おはようございます。
昨日までが、暖かい日だったとか。
これから、寒波だとか。
いやあ、寒いの怖いなー。
さて、冬の午後のその時、僕は事務所の皆と大部屋のテレビをつけて、のんびりとゲスの極み騒動やら、スタップ細胞騒動やらの、
ニュースを見ながら、ワイワイ話をしていました。
「スタップ細胞の小保方晴子氏は32歳。ベッキー氏は31歳。どちらも31歳の御島さんと」
「そう変わらないんですね。御島さんの方が随分、しっかりしている印象ですけど・・・」
「ま、御島さんは、事務所の社長さんだし、責任をしっかり取る仕事をしているから、ですかねー」
と、池澤くん(24)。
「うーん・・・わたしは普段から言葉にしているけど、女性の30歳って、割りと完成していると言うか・・・」
「わたしね。女性は社会に出てから、20代をどう歩くかで、人生が決まってしまうと思っているの・・・」
と、御島さん。
「女性にとって、20代って、とっても大事ですよね。女性は社会に出てから、どう修行をするかで」
「自分の人生をデザインしてしまう。その中でも、20代はとっても大事・・・30歳になって皆があこがれる素敵な女性になれてる人って」
「必ず、社会に出てから自分を磨いているモノ・・・ですよね?ゆるちょさん!」
と、辛辣姫(28)。
「そうだね。前から話しているけど・・・僕が前に居た会社には、とても素敵な仕事の出来る美人な女性が何人もいてさ」
「そういう女性は社員証を見せてもらうと・・・現在は、入社時の写真と全く違う顔をしててね。皆、その写真を見せるのを嫌がっていたけど」
「「いや、この写真がへっぽこであればへっぽこである程、生き方の勲章って事だよ」とかなんとか言って、煙に巻いていたモノだけどさ」
「でも、仕事の出来る素敵な美人程・・・へっぽこだったなあ・・・入社時の写真」
と、僕。
「それだけ、社会に出てから、素敵な女性になる修行をしてきたって事なんですね」
と、辛辣姫。
「素敵な女性って言うと、具体的にどういう女性ですか?」
と、池澤くん。
「まず、見た目に美しいよね。美人だし、鷹揚だし、自分の生きてきた人生に自信があるしねー」
「それに人間性が大きいよね。まず、相手の考えている事を見抜くって言うか、相手のことを考えながら、話をしてくれるし」
「相手を喜ばせてくれるような言葉を出してくれるかな。それでいて、やさしくて・・・精神的にも強くて、経験した話から、相手を元気づけてくれて」
「笑顔で包んでくれる・・・そんな感じかな。もちろん、仕事もバリバリ出来るし、周囲から期待されてるし、信頼されている」
「まあ、職場のマドンナだよ。オトコ達も女性達もみーんな大好き、マドンナさん!って感じだよなー」
と、僕。
「ゆるちょさんは、そういう職場のマドンナの美しい女性にたくさん恋されたんですもんね。「ムードメーカーに恋するマドンナの恋」の法則・・・でしたよね!」
と、辛辣姫。口調が相当怒っている。
「はい。ユキちゃん・・・もう終わった事なんだから、そんなに怒らないでよー」
と、僕。
「わたし、怒ってません!」
と、ユキちゃん。僕はシュンとする。
「わたしもそのゆるちょくんの話、信じるわ。でも、そういう素敵な女性になれる女性もいれば・・・」
「20代を上手く使えなくて、30歳で、外見も劣化してしまって、ただの自分勝手なだけのオバサンになってしまう女性もいるわ・・・」
と、御島さん。
「もっと言えば、ただ未熟で、成長出来ていないだけなのに・・・わたしはまだ若くて綺麗・・・とカン違いしている」
「これまた、自分勝手で、人間的に小さいままで、精神的に弱いままの・・・だから、社会とつながれない、孤独で、未熟な30歳の女性になってしまう子もいるわ」
と、御島さん。
「あるいは・・・外見が美しい事で回りにチヤホヤされて・・・それを鼻にかけて・・・自分の事しか考えない、自分勝手なだけの女性になっちゃう場合もある」
「・・・女性はいろいろね」
と、御島さん。
「そういう意味じゃあ、女性の30歳って・・・生き方の結果の出る年代って事になりますね」
と、貴島くん(29)。
「ええ。だから、今の小保方氏とベッキー氏のあり方って事になっているんじゃないかしら」
と、御島さん。テレビを見ながら、お茶を飲んでいる。
「ゆるちょくんは元理系の人間として、小保方氏の話をどう思うの?」
と、御島さん。
「え?自身、200回以上は再現実験に成功したと豪語していたスタップ細胞が理研の周到な監視の元では」
「48回の再現試験で、一度も再現出来なかった・・・これがすべてじゃないですか?」
「論文と言うのは再現出来る実験にのみ有効と言う事になりますから」
と、僕。
「うん。そうね。その話が最も信頼出来そうね。この小保方氏の本は、「自分が混入細胞の犯人に仕立てあげられた・・・」」
「と言う主張をしているに過ぎないし、「スタップ細胞の存在のありなし」と言う皆が注目する大事なテーマとのすり替えを感じるわ」
と、御島さん。
「なんか理系ってもっと違う場所のように思っていました。この本の話って、人間関係のドロドロばかり強調されているように」
「感じるし・・・信頼関係が壊れていって、他人を批判しているカタチに推移する所なんて、なんか文系的にも感じます」
と、ユキちゃん。
「理系だろうが、文系だろうが、人間のやる事だからね。信頼関係が無ければ、物事は動きやしないよ」
「ただ・・・ここに出て来る人間の人間性が小さい感じの印象を受けるな。自分を守ることばかり考えている、ケツの穴の小さい人」
「ばかりのチームだったから、チーム全体をコントロール出来る人間性の大きい人間が欠如していて」
「結果、罪のなすりつけ合い・・・日本人が一番嫌がる構図だね」
と、僕。
「こんなよくある泥仕合の本を出して・・・小保方晴子氏は、どうなりたいんですかね?」
と、貴島くん。
「自分の復権を目指しているんじゃない?でも、ゆるちょくんがこの件を最初に知った時に怒ったように」
「「研究者が嘘をついたら、終わりだ」・・・そういう話になるわよね?」
と、御島さん。
「日本文化は、第三者の客観的評価によって、その個人の評価は固まりますからね。いくら、小保方晴子氏が」
「「だから、スタップ細胞はあるんです」と声高に叫んだところで、日本の第三者は、「小保方晴子氏は研究者として嘘をついた」と」
「認定してしまったら・・・それで、終わり。そういう事です。僕の感想としては、「日本社会を甘く見ているなあ」と」
「言う所ですね。特に日本社会は嘘つきにとても厳しい。もう、誰もその言葉を本気で受け止めなく成りますからね」
「小保方晴子氏は、それだけの大変やってはいけない事をしたと言う事実にすら、気付けていないようです」
と、僕。
「自分のしてしまった過ちの大きさが理解出来ない・・・そういう人間性の小さい人間って、時折見かけるのよね」
と、御島さん。
「この女性・・・研究者としてより、日本人として、終わった感がありますね」
「今回の行為も「恥の上塗り」でしょう?・・・もう、誰も相手にしないばかりか、その言葉も信用しなくなりますね、さらに・・・」
と、貴島くん。
「ま、そういう結論ね。次、行きましょう。次」
と、御島さん。蜜柑を食べながら、お茶を飲んでいる。
「ゲス氏の話ですね。これって、実際、一番悪いのは誰の何の行為なんですか?」
と、池澤くん。
「個人的な行為としては、ベッキー・・・と言うより、言いやすい木部氏・・・の既婚男性を略奪する行為じゃない?」
「日本社会的には、その行為を「あくまで友人関係で通しまーす」と日本社会をバカにし、嘘をつきまくっている所かしら」
「・・・と言うか、最初からそういう用意をしているところが、さらに悪質と言えるでしょうね」
と、御島さん。
「木部氏は・・・ひとの善意を踏みにじり、あまつさえ、略奪愛を実施し、それでいて尚、嘘を突き通す事に何の良心の呵責も覚えない」
「最悪の性格でしょう?しかも、10社程のコマーシャルにも出演していて、その企業イメージを完全に損なう行為だから」
「その会社にも重大な迷惑をかけている・・・それがどの程度の問題なのかと言えば、10億円程度じゃ、済まないでしょう」
「事務所の社長の立場で言えば・・・「なんて事をしてくれたんだ、お前・・・」って言いたくなるわね」
「オトナの女性としての自覚がまるで、無いわ・・・」
と、御島さん。
「事務所の責任問題にもなるし・・・それが元で、各場所への出禁措置につながるとしたら・・・事務所の他のメンバーにも」
「迷惑をかける事になるし・・・出演番組的にも、自粛措置を取らざるを得ない・・・そこまで発展するかもね」
と、御島さん。
「さすが、事務所の社長としての見方は・・・御島さんじゃないと出来ませんね」
と、僕。
「でも、本人達は、これを機会に既成事実化し、離婚を実現し、楽しい春、夏にしようとしているみたいですよ」
と、池澤くん。
「なんか、既成事実化って所が、昔の・・・矢口真里事件に似てますね」
と、貴島くん。
「オトコの方が、離婚届を出せば・・・上手く行くんですかね、この話」
と、池澤くん。
「既成事実化は出来るとしても、日本人は受け入れないんじゃない?木部氏の芸能活動に問題が残る・・・くらいに言っておきましょう」
と、御島さん。
「これ・・・今回の話の内容を助長しているのは、LINEの画面が流出したって話ですけど」
「これ、誰が売ったんですかね?」
と、辛辣姫。
「それは・・・この一連の問題に最も苦々しい思いを持った人間って事になるから」
「さらに言えば、あの画面は、ゲス氏側の画面って事だから、ゲス氏の周囲にいる・・・ゲス氏に苦々しい思いを」
「持っている人って事になるんじゃない?ゲス氏の奥さんも含めて・・・」
と、僕。
「ゲス氏の奥さんを応援している人間が、ゲス氏周辺にいて・・・その人間が文春に売ったと考えるべき・・・ってこと?」
と、御島さん。
「じゃないですか?それが誰か、は文春の人間が知っているでしょうけど」
と、僕。
「にしても、文春を「センテンス・スプリング」と言っていたのには笑ったわ。あまりに頭が悪いと言うか」
「センスが無いでしょう?このゲス氏も、木部氏も、その程度のオツムだったとは、ね・・・」
と、御島さん。
「「ヒトに期待するくらいなら、自分に期待しろ」ですよ。ね、ゆるちょさん!」
と、辛辣姫。
「そうだったわね。でも、結局、文春発売前に質問行為を封じた記者会見を開いた事が自分たちをドツボに追い込んでいるわね」
「「わたし達はただの友人関係です!」って強調した事が、裏で「あくまで友人関係で通しまーす」って舌を出してた事が」
「明らかになっちゃんだから、もう、誰も木部氏の言う事は信用しないし、むしろ、ヒトを小馬鹿にしてた事も明らかになっちゃんだから」
「「天に唾する」行為そのものだもん・・・結局、自分勝手な行為と嘘つき行為が・・・30代のオトナの女性の身を滅ぼすと言う事かしら」
と、御島さん。
「結局、人間が育たずに、日本社会の厳しさも知らなかった。適当に嘘をついていけば、生きていけるヌクヌクな世界だと誤認識しちゃった」
「・・・そういう所ですかね」
と、辛辣姫。
「どんなに性格が良くても・・・30歳を越えたオトナの女性だったら、行為に責任を取らなければいけない・・・たった一度の行為が」
「その人間の作り出してきた世界を滅ぼしてしまう・・・そういう世界こそ、この日本だと言う事を知らなかったんでしょうね」
と、御島さん。
「しかし・・・僕は男性側の立場として、言いますけど、このゲス氏は、自分たちの行為が木部氏を滅ぼしかねない危険な行為だと」
「気づけなかったんですかね?元カノを招待したり、なんか女性との行為に慣れていない印象がありますね。ある意味、女性を不幸にする人間ですよ、このゲス氏は」
と、池澤くん。
「ま、でも、同じオトコで、20代だったら・・・突然、木部氏に言い寄られたら、大抵の男性が落ちるんじゃない?」
「「真面目でいい子」のシンボリックな女性だったんだもの・・・今じゃ、それがすべて作り物であり、メッキであった事は世に喧伝されちゃったけどさ」
と、僕。
「そうですね。案外、自分勝手なワル・・・世のルールさえ、自分の感情のままに、軽く破るんですから、他人の迷惑顧みずな、自分勝手な相当なワルですよ、この女性」
と、貴島くん。
「ま、芸能人の女性なんて、イメージのオンナなんだから、所詮そんなもんじゃない?」
「世の男性は、現実の周囲の女性の中身をしっかり見つめ・・・きちんと、大切にすべき・・・そういう話なんじゃない?」
と、御島さん。
「なるほど・・・今わかったけど、木部氏のネームバリューとやった事のすごさに較べて、ゲス氏はネームバリューも無いし、男性としてある意味相手にされていない」
「・・・と言うか、女性に無視されているから、ネタに上がらないんですね。そうか・・・」
と、池澤くん。
「ふ。それはあるわね。なんか情けないオトコってイメージ付いちゃったし」
「だって何の責任もとって無いじゃん」
と、辛辣姫。
「男性はね。こういう時にこそ、どういう風に行動出来るかで女性に厳しく評価されるのよ」
「ま、ゲス氏のファン以外の女性は、そういう情けない評価って事になってるんじゃないの?」
と、御島さん。
「・・・にしても、二人の女性共・・・怖い怖い日本社会をバカにして、嘘をついちゃったもんだから、相手にされなくなってるって事でしょう?」
「それだけ、日本人は嘘つきを敵視しているのよ。つまり、嘘をついたら、すべての日本人を敵に回す事につながるって事なの」
「それはそれは怖い事なのよ・・・」
と、御島さん。
「それに日本は高度な相互監視社会だからね。「天網恢恢疎にして漏らさず」の社会だから・・・そのいい例じゃない?この木部氏問題は・・・」
「質問なしの記者会見で「あくまで、二人は友達関係です」って言ってて、裏で「友達関係でどこまでも通しまーす」って言われてたら、誰でも怒り感じちゃうんじゃない?」
と、僕。
「結局、自分で勝手に敵を作って、自分をダメにしている。だから、あなた達は絶対に嘘つきになっちゃダメよ。事務所の社長として、これだけは厳命しておくわね」
と、御島さんは言うと、お茶を飲みながら、もうひとつの蜜柑を剥きだした。
・・・数時間後、僕らは事務所近くの和風居酒屋の個室にいた。
「結局、「美人は三日で飽きる」なんだから、美人こそ、中身が大事って事になるね」
「小保方氏も木部氏も美人だからな・・・それが二人の人生を変えたのかもしれない・・・オトコは美人に弱いから・・・」
と、僕。
「結局、美人なだけで、男性にやさしくされちゃうから、正しく成長出来ないで・・・結果、周囲の人間の事を考えない「俺エライ病」の人間になっちゃって」
「空気も読まないし、自分勝手に嘘をつきだしちゃうんでしょうね」
と、辛辣姫。
「結局、自分の事しか見えていない・・・そういう人間性の小さい女性だからこそ、地獄を見る事になるんですね」
「ゆるちょさんの言っていた・・・素敵なオトナの女性とは、程遠いな・・・」
と、ユキちゃん。
「御島さんが「嘘つきになっちゃダメ」って言ってたけど、もう少し正確に言うなら、「嘘をつかないといけないシチュエーションに自分を落としこむな」って」
「・・・そういう事なんだろうね。オトナになるって、そういう事だと思うな・・・」
と、僕。
「ゆるちょさんがよく「日本でしあわせになりたいなら、まず、第三者の事を考える事。大向うの事を考えて、すべて行動を起こし、順番を間違えない事が大事だ」って」
「言ってますけど・・・その意味がビビットにわかりましたよ、今回。・・・それがオトナの生き方って事ですもんね・・・」
と、貴島くん。
「ゲス氏が離婚をした後に・・・少し時間を置いてから、木部氏とつきあう事が出来たなら、しあわせのカタチも変わっていたろうに・・・」
「二人共、オトナになれていないな・・・」
と、僕。
「でも、雰囲気的に木部氏がゲス氏に催促してたようですから・・・責任は木部氏にあるような気がしますね」
と、貴島くん。
「結局、ヒトは見た目じゃない・・・中身にあるし、行動にある・・・本当の素敵なオトナの女性になるって、そういう事だと・・・そう思えました、今回」
「それと・・・やっぱり「他人に期待するな。自分に期待しろ」って言う言葉は合ってますよ。ゆるちょさんの勝ちです」
と、ユキちゃんは小さくポツリとつぶやいた。
オトコ二人は黙って焼酎お湯割りを飲んでいた。
(おしまい)
昨日までが、暖かい日だったとか。
これから、寒波だとか。
いやあ、寒いの怖いなー。
さて、冬の午後のその時、僕は事務所の皆と大部屋のテレビをつけて、のんびりとゲスの極み騒動やら、スタップ細胞騒動やらの、
ニュースを見ながら、ワイワイ話をしていました。
「スタップ細胞の小保方晴子氏は32歳。ベッキー氏は31歳。どちらも31歳の御島さんと」
「そう変わらないんですね。御島さんの方が随分、しっかりしている印象ですけど・・・」
「ま、御島さんは、事務所の社長さんだし、責任をしっかり取る仕事をしているから、ですかねー」
と、池澤くん(24)。
「うーん・・・わたしは普段から言葉にしているけど、女性の30歳って、割りと完成していると言うか・・・」
「わたしね。女性は社会に出てから、20代をどう歩くかで、人生が決まってしまうと思っているの・・・」
と、御島さん。
「女性にとって、20代って、とっても大事ですよね。女性は社会に出てから、どう修行をするかで」
「自分の人生をデザインしてしまう。その中でも、20代はとっても大事・・・30歳になって皆があこがれる素敵な女性になれてる人って」
「必ず、社会に出てから自分を磨いているモノ・・・ですよね?ゆるちょさん!」
と、辛辣姫(28)。
「そうだね。前から話しているけど・・・僕が前に居た会社には、とても素敵な仕事の出来る美人な女性が何人もいてさ」
「そういう女性は社員証を見せてもらうと・・・現在は、入社時の写真と全く違う顔をしててね。皆、その写真を見せるのを嫌がっていたけど」
「「いや、この写真がへっぽこであればへっぽこである程、生き方の勲章って事だよ」とかなんとか言って、煙に巻いていたモノだけどさ」
「でも、仕事の出来る素敵な美人程・・・へっぽこだったなあ・・・入社時の写真」
と、僕。
「それだけ、社会に出てから、素敵な女性になる修行をしてきたって事なんですね」
と、辛辣姫。
「素敵な女性って言うと、具体的にどういう女性ですか?」
と、池澤くん。
「まず、見た目に美しいよね。美人だし、鷹揚だし、自分の生きてきた人生に自信があるしねー」
「それに人間性が大きいよね。まず、相手の考えている事を見抜くって言うか、相手のことを考えながら、話をしてくれるし」
「相手を喜ばせてくれるような言葉を出してくれるかな。それでいて、やさしくて・・・精神的にも強くて、経験した話から、相手を元気づけてくれて」
「笑顔で包んでくれる・・・そんな感じかな。もちろん、仕事もバリバリ出来るし、周囲から期待されてるし、信頼されている」
「まあ、職場のマドンナだよ。オトコ達も女性達もみーんな大好き、マドンナさん!って感じだよなー」
と、僕。
「ゆるちょさんは、そういう職場のマドンナの美しい女性にたくさん恋されたんですもんね。「ムードメーカーに恋するマドンナの恋」の法則・・・でしたよね!」
と、辛辣姫。口調が相当怒っている。
「はい。ユキちゃん・・・もう終わった事なんだから、そんなに怒らないでよー」
と、僕。
「わたし、怒ってません!」
と、ユキちゃん。僕はシュンとする。
「わたしもそのゆるちょくんの話、信じるわ。でも、そういう素敵な女性になれる女性もいれば・・・」
「20代を上手く使えなくて、30歳で、外見も劣化してしまって、ただの自分勝手なだけのオバサンになってしまう女性もいるわ・・・」
と、御島さん。
「もっと言えば、ただ未熟で、成長出来ていないだけなのに・・・わたしはまだ若くて綺麗・・・とカン違いしている」
「これまた、自分勝手で、人間的に小さいままで、精神的に弱いままの・・・だから、社会とつながれない、孤独で、未熟な30歳の女性になってしまう子もいるわ」
と、御島さん。
「あるいは・・・外見が美しい事で回りにチヤホヤされて・・・それを鼻にかけて・・・自分の事しか考えない、自分勝手なだけの女性になっちゃう場合もある」
「・・・女性はいろいろね」
と、御島さん。
「そういう意味じゃあ、女性の30歳って・・・生き方の結果の出る年代って事になりますね」
と、貴島くん(29)。
「ええ。だから、今の小保方氏とベッキー氏のあり方って事になっているんじゃないかしら」
と、御島さん。テレビを見ながら、お茶を飲んでいる。
「ゆるちょくんは元理系の人間として、小保方氏の話をどう思うの?」
と、御島さん。
「え?自身、200回以上は再現実験に成功したと豪語していたスタップ細胞が理研の周到な監視の元では」
「48回の再現試験で、一度も再現出来なかった・・・これがすべてじゃないですか?」
「論文と言うのは再現出来る実験にのみ有効と言う事になりますから」
と、僕。
「うん。そうね。その話が最も信頼出来そうね。この小保方氏の本は、「自分が混入細胞の犯人に仕立てあげられた・・・」」
「と言う主張をしているに過ぎないし、「スタップ細胞の存在のありなし」と言う皆が注目する大事なテーマとのすり替えを感じるわ」
と、御島さん。
「なんか理系ってもっと違う場所のように思っていました。この本の話って、人間関係のドロドロばかり強調されているように」
「感じるし・・・信頼関係が壊れていって、他人を批判しているカタチに推移する所なんて、なんか文系的にも感じます」
と、ユキちゃん。
「理系だろうが、文系だろうが、人間のやる事だからね。信頼関係が無ければ、物事は動きやしないよ」
「ただ・・・ここに出て来る人間の人間性が小さい感じの印象を受けるな。自分を守ることばかり考えている、ケツの穴の小さい人」
「ばかりのチームだったから、チーム全体をコントロール出来る人間性の大きい人間が欠如していて」
「結果、罪のなすりつけ合い・・・日本人が一番嫌がる構図だね」
と、僕。
「こんなよくある泥仕合の本を出して・・・小保方晴子氏は、どうなりたいんですかね?」
と、貴島くん。
「自分の復権を目指しているんじゃない?でも、ゆるちょくんがこの件を最初に知った時に怒ったように」
「「研究者が嘘をついたら、終わりだ」・・・そういう話になるわよね?」
と、御島さん。
「日本文化は、第三者の客観的評価によって、その個人の評価は固まりますからね。いくら、小保方晴子氏が」
「「だから、スタップ細胞はあるんです」と声高に叫んだところで、日本の第三者は、「小保方晴子氏は研究者として嘘をついた」と」
「認定してしまったら・・・それで、終わり。そういう事です。僕の感想としては、「日本社会を甘く見ているなあ」と」
「言う所ですね。特に日本社会は嘘つきにとても厳しい。もう、誰もその言葉を本気で受け止めなく成りますからね」
「小保方晴子氏は、それだけの大変やってはいけない事をしたと言う事実にすら、気付けていないようです」
と、僕。
「自分のしてしまった過ちの大きさが理解出来ない・・・そういう人間性の小さい人間って、時折見かけるのよね」
と、御島さん。
「この女性・・・研究者としてより、日本人として、終わった感がありますね」
「今回の行為も「恥の上塗り」でしょう?・・・もう、誰も相手にしないばかりか、その言葉も信用しなくなりますね、さらに・・・」
と、貴島くん。
「ま、そういう結論ね。次、行きましょう。次」
と、御島さん。蜜柑を食べながら、お茶を飲んでいる。
「ゲス氏の話ですね。これって、実際、一番悪いのは誰の何の行為なんですか?」
と、池澤くん。
「個人的な行為としては、ベッキー・・・と言うより、言いやすい木部氏・・・の既婚男性を略奪する行為じゃない?」
「日本社会的には、その行為を「あくまで友人関係で通しまーす」と日本社会をバカにし、嘘をつきまくっている所かしら」
「・・・と言うか、最初からそういう用意をしているところが、さらに悪質と言えるでしょうね」
と、御島さん。
「木部氏は・・・ひとの善意を踏みにじり、あまつさえ、略奪愛を実施し、それでいて尚、嘘を突き通す事に何の良心の呵責も覚えない」
「最悪の性格でしょう?しかも、10社程のコマーシャルにも出演していて、その企業イメージを完全に損なう行為だから」
「その会社にも重大な迷惑をかけている・・・それがどの程度の問題なのかと言えば、10億円程度じゃ、済まないでしょう」
「事務所の社長の立場で言えば・・・「なんて事をしてくれたんだ、お前・・・」って言いたくなるわね」
「オトナの女性としての自覚がまるで、無いわ・・・」
と、御島さん。
「事務所の責任問題にもなるし・・・それが元で、各場所への出禁措置につながるとしたら・・・事務所の他のメンバーにも」
「迷惑をかける事になるし・・・出演番組的にも、自粛措置を取らざるを得ない・・・そこまで発展するかもね」
と、御島さん。
「さすが、事務所の社長としての見方は・・・御島さんじゃないと出来ませんね」
と、僕。
「でも、本人達は、これを機会に既成事実化し、離婚を実現し、楽しい春、夏にしようとしているみたいですよ」
と、池澤くん。
「なんか、既成事実化って所が、昔の・・・矢口真里事件に似てますね」
と、貴島くん。
「オトコの方が、離婚届を出せば・・・上手く行くんですかね、この話」
と、池澤くん。
「既成事実化は出来るとしても、日本人は受け入れないんじゃない?木部氏の芸能活動に問題が残る・・・くらいに言っておきましょう」
と、御島さん。
「これ・・・今回の話の内容を助長しているのは、LINEの画面が流出したって話ですけど」
「これ、誰が売ったんですかね?」
と、辛辣姫。
「それは・・・この一連の問題に最も苦々しい思いを持った人間って事になるから」
「さらに言えば、あの画面は、ゲス氏側の画面って事だから、ゲス氏の周囲にいる・・・ゲス氏に苦々しい思いを」
「持っている人って事になるんじゃない?ゲス氏の奥さんも含めて・・・」
と、僕。
「ゲス氏の奥さんを応援している人間が、ゲス氏周辺にいて・・・その人間が文春に売ったと考えるべき・・・ってこと?」
と、御島さん。
「じゃないですか?それが誰か、は文春の人間が知っているでしょうけど」
と、僕。
「にしても、文春を「センテンス・スプリング」と言っていたのには笑ったわ。あまりに頭が悪いと言うか」
「センスが無いでしょう?このゲス氏も、木部氏も、その程度のオツムだったとは、ね・・・」
と、御島さん。
「「ヒトに期待するくらいなら、自分に期待しろ」ですよ。ね、ゆるちょさん!」
と、辛辣姫。
「そうだったわね。でも、結局、文春発売前に質問行為を封じた記者会見を開いた事が自分たちをドツボに追い込んでいるわね」
「「わたし達はただの友人関係です!」って強調した事が、裏で「あくまで友人関係で通しまーす」って舌を出してた事が」
「明らかになっちゃんだから、もう、誰も木部氏の言う事は信用しないし、むしろ、ヒトを小馬鹿にしてた事も明らかになっちゃんだから」
「「天に唾する」行為そのものだもん・・・結局、自分勝手な行為と嘘つき行為が・・・30代のオトナの女性の身を滅ぼすと言う事かしら」
と、御島さん。
「結局、人間が育たずに、日本社会の厳しさも知らなかった。適当に嘘をついていけば、生きていけるヌクヌクな世界だと誤認識しちゃった」
「・・・そういう所ですかね」
と、辛辣姫。
「どんなに性格が良くても・・・30歳を越えたオトナの女性だったら、行為に責任を取らなければいけない・・・たった一度の行為が」
「その人間の作り出してきた世界を滅ぼしてしまう・・・そういう世界こそ、この日本だと言う事を知らなかったんでしょうね」
と、御島さん。
「しかし・・・僕は男性側の立場として、言いますけど、このゲス氏は、自分たちの行為が木部氏を滅ぼしかねない危険な行為だと」
「気づけなかったんですかね?元カノを招待したり、なんか女性との行為に慣れていない印象がありますね。ある意味、女性を不幸にする人間ですよ、このゲス氏は」
と、池澤くん。
「ま、でも、同じオトコで、20代だったら・・・突然、木部氏に言い寄られたら、大抵の男性が落ちるんじゃない?」
「「真面目でいい子」のシンボリックな女性だったんだもの・・・今じゃ、それがすべて作り物であり、メッキであった事は世に喧伝されちゃったけどさ」
と、僕。
「そうですね。案外、自分勝手なワル・・・世のルールさえ、自分の感情のままに、軽く破るんですから、他人の迷惑顧みずな、自分勝手な相当なワルですよ、この女性」
と、貴島くん。
「ま、芸能人の女性なんて、イメージのオンナなんだから、所詮そんなもんじゃない?」
「世の男性は、現実の周囲の女性の中身をしっかり見つめ・・・きちんと、大切にすべき・・・そういう話なんじゃない?」
と、御島さん。
「なるほど・・・今わかったけど、木部氏のネームバリューとやった事のすごさに較べて、ゲス氏はネームバリューも無いし、男性としてある意味相手にされていない」
「・・・と言うか、女性に無視されているから、ネタに上がらないんですね。そうか・・・」
と、池澤くん。
「ふ。それはあるわね。なんか情けないオトコってイメージ付いちゃったし」
「だって何の責任もとって無いじゃん」
と、辛辣姫。
「男性はね。こういう時にこそ、どういう風に行動出来るかで女性に厳しく評価されるのよ」
「ま、ゲス氏のファン以外の女性は、そういう情けない評価って事になってるんじゃないの?」
と、御島さん。
「・・・にしても、二人の女性共・・・怖い怖い日本社会をバカにして、嘘をついちゃったもんだから、相手にされなくなってるって事でしょう?」
「それだけ、日本人は嘘つきを敵視しているのよ。つまり、嘘をついたら、すべての日本人を敵に回す事につながるって事なの」
「それはそれは怖い事なのよ・・・」
と、御島さん。
「それに日本は高度な相互監視社会だからね。「天網恢恢疎にして漏らさず」の社会だから・・・そのいい例じゃない?この木部氏問題は・・・」
「質問なしの記者会見で「あくまで、二人は友達関係です」って言ってて、裏で「友達関係でどこまでも通しまーす」って言われてたら、誰でも怒り感じちゃうんじゃない?」
と、僕。
「結局、自分で勝手に敵を作って、自分をダメにしている。だから、あなた達は絶対に嘘つきになっちゃダメよ。事務所の社長として、これだけは厳命しておくわね」
と、御島さんは言うと、お茶を飲みながら、もうひとつの蜜柑を剥きだした。
・・・数時間後、僕らは事務所近くの和風居酒屋の個室にいた。
「結局、「美人は三日で飽きる」なんだから、美人こそ、中身が大事って事になるね」
「小保方氏も木部氏も美人だからな・・・それが二人の人生を変えたのかもしれない・・・オトコは美人に弱いから・・・」
と、僕。
「結局、美人なだけで、男性にやさしくされちゃうから、正しく成長出来ないで・・・結果、周囲の人間の事を考えない「俺エライ病」の人間になっちゃって」
「空気も読まないし、自分勝手に嘘をつきだしちゃうんでしょうね」
と、辛辣姫。
「結局、自分の事しか見えていない・・・そういう人間性の小さい女性だからこそ、地獄を見る事になるんですね」
「ゆるちょさんの言っていた・・・素敵なオトナの女性とは、程遠いな・・・」
と、ユキちゃん。
「御島さんが「嘘つきになっちゃダメ」って言ってたけど、もう少し正確に言うなら、「嘘をつかないといけないシチュエーションに自分を落としこむな」って」
「・・・そういう事なんだろうね。オトナになるって、そういう事だと思うな・・・」
と、僕。
「ゆるちょさんがよく「日本でしあわせになりたいなら、まず、第三者の事を考える事。大向うの事を考えて、すべて行動を起こし、順番を間違えない事が大事だ」って」
「言ってますけど・・・その意味がビビットにわかりましたよ、今回。・・・それがオトナの生き方って事ですもんね・・・」
と、貴島くん。
「ゲス氏が離婚をした後に・・・少し時間を置いてから、木部氏とつきあう事が出来たなら、しあわせのカタチも変わっていたろうに・・・」
「二人共、オトナになれていないな・・・」
と、僕。
「でも、雰囲気的に木部氏がゲス氏に催促してたようですから・・・責任は木部氏にあるような気がしますね」
と、貴島くん。
「結局、ヒトは見た目じゃない・・・中身にあるし、行動にある・・・本当の素敵なオトナの女性になるって、そういう事だと・・・そう思えました、今回」
「それと・・・やっぱり「他人に期待するな。自分に期待しろ」って言う言葉は合ってますよ。ゆるちょさんの勝ちです」
と、ユキちゃんは小さくポツリとつぶやいた。
オトコ二人は黙って焼酎お湯割りを飲んでいた。
(おしまい)