ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

衆院選 その争点と野党

2017-09-19 15:45:36 | 日記
安倍首相が衆議院を解散する意向を示したことから、来る衆院選の話題
で、メディアやネットがを賑わい始めた。日頃、Facebookで意見交換を
している大学時代の友人が、安倍自民党はきっと選挙に大勝するぞ、千年
王国も夢ではないと言う。「もりかけ」疑惑なんて、国民は問題にしない
よ、と言うのである。

友人のこの見解に、私は異議をはさみたくなった。国民が森友学園・加計
学園疑惑を問題にしないなんて、そんなことがあるだろうか。本ブログで
しばしば論じたように、森友・加計学園問題は、共謀罪の強行採決と同じ
く、安倍政権の独裁的体質を示す、その意味では重大な問題である。安倍
政権のそういう独裁的・マフィア的体質を放置しておいていいのかどう
かーー。このテーマは、国民がなおざりにできない大きな政治的テーマで
あるはずだ。それを忘れてしまうほど、それほど国民が愚かだとは、私に
は思えない。ーーFacabookでの友人の書き込みを見ながら、私の中にそ
んな考えが浮かんだのである。

もっとも、事は来たるべき衆議院選挙であり、問題は、国民の投票行動で
ある。選挙ともなれば、国民は政権政党として、自民党を選択し、その結
果、安倍自民党は大勝することだろう。この点だけを見れば、私の見立て
は友人のそれとほとんど変わらない。

なぜなのか。選挙にあたっては、国民はまずもって自分たちの生活を考え、
国家が直面する危機を管理しうるだけの、現実的な政権の運営能力を重視
するからである。国家防衛、国家の安全保障を大事と見る観点からすれば、
森友・加計学園疑惑は、とるに足らない政治家の一政治スキャンダルと映
り、ことさら論(あげつら)うまでもない、ちっぽけな政局の問題に見え
てしまう。まして、北朝鮮からミサイルをぶっ放されたばかりの国民の意
識には、そんなことは、どうでも良い些細な問題に見えてしまうのである。
ことほどさように、ミサイル危機は安倍政権にとって、願ってもない追い
風として作用する。

こう考えると、選挙で、安倍自民党に対峙する野党各党の、そのふがいな
さばかりが目についてくる。国民に安全を保証する安保政策。その政策面
で、自民党に比肩しうる基本方針を示せないでいる(万年マンネリの)野
党の罪は重いと言わなければならない。

目下、国民の前にあるのは、次のような選択肢である。[独裁的体質、かつ、
安心できる安保政策]の政府か、[民主的体質、かつ、頼りない安保政策]
の政府かーー。生活の安全をのぞむとき、このどちらを選んだら良いか、とい
うことになれば、答えはおのずと明白である。

今度の選挙で自民党が大勝したとしても、それは敵失によるものと言える。エ
ラー続きの野党も困ったものだが、こんな三文ゲームばかり見せられる国民も、
堪ったものではない。
コメント
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