ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

羊頭狗肉の希望の党

2017-09-27 11:40:37 | 日記
小池都知事が国政政党を立ち上げ、「希望の党」と名付けるとともに、自
ら党首に就任した。この新党には、新進党を中心に、選挙難民の現職議員、
公認候補者が「我も我も」と押し寄せ、来る衆院選に大きな波紋を投げか
けている。

その勢いに、自民党や新進党の幹部は戦々恐々としているようだが、この
新党はそれほど大きな勢力にはならないだろう。そう私は見ている。なっ
てはならない、と考えている。羊頭狗肉の政党が国民を欺き、権力亡者が
国政を手玉に取るようなことは、あってはならないと考えるからだ。

なぜそう考えるのか、私が小池氏をどう見ているかは、本ブログの過去記
事を読めば、お解りいただけるだろう。これらの記事で私が判断の根拠に
したのは、政治ネタサイト「リテラ」の記事であるが、このサイトについ
ては、「ホントかな?」と訝る人も少なくないに違いない。本ブログで私
が書いた記事を、まずは再録する。


驚くべき話をアンチ右翼サイト「リテラ」が紹介している。
《小池知事と都民ファーストでいいのか? 仕切っているのは国民主権否
定を公言する極右、安倍政権に全面協力の密約も》という長ったらしいタ
イトルが、話の大筋を示している。都議選で大勝し、過半数を制した「都
民ファーストの会」であるが、小池知事の側近中の側近で、この議員集団
を仕切っている野田数なる人物は、軍国主義にかぶれ、極右思想を信奉す
る改憲論者のアブナイ人物だというのである。
しかも、この野田氏だけでなく、小池都知事自身がバリバリの極右思想の
持ち主で、リベラルの対極にある。このような面々が牛耳る「都民ファー
ストの会」は、「自民党に対抗する政党などではなく、その主張や思想は
ほとんど安倍自民党と大差ない」。となれば、当然「浮上してくるのが、
近い将来、国政で安倍自民党とタッグを組んで、改憲に全面協力する可能
性だ」というのである。
要するに、小池百合子一派は、国政レベルでは、安倍自民党の政権運営に
不満をいだく人たちの「受け皿」にはなり得ない、ということである。


私がこのエントリーで依拠した「リテラ」の元記事は、小池都知事の側近
である野田数氏に焦点を当てている。問題のご本人、小池都知事について
は、こんな記事もある。


きょう見かけたのは、小池東京都知事にまつわるネット記事である。小池
都知事が、関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者への追悼メッセージを拒
否したことが、各方面に波紋を広げている。政治ネタ暴露サイト「リテラ
」によれば、彼女のこの政治姿勢は、在特会に連なる極右ヘイト集団「日
本女性の会 そよ風」との腐れ縁から出ているという。この腐れ縁も、か
き捨てにできない恥の一例だろう。次々と暴かれるこうした過去の(現在
にも生き続ける)人脈によって、彼女の(リベラル然とした)化けの皮が
剥がれるのも、時間の問題なのかも。


独特の嗅覚を持ち、選挙戦術に秀でた小池氏は、自分一人が人寄せパンダ
になるだけの現状ではマズいと見たのだろう、突如「原発ゼロ」の旗を立
て、小泉元首相と会談を行うというパフォーマンスを見せつけた。

しかし、騙されてはいけない。新党の旗印になるこの「原発ゼロ」政策だっ
て、しょせんは取ってつけた苦肉の策、都政における築地市場問題と同様、
選挙が終わればウヤムヤにされるに決まっている。「原発のリスクと、電
力需要と、その二つをアウフヘーベンするとですね、ワイズスペンディン
グの観点からすればですね、ムニャムニャムニャ」。

でも、国民にとって焦眉の急であるミサイル危機については、この政党は
どういう方針をとるつもりなのだろう。「国民ファースト」の盟友同士で、
トランプのアメリカと手を携え、憎っくき朝鮮人を懲らしめるために、イ
ケイケドンドンで突き進むつもりだろうか。

この新党、その政策の内実がいまだにはっきりしないのがアレだが、いっ
そ「国粋嫌韓党」とでも名付ければ、「狗頭狗肉」になり、誤解を呼ぶ恐
れは減るだろう。
コメント
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