「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

3月15日 大塚家具は武田家か?(人心は離れている?)

2015年03月15日 | 時事ネタ
おはようございます。

今日はのんびりとした日曜日になるでしょうか。

・・・と言いつつ、いつものように超朝で、仕事してますけどねー。


さて、その時、僕は御島さんのマンションでバーベキューを楽しんでいました。

メンバーはイケメン貴島くん(29)と池澤くん(24)、御島さん(31)と辛辣姫ユキちゃん(28)と言う構成です。

「わたし、この頃、テレビで大塚家具のニュースを見ていて、思うのは」

「創業社長氏の文章がすごく不快だって事で・・・「社員は家族だ」とか「お客様の為に」とか」

「なんだか、とってつけたような言葉で・・・絶対この人、社員を人間として見てない・・・自分が神で」

「あとは手下みたいに考えているように見えて・・・すごく不快なの。これって、わたしだけかな?」

と、御島さんはシャンパンを飲みながら、真面目な口調で話している。

「それ、わたしもわかりますよ。印象としてはわたしも同じように感じました。自分が言葉を出せば」

「皆聞くはずだと言う押し付けがましい言葉のオンパレード。その裏側にある意図がだだ見えで」

「わたしも不快感を感じましたね」

と、辛辣姫。

「うーん、確かに・・・でも、なんだか、あの会長、言ってる事がおかしいって言うか・・・」

「「あともう少しです。これを越えれば、お客様からよくがんばったと言ってもらえるはずだ」みたいな事が書いてありましたよね」

「果たしてそんな事になるのかなって・・・まあ、僕は大塚家具なんかで家具を買えるような身分でも無いですし」

「関係ないっちゃ関係ないんですよね、この件・・・」

と、池澤くん。

「うーん、僕も池澤と同じ感想かな。例えば携帯メーカーや音響メーカーなんかには強い思い入れがあるけど」

「家具を売る店には、特に強い思い入れは無いしね。ドコモやアップルなんかには潰れたら困るって言う危機感を持つけど」

「家具屋には、それが無いから・・・」

と、貴島くん。

「そうなんですよね。別に大塚家具が潰れたら、潰れたで他の店で家具を買えばいいだけの話だし・・・」

と、辛辣姫。

「ゆるちょさんは、この話、どう思います?」

と、貴島くん。

「いや、今ので、すっかり答えは出たんじゃない?」

「僕も別に大塚家具がどうなろうと構いやしない」

と、僕。

「わたしね。ことさら、状況を煽って会社をダメな方向に持って行っている創業社長こそ、会社のガンなんじゃないかって」

「最近、思い始めて・・・でも、自分でその原因の説明が出来なくて・・・あくまでも印象に過ぎないから・・・」

「これ、日本文化の研究者にして、日本の歴史に精通しているゆるちょくんだったら、どう解いて見せられる?」

と、御島さん。

「え?これ、解くの?僕が・・・ちょーっと待ってよ・・・」

と、僕。

「「歴史は二度繰り返す」は日本人が10万年前から同じ日本文化と言う遺伝子を受け継いできたからだ・・・」

「とゆるちょさんは、いつも言っていますよね。そう言うあたりから、この件、解いてみたら、どうです?」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・この大塚家具騒動と同じような例を日本の歴史から見つけ出せばいいのか・・・ありがとう、ユキちゃん」

「その言葉に従おう」

と、僕。

「お家騒動と言えば、江戸時代は、よく見かけた話みたいですもんね・・・」

「徳川家でさえ・・・いろいろありましたから・・・」

と、貴島くん。

「家督相続の失敗って、お取り潰しになるいい理由になったんですよね」

「まあ、大塚家具はお取り潰しって言うわけじゃないけど、創業家が空中分解寸前なのは確かですよね」

と、池澤くん。

「うん。よし、大塚家具のお家騒動を説明する上での補助線足り得る、エピを見つけたよ」

「それは最もポピュラーなお家騒動・・・戦国時代の武田家の例を引き合いに出そう・・・」

と、僕。

「武田家って、武田信玄、武田勝頼の武田家の事ですか?」

と、池澤くん。

「ああ。ま、その話に入る前に、日本文化の大原則を明らかにしておこう」

「日本文化におけるコミュニティを束ねる人間・・・ま、大塚家具における創業社長や久美子社長に求められる資質は何か?」

「これをまず具体的に言葉にしてしまおう。それは何かわかるかい?池澤くん」

と、僕。

「え?いきなりそう言われると・・・」

と、池澤くん。

「それって、以前、ゆるちょさんは「司会者的資質」って言葉にしていましたよね」

と、辛辣姫。

「そ。具体的に言葉にしてしまえば、コミュニティ内の皆の個々の意見を、実際に聞かずに肌で感じ取り」

「コミュニティの総意に従うような舵取りの出来る人間を言うんだ。つまり、皆の求める落とし所を理解し」

「個々を盛り上げながら・・・言わば個々のチカラを充分に引き出しながら、最終的にコミュニティが求める、しあわせな落とし所に」

「皆を率いて行き、皆を笑顔に出来る・・・そういう指導者のあり方を示せる人間・・・それこそが、日本におけるコミュニティの指導者になれるんだ」

と、僕。

「えーと、それは日本以外で言う指導者の姿とは正反対のような気がします。日本以外では、指導者とは、強力なリーダーシップを発揮し」

「コミュニティの皆をその権力で抑えつけ、自分の意思に従わせて、ある方向へ持っていく・・・それがコミュニティ皆の納得する方向であれば」

「その政権は多数決で、承認される・・・つまり、結果評価であり、その判断も多数決・・・51対49でも成り立つ・・・そういう性格ですよね」

と、ユキちゃん。

「ああ。ある意味、そのあり方は日本とは真逆だ。日本で大事なのは、皆の総意、個々の意見、それをどう上手く汲み上げ」

「総意に沿うようなカタチで決定出来る人間こそ、皆の代弁者足りえるからね」

と、僕。

「つまり、日本における指導者とは、コミュニティの代弁者に他ならないんだ。だから、日本の議院内閣制とは、そういうシステムになっているだろ?」

「それは権力者ではない。だから、常にチェックされるし、日本人の善にもとる行為があれば厳しく断罪され、その立場すら、危うい」

「たまにそのことを理解出来ない、あるいは勘違いする人間もいるけどね。ま、だから、公の場でキスしたり、病院でタバコ吸ったりすると」

「厳しくお咎めを受けるんだよ・・・」

と、僕。

「なるほど・・・日本の政治家は権力者と言うより、代弁者であり、コミュニティをいい落とし所へ持っていく、司会者的資質を持つ」

「シナリオライター兼、演技者みたいなモノなんですね」

と、ユキちゃん。

「そういう事だ。だから、人間的に大きな人間でなければ、務まらない。まあ、一般には空気を読むと言うけれど、自分を支持してくれているコミュニティの総意や」

「細々とした難問などに、対応出来るすぐれた頭脳がなければやってられない職業だよ」

と、僕。

「もちろん、指導者は、コミュニテイを率いて結果を残す戦略は策定し実行していく。戦国武将であれば領国支配の戦略だ。拡大方針か現状維持か」

「大塚家具であれば、利益をあげていく戦略を策定し、実行していく事になる。もちろん、それが大塚家具社員の総意だからね」

と、僕。

「ここで大事な事は・・・日本の指導者は、コミュニティの総意に従いながら、良い落とし所へ持っていける資質を持った、人間であると言う事ね」

「そこで大事なのは、皆の信頼・・・「この人の為なら、粉骨砕身働ける・・・」そういう意識をコミュニティの皆が持っているって事なのね?」

「それは社長業を行っている人間として、納得が行くわ・・・」

と、御島さん。

「まあ、そういう構造だから、欠陥も当然ある。武田家に話を戻してみよう。武田家が戦国末期、消えてしまった理由としてよくあげられるのが」

「「武田信玄があまりに偉大すぎて・・・信玄亡き後、その部下達が新しい指導者、武田勝頼に満足せず、「まだ若い」と馬鹿にした事から」」

「「武田勝頼は情勢を考えず、領国拡大方針を取り続け、織田・徳川軍のチカラを読みきれず、長篠の戦いで大敗し、それが契機となって」」

「「家中の離反が相次ぎ、衰亡したところを、織田・徳川軍に打ち破られた」・・・これ簡単に言うと、武田勝頼が、対武田に対する他国の空気を読みきれなかった」

「と言う事なんだよね」

と、僕。

「実際、武田信玄の時代・・・それまで、信濃を領国化し、領国拡大方針を取っていた武田信玄は、周囲が大大名ばかりとなり、状況的に領国拡大は無理と言うことを」

「理解すると、各大名家と同盟を組み、領国保護政策へと舵を切っています。つまり、現在の武田家の置かれている立場を常に斟酌出来ていたから」

「巧みに戦略を変更しながら、領国を保っていった武田信玄だからこそ、部下に愛されたし、信玄自身も「人は城、人は石垣、人は堀、情けは見方、仇は敵なり」と」

「言う言葉に結実するんですね」

と、貴島くん。

「武田信玄の時代にすでに領国保護政策になっていたのに、武田勝頼は、領国拡大方針にまた戻した・・・それは何故なんです?」

と、池澤くん。

「それってやっぱり、武田信玄時代の部下が武田勝頼を侮った・・・それが大きかったんでしょ?」

「だから、武田勝頼は部下を納得させ臣従させる為に、チカラの誇示が必要だった・・・時代の状況を慮るより、国内政治を優先したから、武田家は結局自滅したのよ」

と、御島さん。

「それは武田信玄と言う人間があまりに偉大過ぎた為に・・・彼の部下達は、信玄のイエスマンと化し、信玄の言うことなら、なんでも聞くけど、それ以外は・・・」

「と言う状況になり、新しい棟梁である武田勝頼を結局、否定した事から、武田勝頼も、国内政治を優先し、他国の状況を無視し、領国拡大方針を取り続け」

「信玄の時代に取れなかった高天神城を陥落させるも・・・国内向けに結果は出たんですけど、この結果を重く見た、織田・徳川軍に滅ぼされた」

「・・・そう見るべきでしょうね」

と、辛辣姫。

「高天神城陥落は諸刃の剣だったんだよ。国内向けには、武田勝頼の領国拡大政策の正しさと武田勝頼の指導力の確かさをアピールする事になったけど」

「彼は国内の事しか考えていなかった。その高天神城陥落を見た、織田家、徳川家は武田家を打ち破り、滅ぼす決断をしちゃうんだから」

「武田信玄が時代の状況を見て、領国保護政策に舵を切ったのとは全く逆の事をしたんだから、武田勝頼はある意味、武田家の部下に振り回された結果」

「武田家を滅ぼしちゃうんだから・・・指導者失格だった事は確かだよ。信玄は自分亡き後は上杉家を頼れと遺言したのに、勝頼は、それにも、結局失敗しているしね」

と、僕。

「武田勝頼は冷静に状況を読む人間と言うより、感情的に指導していたようですからね。結果がついてこないのは当たり前でしょうね」

と、貴島くん。

「国外の状況を的確に読めなければ没落する。感情的に指導していたのでは没落する・・・先代が偉大すると跡継ぎは部下の掌握の為に国内政治が優先しがち・・・」

「それは亡国の道・・・そんなところでしょうか」

と、ユキちゃんがまとめてくれる。

「それを大塚家具のお家騒動問題に持ってくるとしたら・・・武田信玄が一旦死んだのに、武田勝頼の時代になって、また、亡霊になって生き返ってきて」

「「かつての部下達よ。俺の元に結集せよ。武田勝頼など、跡取りでもなんでもない。わしの愚息じゃ」と言い出したようなもんですね」

と、貴島くん。笑っている。

「なるほど・・・そうやって見てみると、その武田信玄がいかにむちゃくちゃで・・・武田家存亡の為には絶対にやっちゃいけない事をいろいろしでかしてる」

「・・・そういうイメージね」

と、御島さん。

「それが今の大塚家具の創業社長の姿・・・と言う事ですよね?」

と、池澤くん。

「それはめちゃくちゃだな、やってる事が」

と、貴島くん。笑っている。


「そういう意味で言えば、創業社長も、久美子社長も、社外の空気が読めていない。どちらも武田勝頼モードに入っている。お互い感情的に対応しているところも武田勝頼モードだ」

と、僕。

「面白い事に確かに武田信玄亡き後の、武田家に酷似していますね。部下達は皆、創業社長のイエスマンと化しているし・・・二代目とすれば、部下達を自分に臣従させる為に」

「先代とは違うやり方を打ち出さざるをえないし・・・武田勝頼が無理に領国拡大方針に固執した姿勢に酷似しているように見えますね」

と、ユキちゃん。

「実際、この後、株主総会でどちらが勝ち、どちらかが敗れる。久美子社長が勝ったとしても、創業社長についた部下達と、自分についた部下達との確執は残るだろうし」

「創業社長についた部下達はいつクビを切られるかと言った疑心暗鬼は残るだろう。社内の人心がそこまでねじれてしまっては、大塚家具は、あるいはそのまま」

「武田勝頼モードのまま、消えてしまう可能性だってある」

と、僕。

「創業社長が勝った場合は、もっと最悪じゃないですか?久美子社長側についた部下には容赦ないだろうし・・・でも、結局、社内政治に終始する結果になるし」

「大塚家具内は二分される事は確か・・・さらに言えば、創業社長が現今の厳しい状況に対応出来るのかと言った問題がある。自身、高齢だし」

「いつまで指導力を発揮出来るかも未知数、さらに言えば、自身、いい時を知ってしまっているから、それに回帰して、経営に失敗する可能性も高い」

「相当やばくないですか?大塚家具の将来・・・」

と、貴島くん。

「本来なら、創業社長は、一旦引退したんだから、うしろに下がって、久美子社長を全力でサポートすべきだったんだよ」

「そして、オールジャパン体制じゃないけど、オール大塚家具体制で、危機を乗り切り、久美子社長に「人は城、人は石垣、人は堀、情けは見方、仇は敵なり」と思わせなければ」

「いけなかったんだよ・・・」

と、僕。

「それが今では、「人を見たら、敵と思え、情けなどに価値はない。さらに仇は敵なり」・・・この仇が社内にいる状況なんですからね・・・」

と、辛辣姫。

「話に聞くと、創業社長は、あの出来損ないの長男に継がせようとして・・・その長男が育つ前に中継ぎで、久美子社長を据えたんでしょ?」

「武田信玄も長男の武田義信を殺してる・・・なんだか、そのあたりも武田家滅亡エピに似てるのよね」

と、御島さん。

「やっぱり、そうやって、話を聞いてくると、亡霊が復活して、久美子社長体制の大塚家具をめちゃくちゃにした・・・人心も離れちゃいますよね」

「創業社長が一番悪いような気がしてきました・・・っていうか、社外の人心も離れちゃうでしょ、これ・・・それが一番やばいんじゃ?」

と、池澤くん。

「「人は城、人は石垣、人は堀、情けは見方、仇は敵なり」であれば・・・日本のコミュニティで最も大事なのは、人心だという事になりますね」

「それをめちゃくちゃにした、創業社長は、万死に値しますよ。もっとも大塚家具自身、武田勝頼モードに入ったのなら・・・風前の灯と言う事でしょうけど」

「ま、大塚家具なんかで家具を買わなくても、僕は全然いいし・・・」

と、貴島くん。

「わたし、武田家以上に大塚家具に似ている状況を見つけたわ・・・平清盛よ。あそこもダメな子供たちばかり排出して・・・晩年、自身が出てきて」

「なんとかしようとしたけど、離れた人心を元に戻すことが出来ず、やることなすことすべてダメで、さらに人心が離れるようなむちゃくちゃをやって」

「・・・南都炎上とかね・・・で、最後、一番重要な時に熱病で死んだ・・・あの創業社長、そのあり方にそっくりじゃない?」

と、御島さん。

「まさに、歴史は繰り返す、ですね」

と、僕。

「ねえ、今の大塚家具のあり方と今後のあり方は、だいたいわかったわ。いずれにしろ、大塚家具内外の人心をめちゃくちゃにした、あの創業社長は強烈なしっぺ返しを」

「受けるでしょう。ある意味、久美子社長も被害者のような気がするけど・・・武田勝頼化も激しいから、それは自身の問題でもあるわね」

「・・・ただ、あの久美子社長の外見を見ていると・・・思った以上に老けているし、妙に冷たく感じるの。どう思う、ゆるちょくん」

と、御島さん。

「見た目の話ですか・・・彼女は、確かに必要以上に老けていますね。それに冷たい印象があります。なんか、血が通っていないような・・・鉄面皮と言うか」

「可愛げが一切無い・・・だから、僕的に言えば・・・彼女は無いですね。僕のオトコとしての結論はそうなりますよ」

と、僕。

「ふふふ。女性は見た目にすべてが出るわ・・・彼女、そもそも人心を惹きつけているのかしら?」

「・・・日本は情の国だから・・・彼女はそれを忘れているような気がするわ。あまりにビジネスライクな感じ・・・」

と、御島さん。

「それって、彼女が没落する原因にもなり得る・・・そういう話ですか?」

と、ユキちゃん。

「だって彼女、クールビューティーでも、ないでしょ?言ってしまえば、「俺偉い病」のただの冷たいおばさん・・・そんな風にわたしには見えているわ」

「ま、ただの女性の直感に過ぎないかもしれないけどね。なんか、部下すべてを見下している感じがするの。それは創業社長も同じだけどね」

と、御島さん。

「それがコミュニテイを破壊する直接の理由になるかもしれませんね。人心はデリケートだから」

と、僕。

「いずれにしろ、わたしの結論は決まっています。大塚家具が無くなろうが、誰もなんとも思わない・・・そうじゃないですか?」

と、辛辣姫。

「それって、もうすでに人心は離れている・・・その証拠にもなるんだけどね」

と、僕は言うと、焼けた肉を口に放り込んだ。


(おしまい)

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