ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ミサイルには老子で

2017-09-05 15:26:17 | 日記
 ×「米朝戦争は必死の情勢だ。」
→○「米朝戦争は必至の情勢だ。」

であるからして、遊んでいる場合ではない。JAZZなんぞを聴いて、遊んで
いる場合ではない。

それは分かっている、よく分かっている。でも昨夜、TVBOXが届いてし
まったのだ。中国の通販サイトで数日前に注文した、あの垂涎のTVBOXが
やっと届いたのである。さっそくソニー・ロリンズとセロニアス・モンク
を1曲ずつ、Ankerのブルートゥース・スピーカーで聴いてみた。期待通り
の良い音が出る。音色一つひとつの深みというか、幅というか、そのあた
りの微妙なグラデーションが何とも言えない。

といっても、万事が順調に運んだわけではない。ネットへの接続がなかな
かうまく行かず、これにはほとほと手を焼いた。むしろ心配していたの
は、そんなことより、自室のテレビをHDMI接続でディスプレイ代わりに
できるかどうかだったが、これは取り越し苦労で、拍子抜けするほど簡単
だった。あにはからんや、ネットへの接続で苦労するなど思ってもみない
ことで、藪から棒の感が強い。

などと、遊んでいる場合ではない。それは分かっている。よく分かってい
る。でも、分かっているのに遊んでいるのには、それなりのちゃんとした
理由があるのである。えへん。

昨夜、「ささやんさんの1年前の記事」というメールが届いた。開いてみ
ると、北朝鮮が開発した最新型ミサイルSLBMについて、私が1年前に書き
綴った記事だった。はっきりと記憶に残っているわけではないが、1年前
にも北朝鮮はミサイル騒動を引き起こし、国際社会にセンセーションを撒
き散らしていたようなのだ。

ちょうど1年前、私は以下のように書き綴っている。


日本は北朝鮮と、どのような関係を結ぶべきなのか。(中略)私見では、
この場合、老子的な「無為」の姿勢が望ましいと考える。かつて私は本ブ
ログで、老子の「無為」に関連して、次のように書いたことがある。


北朝鮮の核実験に対してですが、これに対して
「何もしない」とすれば、
つまり「無為のままに対処する」とすれば、
どういうことになるのか。
北朝鮮は、核の開発をやめるでしょうね。
やめることになると思います。
そもそも核武装は、周辺諸国を武力で威嚇し、
強大なA国の武力攻撃を牽制するためだったのに、
周辺諸国もA国も、どこ吹く風で、
軍事的な対処の構えも見せず、
経済制裁をすることもしない。とすれば、
核武装の意味そのものがなくなるので、
北朝鮮の賢明な首脳は、こう思い始めるでしょう。
「多額の財政出動をして、国民の暮らしを圧迫し犠牲にしてまで
核開発をする意味はあるのだろうか?
これでは本末転倒ではないのか?」と。
生活が苦しいまま長年窮乏を強いられれば、
国民だって黙ってはいないはずで、
そうなれば、この体制は持ちこたえることができない。
だから、「どこ吹く風」の対処、「無為のままに対処する」
ことが一番なのです。
老子はそう言おうとしているのではないだろうか

これは今年の1月にアップした記事だが、この私の見解は、最近になって
ますます真実味を増してきているように思われる。


これは去年の1月にアップした記事だが、この私の見解は、最近になって
ますます真実味を増してきているように思われる。音楽で遊ぶ私の姿勢
が、老子を意識し、「どこ吹く風」の対処を演出しようとしたものである
ことは、論をまたない。えへん。
コメント
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