「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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3月29日 情報劣化装置としてのテレビ?(大塚家具問題結論!)

2015年03月29日 | 時事ネタ
さて、その時、僕は御島さん(31)のマンションで昼間っからなんとなく春の宴をしていました。

メンバーはイケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)でした。

「わたし、一晩寝て考えていたんだけど、久美子社長って、強烈な使命感があったからこそ」

「あれだけの矢面に立っても、がんばり続けているんだと思ったの」

と、御島さん。シャンパンを飲んでいる。

「へー。それは具体的にはどういう?」

と、貴島くん。

「あの横暴なだけのワンマンオトコ・・・勝久会長よ。久美子社長は、大塚家具を普通の会社に戻そうとしているのよ」

「今までワンマン会長が横暴に社長業を進めてきた結果、彼の周りにはイエスマンしかいなくなってしまった」

「それに危機意識を感じた久美子社長以下、勝久会長の子供達が・・・ポンコツで危機意識すらない長男は別だけどね・・・」

「勝久会長の排除こそ、大塚家具を普通の会社に戻し、今後、100年先を見据えた時、それが大塚家具を残していく最良の選択だと」

「久美子社長は決断し、その理由に賛同した勝久会長の子供達が・・・今回の挙に出た・・・そう見るべきだわ」

と、御島さん。

「彼女言ってたじゃない。創業社長は永久に生きられるわけではないって・・・つまり、創業社長がいなくても、ちゃんと」

「生き残っていける、大塚家具を、そういう普通の会社にしたいと言うのが、久美子社長の熱意を傾ける先だし、それを実施する事こそ」

「久美子社長のライフワークであると、彼女は理解し、使命感から、久美子社長は今回の挙に出たのよ」

と、御島さん。

「そして、ポンコツ以外は、それに賛同した・・・ですか。わかりやすいですね。日本人の強い女性が使命感を持った時」

「その女性は究極に強くなれる・・・御島さんみたいに・・・と言う事ですね?」

と、僕。

「そう。そういう事。同じ女性社長として、久美子社長の熱意の源がわかったような気がするの」

「彼女はそういう意味では、大塚家具の事を必死で考えているのよ。社員も会社も一生懸命守ろうとしているの」

「そして、その最大の敵こそが、勝久会長、本人だと言う事も十分、熟知しているから、冷静に処理を進めているだけなのよ」

と、御島さん。

「なるほど・・・そこには兄弟姉妹、皆が納得する理由があったんですね。それなら、社員も納得するでしょう」

「その理由が公になった時、大塚家具は「和を以て貴しとなす」が達成されますね」

と、僕。

「わたしもそう思うわ・・・」

と、御島さんは、ニッコリした。


「でも、彼女、結婚していないんですよね。若い時から、大塚家具の事を真剣に考えて・・・そうやって生きてきたから」

「恋をすると言う発想自体、なかったんですかね?」

と、貴島くんが言葉にする。

「御島さんは、どうです?久美子社長の気持ちって、同じ社長業の御島さんなら、わかるんじゃありませんか?」

と、僕。

「そうね。社長業ってそれこそ、フルタイム会社の事を考えちゃうモノだけど、わたしはそういう事に向いているから苦ではないわ」

と、御島さん。

「それにシビアに結果が出る職業だから・・・すごく面白いの。やりたい事があれば、やれるし、それが業績に響けばやったり」

「楽しく感じるし、面白いのよね、端的に言って・・・ある意味、恋なんかより、全然面白いし、恋している暇なんて」

「勿体無い感じすら、あるわね」

と、御島さん。

「御島さんは、ゆるちょさんの事、プロデュースする事に悦びを感じているんですよね?」

と、辛辣姫。

「ええ。それがわたしの今の最大の悦びだわ。ゆるちょくんはそれによく応えてくれるし」

「素直だし、話はいつも面白くて退屈することがないもの・・・っと話を久美子社長に戻すわね」

「だから、彼女は真剣に社長業に取り組んでいるからこそ」

「・・・恋より面白いモノを見つけちゃったからこそ、結婚してないんじゃない」

と、御島さん。

「そうなんだー。女性にとって、恋より楽しいモノってあるんですね」

と、ミユウちゃん。

「ええ。それに、彼女を支えているのは、ポンコツな長男以外の兄弟姉妹達だから・・・そのチカラって強力じゃない?」

「彼女からすれば、父親なんて、もしくは母親なんてもういらないのよ。っていうか、彼女が社長業にのめり込んでいるとすれば」

「両親は、大塚家具にとって、最大の敵に他ならないわ」

と、御島さん。

「でも、今回の株主総会での勝久会長、その奥さんの行為で・・・彼らが大塚家具の最大の敵だと言う事は全国にバレちゃったし」

「これから、やりやすくなるんじゃないですか?久美子社長は」

と、貴島くん。

「わたしね、その点でひとつ引っかかる事があるのよ・・・」

と、御島さん。

「それって何です?」

と、ミユウちゃん。

「彼はワンマンな「俺偉い病」のオトコでしょ?今回も平身低頭した意識の裏にあるのは」

「「誰よりも偉い、この俺様がここまで平身低頭しているんだ。その俺を辱めやがって・・・今に見てろ」」

「「このお返しは必ずしてやる!」って盲目的に夫婦で決意しているだろうと観測出来る事なの」

と、御島さん。

「「俺偉い病」の人間は空気を読みませんからね。復讐戦は、当然、考えているでしょう」

と、僕。

「それって、完全なるパワーハラスメントですね。彼は大塚家具の価値を貶める事しか、今後しないことになりますね」

と、辛辣姫。

「パワーハラスメントの怖い所は、自分が加害者になっていると言う意識が完全に抜け落ちている事にありますからね」

「勝久会長夫婦は、自分達が三船美佳さんの離婚問題の・・・あれ?えーと、XXジョージさんの立場だってわからないでしょうね」

と、ミユウちゃん。

「それを言うなら、高橋ジョージさんですけどね。でも、僕もすぐ忘れそーっすけど」

と、池澤くん。

「まあ、実際、勝久会長夫婦が大塚家具のガンだって、日本人全員が認識してる事実にすら、本人達は気づけ無いでしょうけどね」

と、御島さん。

「まあ、でも、久美子社長と、その兄弟姉妹の結束の固さがあれば・・・いろいろと乗りきれていけるんじゃないですか?」

と、僕。

「それより・・・社長業って、そんなに魅力的な仕事なんですね?」

と、ミユウちゃん。

「そうよ。だって、人間相手の仕事だもの・・・面白いに決っているじゃない」

と、御島さん。

「よく、犬や猫たちを飼うと・・・独身女性は結婚出来なくなるって言うじゃないですか?」

「あれに近いモノがあります?社長業って」

と、ミユウちゃん。

「あー、それはあるかもね・・・だって、犬や猫たちが可愛いから、その健康的な成長を願う時間を取られるから」

「好きって言う感情も犬や猫たちに向けられちゃうし、物理的な時間も彼らに取られてしまう」

「そもそも普段の思考から、犬や猫たちでいっぱいいっぱいになっちゃうから・・・現実的な恋に行かない・・・そういう事だし」

と、御島さん。

「だから、久美子社長は結婚していないと言う結論はもう出てますけどね」

と、貴島くん。

「そうなの。だから、わたしも、それこそ、ゆるちょくんと得意先回りとか新規顧客開拓とかパトロンさん開拓に励んでいると」

「その瞬間が最も輝いているのよ・・・わたしもゆるちょくんも・・・」

と、御島さん。

「ま、僕はおしゃべり好きですからね。単純に出来る人間、理解力の高い人間が好きと言うだけで」

「相手の笑顔が見れるんだから、プレゼンにも気合が入るし、やりがいがありますからね」

と、僕。

「わたしも、わたしが最大に評価するゆるちょくんが、皆に笑顔で受け入れられていく様子を間近で見られて」

「単純に嬉しいのよね。そうやって、仕事もドンドン増えてくるし、うちの事務所も少しずつ大きくなっていくわ」

「それが商売と言うモノだし・・・お客様の信頼、評価、期待・・・それはお互いがお互いを利用しあって」

「次のステージへ向かうと言うモノだもの・・・うまく行った時の・・・ゆるちょくんと二人でハグ出来る時は」

「それこそ、しあわせだわ」

と、御島さん。

「わたしは信じてる・・・この日本の大向うの人たちは、わたし達の事業の素晴らしさをきっとわかってくれて」

「受け入れてくれる・・・そして、その相互の信頼こそが、わたし達をもっと大きくしてくれるのよ・・・」

と、御島さん。

「そのセリフ、久美子社長の本心にもつながっているような気がしますね」

と、僕。

「ふふ、そうかもしれないわね」

と、御島さんは笑った。

「勝久会長も、大塚家具を大きくしている最中は、同じ気持ちだったはずよ」

「顧客の信頼こそ、大事だと言う事を理解してたはずなのよ・・・それがあのザマじゃね」

「彼は大向うに嫌われたら・・・日本人の商売人としては引退の時だって言う事を・・・忘れているのかもしれないわね」

と、御島さん。

「いずれにしても、大塚家具の問題は、まだ、収束しないでしょうけど」

「この後はノーケアーでいいんじゃないのかしら?」

と、御島さんは言った。


「・・・でも、御島さんって普段、あまりテレビを見られないんですよね?」

と、貴島くん。

「ええ。まあ、今回の大塚家具の株主総会みたいに、ダイレクトに情報が欲しい時は別だけど」

「普段はあまりテレビを見る必要性は感じないわ」

と、御島さん。

「だって仕事の方が圧倒的に楽しいし、貴島くんや池澤くんや、ユキちゃん、ミユウちゃん、ゆるちょくんとおしゃべりしている方が楽しいもの・・・」

と、御島さん。

「特にゆるちょくんに日本文化的に今起きている現象を説明して貰えると・・・モノの見方も変わってくるし」

「知的で楽しいモノ・・・そっちの方が大事だわ」

と、御島さん。

「まあ、テレビこそ、オワコン・・・終わったコンテンツと言われてますしね」

と、貴島くん。

「わたしがテレビを見ない理由は、単純にテレビ番組って、中二の男女にわかるように作られているから」

「すぐに情報の劣化が起こるんですよね。今回の大塚家具事件だって・・・本来は大塚家具を普通の会社にしようとする久美子社長を筆頭とした」

「兄弟姉妹の経営陣がワンマン社長だった勝久会長の会社統治の手法を敵視し、排除しようとした事から始まっているわけで」

「久美子社長が言っていたように、まさに、コーポレート・ガバナンスの手法の違いの問題なんですよね」

と、辛辣姫。

「それをテレビはわかりやすいように、親子喧嘩と言う見方に情報を劣化させてしまいました。情報を劣化させると物事の理解力の低い人間は」

「水が低きに流れるように、そっちの理解に走るから・・・株主総会で、久美子社長に「親をなんだと思っているのだ?」などという陳腐な質問が出たりする」

「・・・こういうのをわたしはテレビの罪だと思うんですよね・・・」

と、辛辣姫。

「わたし、この日本に起こる現象を中二の男女が全部理解出来るとは思わないモノ・・・例えば何故、大人の男女は涙脆くなるのか・・・」

「これだって、テレビでは「年を取ると涙腺が弱くなるから」みたいな誰かが作り上げた下らない情報に劣化しているけど」

「実際は、泣きたくなるような、きつい経験を誰もが若い時に経験するから・・・テレビの向こうできつい経験をして泣いている登場人物の心の中が読めるから」

「同じ気持ちになれて、共感出来て、泣けるんですよ・・・ですよね、ゆるちょさん」

と、辛辣姫。

「泣ける理由はそうだね。僕が以前主張した内容だ」

と、僕。

「それって、いくら中二の男女に説明しても、体験的にしかわからない事だし、中二の男女は大人を年寄りとして規定し、上から目線で馬鹿にし」

「自分アゲを図りたいから・・・「大人の男女は弱くなったから、涙もろくなる」と規定したがる・・・から、本質を理解出来ないと思うし・・・」

と、辛辣姫。

「だから、大塚家具問題で、「話し合え」とか「いい加減、親子なんだから仲直りしろ」とか言ってる人間は、まず、問題の本質を理解出来てない人達なんですよ」

「ビジネス的に久美子社長側すれば、勝久会長は排除すべきと言う結論になっているんだから、仲直りしようが、何しようが、勝久会長は排除すべきと」

「言う結論は変わらないんですよ・・・次元が違う話なんです・・そこを理解出来ていないとダメなのに・・・親子喧嘩なんて言う浅い物語に内容をすり替えたから」

「問題に対する理解と言う点で、テレビはやっちゃいけない情報劣化をさせているんです・・・ですよね、ゆるちょさん」

と、辛辣姫。

「まあ、そういう事だね。さすがに辛辣姫はよくわかってるね」

と、僕。

「単なる親子喧嘩なら、要は親子共に出すべき情報が少ないとか、理解が出来ていなかったなどの事が解消されれば、お互いわかりあえて、仲直り出来るだろうけど」

「コーポレート・ガバナンスの違いだったら、久美子社長側からすれば勝久会長排除が結論だし、当然、その結論を勝久会長が知っているから」

「お互いそういう意味ではわかりあえているから、路線の対立は永久に解消されない・・・そういう話なんですね?」

と、池澤くん。

「ほう。お前もわかるようになったな。ま、しかし、この場合、日本文化的には、日本人全員が勝久会長がいない方が大塚家具の為になる」

「と、判断しているんだから、その大向うの意見に従うべきだろうね。それが大人のやり方だと言う事だ」

「大人のやり方と言うのは、決して徹底して対立を回避する事ではなく、大向うの意見に従う事ですからね」

と、貴島くん。

「こういうところもテレビのおかげで、情報の劣化につながっているのよね。だから、テレビって、情報劣化を国民に押し付け」

「この日本に、誤解を増やす装置と化しているから・・・見たくないんです」

と、ユキちゃん。

「まあ、いいじゃない・・・ゆるちょくんを始めとしたうちの皆と話していれば、個人的には、誤解も解けるんだから・・・」

と、御島さんが言葉にする。

「ええ。だから、皆と話すようにしているんです。いつでも」

と、ユキちゃんは言うと、僕の隣にチョコンと座った。


(おしまい)


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