けさテレビをつけたら、小池氏の「希望の党」による民進党議員の「選別」
の話が出ていた。小池氏が打ち出した仕掛け花火が、改憲派(可)と護憲
派(不可)とを篩(ふるい)にかける選別の装置として機能しつつある。そ
ういう話だった。これによっていよいよ野党保守勢力の結集が実現すること
になるが、この花火を仕掛けたのは、勝負師・小池氏のほかに、鵺(ぬえ)
の壊し屋・小沢一郎だという噂もある。
ともあれ、「希望の党」による「選別」がマスメディアで話題になり始めた
ことで、この党の極右的性格がクローズアップされ、ひろく有権者に知られ
るようになることは、悪いことではない。
さて、勝負師と壊し屋が描いたこの設計図がシナリオ通りに展開するとき、
ふるい落とされて「希望の党」に合流できなかった議員たち、(旧)民進党
左派の議員たちはどうなるのか。私が注目したいのは、このことである。彼
らは支援組織を失い、選挙資金を失い、落選確実だというのが大方の見方だ
が、ホントだろうか。
有り体に言うと、私の見方はグラついている。護憲だ、平和だ、とお題目を
並べるだけで、北のミサイルという「国難」に対処できるのだろうか。でき
ないのではないか、とこれまで私は考えてきた。こうしたことを考えると、
現実的な選択として、政権政党は安倍自民党を選ばざるを得ないのではない
か。民進党左派に票を入れて、この党に政権を委ねるなんて、論外も論外、
愚かなことだ。ーーそう考えてきた。
だが、安倍自民党でこの「国難」を切り抜けられるのか、その見通しはある
のかと考えると、これもまた心許ない。この親米政権は、北との戦争という
別の「国難」に向かって、ひたすら突き進んでいるように思えるのだ。
北との戦争を回避し、友好関係を樹立することを考えれば、「護憲・平和」
のセンセイ方のほうが、まだマシのようにも思えてくる。センセイ方の中に
は、北との対話のチャンネルを持っている人も何人かいるに違いない。そう
でなくても、「北風と太陽」の譬えもある。平和志向のこの人たちが相手な
ら、北の指導者も心を開いて、敵視政策を改める気になるかも知れない。な
い、ない、そんなこと、あるわけがない、と決めつけるのは、まだ早い気が
する。このセンセイ方、この衆院選でも案外、支持を集めるんじゃないか
な。
の話が出ていた。小池氏が打ち出した仕掛け花火が、改憲派(可)と護憲
派(不可)とを篩(ふるい)にかける選別の装置として機能しつつある。そ
ういう話だった。これによっていよいよ野党保守勢力の結集が実現すること
になるが、この花火を仕掛けたのは、勝負師・小池氏のほかに、鵺(ぬえ)
の壊し屋・小沢一郎だという噂もある。
ともあれ、「希望の党」による「選別」がマスメディアで話題になり始めた
ことで、この党の極右的性格がクローズアップされ、ひろく有権者に知られ
るようになることは、悪いことではない。
さて、勝負師と壊し屋が描いたこの設計図がシナリオ通りに展開するとき、
ふるい落とされて「希望の党」に合流できなかった議員たち、(旧)民進党
左派の議員たちはどうなるのか。私が注目したいのは、このことである。彼
らは支援組織を失い、選挙資金を失い、落選確実だというのが大方の見方だ
が、ホントだろうか。
有り体に言うと、私の見方はグラついている。護憲だ、平和だ、とお題目を
並べるだけで、北のミサイルという「国難」に対処できるのだろうか。でき
ないのではないか、とこれまで私は考えてきた。こうしたことを考えると、
現実的な選択として、政権政党は安倍自民党を選ばざるを得ないのではない
か。民進党左派に票を入れて、この党に政権を委ねるなんて、論外も論外、
愚かなことだ。ーーそう考えてきた。
だが、安倍自民党でこの「国難」を切り抜けられるのか、その見通しはある
のかと考えると、これもまた心許ない。この親米政権は、北との戦争という
別の「国難」に向かって、ひたすら突き進んでいるように思えるのだ。
北との戦争を回避し、友好関係を樹立することを考えれば、「護憲・平和」
のセンセイ方のほうが、まだマシのようにも思えてくる。センセイ方の中に
は、北との対話のチャンネルを持っている人も何人かいるに違いない。そう
でなくても、「北風と太陽」の譬えもある。平和志向のこの人たちが相手な
ら、北の指導者も心を開いて、敵視政策を改める気になるかも知れない。な
い、ない、そんなこと、あるわけがない、と決めつけるのは、まだ早い気が
する。このセンセイ方、この衆院選でも案外、支持を集めるんじゃないか
な。