米朝関係は(1)の直前にまで達している。
そう私は感じたのである。
その後の実際の動きはどうだったか。辺氏の予測通り、北朝鮮は今年7月、
ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を行い、これに成功した。
また、9月には、6度目になる核実験を実施し、これは規模が大きかった
ことから、水爆の実験だったと言われている。
こうした推移を受けて、米国は軍事的圧力を強め、今にも攻撃を仕掛けそ
うな勢いである。開戦は目前の情勢だが、北朝鮮の迎撃体制がどうなって
いるのか、ググって調べてみた。ネット情報によれば、北朝鮮は今年3月、
地対空ミサイルの射撃訓練を公開したという。「寄らば撃つぞ!」の構え
なのだ。
さて、今後の展開はどうなるのか。私が気掛かりなのは、そのことであ
る。内だけを向いて、選挙なんかに現(うつつ)を抜かしている場合なの
だろうか。さんざん北のミサイル危機を煽り立ててきたのは、何処のどな
ただったのかな。
もっとも、米朝戦争の「追い風」が吹いている今こそ、安倍自民党にとっ
て勝負の好機であることは、その通りなのだが。