好古さん、フランス留学(それも自弁)決まっちゃって。いやはやです。
日本の陸軍の制度がドイツ制度に決まったもんで、ドイツ留学ははやりなのに、
よりによってそのドイツに負けたフランスなわけですからねぇ。
(メッケルさんも言ってました)
旧藩の若殿様の留学がフランスのサンシール陸軍大学校に決まったからなんですね。
その若殿様を現地で補佐しろ、ということなんですねぇ。
家令である藤野さんに屋敷に呼びつけられたわけです。
にしても、ここで宝田明かぁ。
もう、自分にとっては、ゴジラ俳優なわけですが、なんとぜいたく・・・。
この宝田さんが、辞を低くして頼みこむわけです。
まあ、好古さんは最初から正座して頭を下げ続けているんですが、
宝田さんの話を聞きながらずっと考えているわけですね。
宝田さんが切々と話をする中、ひとことも答えない。
普通だったら、断って当然なんですよね。
それを察してか、宝田さんも、諦めるんですねぇ。潔く。
そして、「多忙のおり、わざわざ呼び出してすまなんだのう」
と去ろうとするわけです。
そのとき初めて、好古は口を開き、
「若殿のお供はこの秋山にお任せください」
ということになるんですねぇ。
それを聞いた家令さんは涙を流しながら
手をとるわけです。
好古の決意がどれだけ悲愴なものか、
頼む立場の彼が一番よくわかっていたんですねぇ。
その瞬間、信さんは出世を捨てたそうです。
さすがの好古ですなあ。
あれだけ、日本の騎兵をつよくするために、
生活を単純にしていた好古さんですよ。
そりゃ残念な気持ちはいくばくか。
まあ、騎兵を捨てろというわけではないですが、
大きく違う方向へ舵をきってしまったことは、
確かですからね。
しかし、ひとを動かすのは、情誼なんだよねぇ。
好古さんの熱さ、家令の熱さ。
いろんな意味で熱い、明治なんだねぇ。
海軍兵学校は、広島の江田島に移設。
実家に近くなったという。
というわけで、真之、松山に帰ってくる。
ってなわけで、松山では、引越しのサカイが、真之帰国を触れ回っている。
そこに、白くて立派な真之登場。ぎょっとするサカイ。
「お前、ほんとに、あの花火の淳五郎か?」
「その節は、ご迷惑をおかけしました」とあまりに凛とした真之ですからねぇ(笑)。
「いやぁ、ご立派になられて」ってサカイ、涙見せるわけですよ。そりゃそうこなくっちゃって感じです。
いやぁ、年寄りの気持ちをわかっておりますなぁ(笑)。
年寄りからすれば、若者が日々成長していく姿をみるのは、うれしいものですからね。
ひとは、生きていくことだけでも、他人を癒すことができる。
若い人間は、特にねぇ。ま、年寄りは、その真実を、表明するだけが許されるのかもしれませんが(苦笑)。
いや、それがわかることができる人間こそ、お年寄りなのだと思いますね(苦笑)。
とかいいつつ伝説のガキ大将には、子供さえ引き連れてしまうらしい(笑)。
そんな真之と父上が街中で、鉢合わせするわけですが、
お互い知らん顔。親子の対面なんて、恥ずかしくてできるかや、が答えだったんですねぇ。
いい感じです。伊東さん、相変わらずいい感じです。
その後ろで、ちゃんと芝居してる、引越しのサカイもいい感じですねぇ(笑)。
さて、実家に帰った真之は、早速親父と酒盛りです。
気になってた、りっちゃんの消息を聞くと、微妙な空気が流れる。
結局、離婚して、実家に帰ってるという。そりゃ、誰でも気になりますわなあ。
というわけで、りっちゃん家にいくんですな、真之。
のぼさんのお母さんに、「ほんとうにご立派になられて」って言われて、
ほんと真之、凛々しいねぇ。
昔は、あの貧乏ずまいでしたからねぇ。比較のためのドラマ表現ってのが、どれだけ大切か、わかりません(笑)。
そんな中で、真之は、「りーさんが、好きだったから」とスイカをおみやげに。
ひとを想いやる気持ちって、大切だし、価値あるものだということが、
素直に表現されていますね。
結局、りっちゃんには会えずに、家を辞し。
りっちゃん帰ってくるのは、タッチの差。もちろん、お約束です。
「今まで、淳さんいたんよ」
と聞くと、それに複雑に対処する、りっちゃんです。まあ、逡巡するけど・・・。
結局、気持ちが抑えられなくなり、りっちゃん、走り出す。
もうこれが、全力走りなんですよねぇ。それだけ真之に熱い想いをもっていたということなんでしょう。
考えてみると、このドラマ、走るひと多いね。それだけ、この時代、みんな生きることに精一杯って表現なんでしょうねぇ。
なんかねぇ、そこらへん、素晴らしいんだよねぇ(笑)。
現代は、素直に気持ちを表現できない、少し窮屈な時代なのかもしれませんねぇ。
うらやましい時代でもあります、明治の時代。
りっちゃん、海岸で探すんですが、どうも船は行ってしまったよう。
かなり残念になっているりっちゃんの後ろに、お約束、真之登場して、声をかけます。
もうね、りっちゃんが、会えてよかったっていう表情をするのね、ちゃんと。
それと同時に見ている方も、「ああよかったねぇ」って、思っちゃうわけで。
もうすっかり、りっちゃんの味方になってるわけですよ。
真之から「いつまでも変わらない」と言われたりっちゃん。
「うちはずいぶんと変わってしもた・・・」
というセリフが、少し痛々しい。でも、真之を見て
「真っ白で私にはまぶしい」
というのが、実感がこもっているようでいい感じです。
古いなじみというのは、いいもんです。ちょっと会話を交わしただけでわかりあえるものがある。
自然と笑顔がわいてしまう。
りっちゃんが言います。
「けんかばかりで、我慢が足らなんだのは、ほんとはうちのほうじゃけん」
こんなこと、言われたら、男は「何をいったら、いいの?」って感じなりますねぇ。
そいで、りっちゃん別れた理由を話すわけです。一度も同居してくれない東京のだんなのところに
直談判しにいったら、けんかになって、「そんな嫁はいらん」と言われてしまったんですね。
「私は家の嫁にきたのではなく、だんなの嫁にきたんだ」ということを言ってしまったからだったんですね。
ちょっとだけ、言いたいことが。
この時代、まだ、サムライの時代から抜け切れていない(民さんとかいるしね)、時代です。
そんな中で、「家に嫁ぐこと」は、普通の常識だったと思うんですよね。
だから、自由恋愛的な感覚は、まだ、育っていなかったと、思うわけで。
時代的考証からすると、このりっちゃんの考え方は、おかしいなぁ、と思うわけですが(笑)。
でも、作劇的な話からすると、理解できるような気がします。
このシーンでは、りっちゃんが、主人公です。
それを支えるのは、女性視聴者ですね。
その女性視聴者のため、あまり痛みを伴わない形で、りっちゃんの離婚理由をつくりたかったんでしょうねぇ。
「りっちゃん」と言うキャラを傷つけないように、女性視聴者に納得させるには、自由恋愛が許されなかったから、
「離婚」、という形が一番いいということになったんでしょうねぇ。
脚本諮問委員会があるんですから(笑)。
ぎりぎりの討論があったと思いますよ。
その討論集、見てみたいものですが(笑)。
まあ、(上から目線ですが)ある意味、男の甲斐性というモノですかね(笑)。
それくらいのサービス、許してやれよって(笑)。
いいじゃないすか!。たまには、男の甲斐性見せても(笑)。それが男ってもんですよ(笑)。
ははははは。
というわけで、疑問は解決!(笑)。
さて、それを聞いてる真之もつらそうです。そして、りっちゃんが言うわけです。
「じゅんさん、よく昔いっとったじゃろ。一身独立せないかん言うて」
真之の言葉を聞いていたんですねぇ、りっちゃん。
「うちも、松山を出て、家族つくって、一身独立しよう、思ったんじゃ」
そうか。もとは真之の言葉からでた行動だったんですねぇ。
りっちゃんも、真之やのぼさんみたいになりたかった。やっぱり明治人だったということですね、
(まあ、明治人でなくても結婚しますがね(笑))
「相変わらずやんちゃで、気がつよいのう」真之がいいます。これね、男の精一杯の激励ですよね。
「じゃが、そこがりーさんのいいところじゃ」落としてあげる、褒め言葉の基本です。
「おなごでも必ず、一身独立できる。わしはそう思うがの」ここで、りっちゃんを元気づけてるわけですねぇ。
いやぁ、完璧ですねぇ。(てか、もともと自分が言い出した言葉から出てるし(笑))
このときのりっちゃんの表情が、いいんです。いろいろ複雑な想いや、結婚に失敗した過去を
思い出しながら、それでも、真之の真意が伝わっていく。
いろいろな表情になりながら、少しずつほほえみ、泣きそうにもなる。
そして、真之をみつめる。
いやいや、菅野さんの実力炸裂な演技ですな。もう白旗で降参です。
「わしはすぐ近くにいる」
真之のこの一言は、りっちゃんにとってどれだけこころ強い言葉でしょう。
頼り甲斐のある、真之さんなのでした。
そして、りっちゃんとの別れ。
真之が東京に出る時のお別れシーンを思い出しますねぇ。
あのときも、りっちゃんは真ん中で送ってくれましたね。
「えー海軍さんになっておくれかのうー」
「りーさんも元気でなぁー」
なんかまだたった放送2回目だというのに、いろいろなことが思い出されるような
この濃縮感(笑)。海岸に残るりっちゃんを見るのも感慨深いです。
いやあ、また、ジーンときましたねぇ。
そこに突然の、好古さんのフランス事情。また、かっちょいーんだよね。
貧乏も気にせずおお威張りで生きちょるって、がいよのう!。
なにしろ、フランス生まれのお馬に、伊予弁通じさせちゃうんだから、
さすが、ケンシロウ(笑)。なんでもできちまう。
とにかく、ガタイがいいから、騎兵の服装がよく似合う。
まあ、ヨーロッパでは騎兵は花形だったらしいからねえ。
赤いズボンに黒のジャケット、黄色と黒の帽子。
なんてカッコいいんだろう(笑)。
いやぁ、しかし、騎兵調練のシーンなんて男としては、燃えますなあ。
こんな映像見たことないしねえ。
んで、弱小国家ニッポンは好古さんに騎兵建設は全て託しちゃうんだと。
そしてそれを好古さんひきうけちゃうんだからねぇ(笑)。
明治ニッポンも、好古も、「がいよのー」(笑)。
今回も存分に楽しみました。
というより、映像見て楽しみ、こうやって書いていて楽しみ。
何度も楽しんでいるような感じですね。
でも、おいしいスルメのように、何度味わってもまだまだ味が尽きない。
ほんとうに中身のあるドラマって、こういう作品なんですねぇ。
いやあ、良質な映画を毎週見せてもらっているようです。日曜日の夜の時間が、素直に楽しい。
日本の陸軍の制度がドイツ制度に決まったもんで、ドイツ留学ははやりなのに、
よりによってそのドイツに負けたフランスなわけですからねぇ。
(メッケルさんも言ってました)
旧藩の若殿様の留学がフランスのサンシール陸軍大学校に決まったからなんですね。
その若殿様を現地で補佐しろ、ということなんですねぇ。
家令である藤野さんに屋敷に呼びつけられたわけです。
にしても、ここで宝田明かぁ。
もう、自分にとっては、ゴジラ俳優なわけですが、なんとぜいたく・・・。
この宝田さんが、辞を低くして頼みこむわけです。
まあ、好古さんは最初から正座して頭を下げ続けているんですが、
宝田さんの話を聞きながらずっと考えているわけですね。
宝田さんが切々と話をする中、ひとことも答えない。
普通だったら、断って当然なんですよね。
それを察してか、宝田さんも、諦めるんですねぇ。潔く。
そして、「多忙のおり、わざわざ呼び出してすまなんだのう」
と去ろうとするわけです。
そのとき初めて、好古は口を開き、
「若殿のお供はこの秋山にお任せください」
ということになるんですねぇ。
それを聞いた家令さんは涙を流しながら
手をとるわけです。
好古の決意がどれだけ悲愴なものか、
頼む立場の彼が一番よくわかっていたんですねぇ。
その瞬間、信さんは出世を捨てたそうです。
さすがの好古ですなあ。
あれだけ、日本の騎兵をつよくするために、
生活を単純にしていた好古さんですよ。
そりゃ残念な気持ちはいくばくか。
まあ、騎兵を捨てろというわけではないですが、
大きく違う方向へ舵をきってしまったことは、
確かですからね。
しかし、ひとを動かすのは、情誼なんだよねぇ。
好古さんの熱さ、家令の熱さ。
いろんな意味で熱い、明治なんだねぇ。
海軍兵学校は、広島の江田島に移設。
実家に近くなったという。
というわけで、真之、松山に帰ってくる。
ってなわけで、松山では、引越しのサカイが、真之帰国を触れ回っている。
そこに、白くて立派な真之登場。ぎょっとするサカイ。
「お前、ほんとに、あの花火の淳五郎か?」
「その節は、ご迷惑をおかけしました」とあまりに凛とした真之ですからねぇ(笑)。
「いやぁ、ご立派になられて」ってサカイ、涙見せるわけですよ。そりゃそうこなくっちゃって感じです。
いやぁ、年寄りの気持ちをわかっておりますなぁ(笑)。
年寄りからすれば、若者が日々成長していく姿をみるのは、うれしいものですからね。
ひとは、生きていくことだけでも、他人を癒すことができる。
若い人間は、特にねぇ。ま、年寄りは、その真実を、表明するだけが許されるのかもしれませんが(苦笑)。
いや、それがわかることができる人間こそ、お年寄りなのだと思いますね(苦笑)。
とかいいつつ伝説のガキ大将には、子供さえ引き連れてしまうらしい(笑)。
そんな真之と父上が街中で、鉢合わせするわけですが、
お互い知らん顔。親子の対面なんて、恥ずかしくてできるかや、が答えだったんですねぇ。
いい感じです。伊東さん、相変わらずいい感じです。
その後ろで、ちゃんと芝居してる、引越しのサカイもいい感じですねぇ(笑)。
さて、実家に帰った真之は、早速親父と酒盛りです。
気になってた、りっちゃんの消息を聞くと、微妙な空気が流れる。
結局、離婚して、実家に帰ってるという。そりゃ、誰でも気になりますわなあ。
というわけで、りっちゃん家にいくんですな、真之。
のぼさんのお母さんに、「ほんとうにご立派になられて」って言われて、
ほんと真之、凛々しいねぇ。
昔は、あの貧乏ずまいでしたからねぇ。比較のためのドラマ表現ってのが、どれだけ大切か、わかりません(笑)。
そんな中で、真之は、「りーさんが、好きだったから」とスイカをおみやげに。
ひとを想いやる気持ちって、大切だし、価値あるものだということが、
素直に表現されていますね。
結局、りっちゃんには会えずに、家を辞し。
りっちゃん帰ってくるのは、タッチの差。もちろん、お約束です。
「今まで、淳さんいたんよ」
と聞くと、それに複雑に対処する、りっちゃんです。まあ、逡巡するけど・・・。
結局、気持ちが抑えられなくなり、りっちゃん、走り出す。
もうこれが、全力走りなんですよねぇ。それだけ真之に熱い想いをもっていたということなんでしょう。
考えてみると、このドラマ、走るひと多いね。それだけ、この時代、みんな生きることに精一杯って表現なんでしょうねぇ。
なんかねぇ、そこらへん、素晴らしいんだよねぇ(笑)。
現代は、素直に気持ちを表現できない、少し窮屈な時代なのかもしれませんねぇ。
うらやましい時代でもあります、明治の時代。
りっちゃん、海岸で探すんですが、どうも船は行ってしまったよう。
かなり残念になっているりっちゃんの後ろに、お約束、真之登場して、声をかけます。
もうね、りっちゃんが、会えてよかったっていう表情をするのね、ちゃんと。
それと同時に見ている方も、「ああよかったねぇ」って、思っちゃうわけで。
もうすっかり、りっちゃんの味方になってるわけですよ。
真之から「いつまでも変わらない」と言われたりっちゃん。
「うちはずいぶんと変わってしもた・・・」
というセリフが、少し痛々しい。でも、真之を見て
「真っ白で私にはまぶしい」
というのが、実感がこもっているようでいい感じです。
古いなじみというのは、いいもんです。ちょっと会話を交わしただけでわかりあえるものがある。
自然と笑顔がわいてしまう。
りっちゃんが言います。
「けんかばかりで、我慢が足らなんだのは、ほんとはうちのほうじゃけん」
こんなこと、言われたら、男は「何をいったら、いいの?」って感じなりますねぇ。
そいで、りっちゃん別れた理由を話すわけです。一度も同居してくれない東京のだんなのところに
直談判しにいったら、けんかになって、「そんな嫁はいらん」と言われてしまったんですね。
「私は家の嫁にきたのではなく、だんなの嫁にきたんだ」ということを言ってしまったからだったんですね。
ちょっとだけ、言いたいことが。
この時代、まだ、サムライの時代から抜け切れていない(民さんとかいるしね)、時代です。
そんな中で、「家に嫁ぐこと」は、普通の常識だったと思うんですよね。
だから、自由恋愛的な感覚は、まだ、育っていなかったと、思うわけで。
時代的考証からすると、このりっちゃんの考え方は、おかしいなぁ、と思うわけですが(笑)。
でも、作劇的な話からすると、理解できるような気がします。
このシーンでは、りっちゃんが、主人公です。
それを支えるのは、女性視聴者ですね。
その女性視聴者のため、あまり痛みを伴わない形で、りっちゃんの離婚理由をつくりたかったんでしょうねぇ。
「りっちゃん」と言うキャラを傷つけないように、女性視聴者に納得させるには、自由恋愛が許されなかったから、
「離婚」、という形が一番いいということになったんでしょうねぇ。
脚本諮問委員会があるんですから(笑)。
ぎりぎりの討論があったと思いますよ。
その討論集、見てみたいものですが(笑)。
まあ、(上から目線ですが)ある意味、男の甲斐性というモノですかね(笑)。
それくらいのサービス、許してやれよって(笑)。
いいじゃないすか!。たまには、男の甲斐性見せても(笑)。それが男ってもんですよ(笑)。
ははははは。
というわけで、疑問は解決!(笑)。
さて、それを聞いてる真之もつらそうです。そして、りっちゃんが言うわけです。
「じゅんさん、よく昔いっとったじゃろ。一身独立せないかん言うて」
真之の言葉を聞いていたんですねぇ、りっちゃん。
「うちも、松山を出て、家族つくって、一身独立しよう、思ったんじゃ」
そうか。もとは真之の言葉からでた行動だったんですねぇ。
りっちゃんも、真之やのぼさんみたいになりたかった。やっぱり明治人だったということですね、
(まあ、明治人でなくても結婚しますがね(笑))
「相変わらずやんちゃで、気がつよいのう」真之がいいます。これね、男の精一杯の激励ですよね。
「じゃが、そこがりーさんのいいところじゃ」落としてあげる、褒め言葉の基本です。
「おなごでも必ず、一身独立できる。わしはそう思うがの」ここで、りっちゃんを元気づけてるわけですねぇ。
いやぁ、完璧ですねぇ。(てか、もともと自分が言い出した言葉から出てるし(笑))
このときのりっちゃんの表情が、いいんです。いろいろ複雑な想いや、結婚に失敗した過去を
思い出しながら、それでも、真之の真意が伝わっていく。
いろいろな表情になりながら、少しずつほほえみ、泣きそうにもなる。
そして、真之をみつめる。
いやいや、菅野さんの実力炸裂な演技ですな。もう白旗で降参です。
「わしはすぐ近くにいる」
真之のこの一言は、りっちゃんにとってどれだけこころ強い言葉でしょう。
頼り甲斐のある、真之さんなのでした。
そして、りっちゃんとの別れ。
真之が東京に出る時のお別れシーンを思い出しますねぇ。
あのときも、りっちゃんは真ん中で送ってくれましたね。
「えー海軍さんになっておくれかのうー」
「りーさんも元気でなぁー」
なんかまだたった放送2回目だというのに、いろいろなことが思い出されるような
この濃縮感(笑)。海岸に残るりっちゃんを見るのも感慨深いです。
いやあ、また、ジーンときましたねぇ。
そこに突然の、好古さんのフランス事情。また、かっちょいーんだよね。
貧乏も気にせずおお威張りで生きちょるって、がいよのう!。
なにしろ、フランス生まれのお馬に、伊予弁通じさせちゃうんだから、
さすが、ケンシロウ(笑)。なんでもできちまう。
とにかく、ガタイがいいから、騎兵の服装がよく似合う。
まあ、ヨーロッパでは騎兵は花形だったらしいからねえ。
赤いズボンに黒のジャケット、黄色と黒の帽子。
なんてカッコいいんだろう(笑)。
いやぁ、しかし、騎兵調練のシーンなんて男としては、燃えますなあ。
こんな映像見たことないしねえ。
んで、弱小国家ニッポンは好古さんに騎兵建設は全て託しちゃうんだと。
そしてそれを好古さんひきうけちゃうんだからねぇ(笑)。
明治ニッポンも、好古も、「がいよのー」(笑)。
今回も存分に楽しみました。
というより、映像見て楽しみ、こうやって書いていて楽しみ。
何度も楽しんでいるような感じですね。
でも、おいしいスルメのように、何度味わってもまだまだ味が尽きない。
ほんとうに中身のあるドラマって、こういう作品なんですねぇ。
いやあ、良質な映画を毎週見せてもらっているようです。日曜日の夜の時間が、素直に楽しい。